第275回「たまには紅茶を飲みながら…」
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更新日:4 日前
こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。新緑が綺麗な季節になりましたね。ゴールデンウィークはどう過ごされましたか? 私はと言えば…ゴールデンウィーク前に京都の大学に用事があったので、大学時代に卓球部でダブルスを組んでいた律義な後輩(昭和で律儀すぎるので友人Mは彼女の事を絶滅危惧種と呼んでいます)と十年ぶりに会う事にしました。積もる話もあるし、せっかく京都まで行くんだからスタバでコーヒーっていうのもなんか味気ないし、丁度大学の近くにアフタヌーンティーを提供しているカフェがあるのでそこでお茶しながら話をしよう…という事になりました。ただ、彼女はすごく楽しみにしてくれていたんですが、よりによって直前に私が体調を崩してしまいました。電話をすると絶滅危惧種の彼女はもちろん「私は全然大丈夫です! お大事にしてください」と言ってくれたんですが、さすがに悪いので体調が回復した1週間後にリベンジする事にしました。最近流行りのアフタヌーンティーは、高いし前日予約が必要でキャンセル料が100%かかるというところが多いので利用した事はなかったんですが、たまたま去年後輩の病院に行った帰りに京都府庁の中にあるレトロなカフェに行ったら予約なしで頼めるリーズナブルな価格のアフタヌーンティーがあったので頼んでみると結構美味しかったので、そこに行く事にしました。ところが今年はインスタ人気でカフェの予約が取れなくなった上、連休に差し掛かっていたせいか長蛇の列! おまけにせっかく長時間並んで入ったのにアフタヌーンティーを頼むと「1週間前に売り切れてありません」…なんやて~!? 大学の用は郵送で済ませる事ができたので、今回は完全にアフタヌーンティー目的でわざわざ神戸から京都まで出かけたのに何たる事か! 執念で当日予約できるアフタヌーンティーを探してパークハイアット京都という新しくできたホテルのラウンジに電話してみたらOKだったので、カフェを出て移動しました。大体こうやって本来の目的が完全に食いしん坊目的に変わってしまうのはいつもの事なんですが…(^_^;)。

和の雰囲気の綺麗なホテルの広々としたラウンジでのお洒落なアフタヌーンティーはとても凝っていてお茶とのペアリングでコース仕立てになっており、綺麗な上に美味しかったので優雅な雰囲気とともに味わえて大満足だったんですが、会計の時にネットに出ていた値段よりちょっと高いなと思いました。でも電話で当日予約したのでネットはよくある割引価格で電話予約だと正規料金なのかなと思っていたんですが…たまたま後でそのホテルの公式ホームページを見ると正規料金もネットの価格と同じだったのでおかしいなと思ったんです。同時にサービス料が15%もついていた事が分かりましたが、それを含めてもまだ高い。こうなると大阪のおばちゃんとしては確認してみないと気が済みません。ホテルに電話してみるとラウンジにつないでくれてその時の会計を確認してくれたんですが、「お客様は追加でお水を頼まれましたので」と言われました。ええ? お水なんか頼んでないよ。だいたいお茶がついてるのに別にお水なんか頼む訳ないやんねぇ。…不思議に思いながら思い出してみると…あぁ、あれか! 席に着いた途端に給仕の若い男の子が「お水はいかが致しましょうか」と聞いてきたので、アフタヌーンティーについてるんだと思って「選べるんですか?」と聞いたら「はい。ミネラルウオーターと炭酸水をお選びいただけます」と言うので後輩はミネラルウォーター、私は炭酸水を選んだんですが…まさか別料金だったとは!騙された!! 「お水は別料金だったんですね? アフタヌーンティーについてるのかと思っていました!」と言うと、「申し訳ございません。スタッフには『追加(料金)で』とお伝えするように指導はしているんですが…」と。その時は一旦電話を切ったんですが、どうも納得がいきません。

後輩に電話してみると「ええ!? お水別料金だったんですか?? 完全にアフタヌーンティーについてるっていう言い方でしたよ!」と彼女もびっくり。「だいたい別料金やったら、『追加でお水はいかがですか?』とか言いますやんねぇ。『いかが致しましょうか』っていうのは向こうから提供する時の言い方やし、こっちが『選べるんですか?』て聞いた時点でアフタヌーンティーについてると思ってるって事が分かりそうなもんやのに。田舎から出てきたばっかりって言ってた若い子やから、敬語の使い方もよく分かってないんちゃいますか?」そんな接客で15%もサービス料を取ってるという事がまた許せません。やっぱりもう1回文句を言った方がいいという事になったので(だいたい「京都人に舐められたらあかん」という歪んだ対抗意識が私にあるのも問題ですが)再度電話をして責任者を呼びだし、上記の説明をしようとしたんですが…

