第270回「神戸北野・卓球クリニック始動!」
- shibata111
- 11月30日
- 読了時間: 9分
更新日:5 日前
こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
クリニック移転の際にはバタバタして開院が遅れ、ご迷惑をおかけしました。やっと少し落ち着いて診療ができるようになってきたところです。同時に20年ぶりの北野にも少し慣れてきました。移転後すぐは片付けやいろいろな手続きで北野散策の暇もありませんでしたが、少し落ち着いてきてクリニックの周りを歩いてみると…近くに美味しそうなレストランがいっぱいあるではないか! 前のクリニックの周りにはあまりレストランがなく、美味しいお店もなかったのでコロナを機にほとんど外食しなくなってしまったんですが、これだけ近くに良さげなお店がたくさんあると、行ってみたくなってきました。

まずはコロナ前によく行っていた美味しいイタリアンレストランがすぐ近くなので行こうとしたらその日は休みだったので、近くにある系列店のバールに行ってみると…なんと、5年前に本店にいた店員さんがバールの店長さんになっていて、私の事を覚えていてくれたんです! しかし…「あれ?! 柴田さんですよね? ビール泡なしの…ビオワイン出したら怒られる柴田さんですよね?? お久しぶりです!」って…なんちゅう覚えられ方や…。そう言えばあの頃は「ビール泡なしで」ってよく注文してたなぁ。そしてビオワインは嫌いだったので、ビオに力を入れてるそのお店で「ビオじゃないやつで」…ってワイン頼んで、いつも店員さんを困らせてたっけ。懐かし~。しかし、話が弾んで本店の話題になると…本店は人気が出たからか、今は2人からしか予約できず、当日キャンセルは一人8000円キャンセル料がかかるんだとか。昔はよく一人で飲んだくれてたので、近くになったらしょっちゅう行ける!と楽しみにしてたのに…。もしかしたら私のせいでそんなシステムになったのか?? でも以前はほとんど当日電話して行ってたので、キャンセルはしてないはずだけど…。そう思いながら話をよく聞くと、外人客対策で試行錯誤中なんだとか。時代の流れですかねぇ…。

しかしそうなると、普段一人で行くには他のお店を探さないといけません。2~3軒行ってみたけどあまり美味しいところに当たらず、こんなにお店いっぱいあるのに合うとこないな~とガッカリしてたら、ありました、ありました! まずは目立たない奥まったビルの2階にひっそりとある、私の大好きなムール貝専門店。話好きの年配のオーナーが一人でやってる小さなお店で、メニューは生ハムとチーズ以外はムール貝しかありません。(一応ムール貝のワイン蒸しが4種類と、ムール貝の香草焼きとアヒージョがあるけど。)そしてお店の壁にはポジターノやポルトフィーノ、ビルフランシュシュルメールといった地中