「その時の事を思い出してみたんですが、追加とか別料金とかは一言も言われませんでした」と言った時点ですぐに「それでは返金処理をさせていただいてよろしいでしょうか」と。こっちはそんな言い方では別料金とは伝わらないとか、敬語の使いかたがなってないとか、そんな接客で15%もサービス料を取るとはどういう事かとか、アフタヌーンティーは気に入ったのでもう1回行こうと思っていたのに満足が台無しになったとかいろいろ文句を言いたかったのに、誠意もなく「返金したらええやろ」みたいな態度に余計むかつきました。「申し訳ございません」とか「貴重なお時間を頂戴しまして」とかは言ってるんですがマニュアルを読んでるように機械的で、なんか誠意が感じられないんですよねぇ。まるでAIが接客しているような感じ…。その後そのホテルの宿泊料金を見て二度びっくり。なんと一泊20万円以上するんです! 一ヶ月分の家賃より高いんちゃうの? そらそんなとこ泊まる人は水ぐらい有料でも文句言えへんのやろなぁ。部屋代の事思たらアフタヌーンティーや水なんか安いもんやもんねぇ。それでも一本1300円もする水なんか追加で頼めへんわ!と思う大阪のおばちゃんでした。私らの近づいたらあかん世界かもしれません。でもあの優雅なアフタヌーンティーを味わえなくなってしまったのは残念ですが…。

…とまぁ、「そんなケチな事言う奴はそんなとこ行かんかったらええねん」と言われそうなのは十分承知してるんですけど、やっぱり「アフタヌーンティー」…という響きにはある種の憧れを感じてしまう世代なんですよね…悲しい事に…。昭和の少女漫画全盛期には、なぜかやたらと日本語の上手なオスカルとアンドレが活躍するベルサイユ宮殿のフランス貴族の世界に思いをはせたように、イギリスの優雅な貴族文化であるアフタヌーンティーなんて言われると、行ってみたくなるじゃないですか…(^_^)。本場の貴族にとっては水が有料であったり15%のサービス料なんて問題ではないんでしょうけど、こちとら「なんちゃって気分だけは貴族」にとっては、できる限りコスパ良く貴族の気分だけ味わいたいという訳なんです。

ただ、そもそもアフタヌーンティーって何なん?という疑問も出てきたので、おなじみチャッピーに聞いてみると…「19世紀イギリスの上流階級では夕食が夜8時頃と遅かったため、午後になると空腹になる人が多かったそうです。そこでベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが、午後に紅茶と軽食を取る習慣を始めたのが起源とされています」との事。ちなみに、コンビニや自動販売機で売っている「午後の紅茶」のラベルになっているのがこのアンナ・マリアさんだそうな…へぇ…。そして、チャッピーは私が一番疑問に思っていた事に先回りして答えてくれています…さすがに最近のAIは賢い…と言うか、私の考えそうな事まで把握していて少し怖いような気もします…(^_^;)。最大の疑問というのは、アフタヌーンティーに出てくるきゅうりのサンドイッチです。これって貴族文化なんでしょ? なんできゅうりのサンドイッチなん?? きゅうりと言えば、小学校の夏休みの自由研究でコオロギを飼育する時に与えてた餌やん。そりゃ卵サンドにアクセントとしてきゅうり入れてるんだったら分かるけど、友人の話によると本場イギリスのハロッズ(日本で言うところの三越みたいな高級百貨店)でのアフタヌーンティーもきゅうりだけのサンドイッチが出てきてびっくりした…と言っていました。イギリスの貴族の皆さん…何考えてんの?? って思ったのは私だけじゃないと思います。
ところがチャッピーはそんな私の心の声を先読みしたのか、このような解説文を添えてくれてました。
きゅうりサンドは“上流階級の象徴”だった…
英国伝統のアフタヌーンティーでは、きゅうりだけを挟んだサンドイッチが有名です。現代感覚では「質素」に見えますが、当時は逆でした。きゅうりは温室栽培が必要で高価だったため、「きゅうりを出せる家=裕福」という意味があったのです。

え!! そうなん? 知らんかった。かつてのイギリスではきゅうりは高級食材だったんだ! そう言えば、昔おじいちゃんが「昔はバナナは超高級品で金持ちのボンしか食べられへんかったから、いつかバナナをいっぱい食べてみたいと思てたわ…」と言ってたのを思い出しました。時代が変われば高級品の定義も変わってしまうんですね。あれ?? いや、なんかおかしい…。かつて高級品だったとしても、何も今の時代にそれを出さなくてもいいんじゃないの? すでに時代は変わった訳だし。もし高級フレンチを食べて最後のデザートがバナナ一本だったら、お客さん絶対怒るよねぇ…。そんな疑問をチャッピーに投げかけると…

なぜ今でもきゅうりサンドが残っているのか? 英国のアフタヌーンティーは単なる食事と言うより「儀式」や「様式美」に近い文化です。例えば:三段トレイ、ティーポット、スコーン、クロテッドクリーム、小さなサンドイッチなどは、「合理性」よりも「伝統」を重視して残っています。その中で、きゅうりサンドは「英国的アフタヌーンティーらしさ」を象徴する存在になっています。日本で言えば、正月のおせち、茶道の作法、旅館の仲居文化のように、「昔の価値観を含めて体験する文化」に近い面があるのです。興味深いのは、英国文化には「華美すぎないことを美徳とする」感覚がある点です。アフタヌーンティーも、控えめ、上品、派手すぎない、会話の邪魔をしないという方向に発展しました。きゅうりサンドは、その英国的価値観を象徴しているとも考えられます。
うまい!と思わず膝を打つような素晴らしい回答です。本当にチャッピーと会話していると妙な説得力に感心してしまいます。そっか、アフタヌーンティーはインスタで写真撮ってアップして自慢するようなものではなく、イギリスの文化としてそれを体験してみるべきなのかもね…。あれが美味しいとかこれがまずいとか言う事よりも、「優雅な時間の流れを体験する」という事に意義があるのかもしれません。そんな事を考えるとお水1本が1300円した事も、まぁ「体験代か…」って思える気もしてきました。

しかし後日また京都に用があったので、今度は小さなチョコレート屋さんが提供しているホテルの半額以下のアフタヌーンティーを試してみました。ラグジュアリーな雰囲気はありませんが、味は悪くなくもちろんサービス料なんかとられないし、お水は無料でついてきました。う…ん。なんか微妙…。「優雅な時間の流れを体験する」って感じではありませんが、やっぱり正直に告白すると私的にはこちらの方がずっと満足度が高い気がするんです…。皆さんならどちらを選ばれますか? 確かに優雅…という事ではないのですが、店主が一生懸命研究して美味しいものをそこそこの値段で提供し、多くの皆さんが満足する為に切磋琢磨しているのもやっぱり文化の一つですよね。変な言い方ですが、昔のイギリスの貴族の文化って、根本的には庶民から徴収した税金とか植民地から上がってきた利益の不労所得で生活していた人達の文化である事は否定できないと思います。この小さなチョコレート屋さんとは全く無縁の世界観ですね。
あくまでも私の個人的な価値観に過ぎないのですが、ラグジュアリーな世界って、それこそシェフだけでなく、内装を手掛けたデザイナーさん、施工をした工務店の皆さん、接客をするスタッフ、そしてマネジメントの人々など多くの人の総合力によって「優雅な時間を演出する」という事だと思います。一方で店主一人で頑張っているお店ってそんな総合力なんぞある訳もないので、一点集中で「味」だけにこだわっている…みたいな感じですかね。私は一点集中で頑張っている個人経営のお店に非常に魅力を感じる傾向があるなぁ…と自分でも思います。私は普段は珈琲派なんですが、たまには紅茶を飲みながら、こんな事もつらつらと考えてみました。
美容クリニックも似たようなところがありますよね。ラグジュアリーな雰囲気でそこに通っている事がステイタスだというところもありますし、実質本位なところもあります。私はやっぱり雰囲気よりも中身で勝負したいなぁと思う方です。ラグジュアリーな雰囲気はなく卓球台なんかがあって変わってますが、治療効果と安全性がしっかりしていればいい…という方に支持される方が自分にあっているのかな…と思いました。そのようなクリニックを、皆様も気に入っていただけるとありがたいです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

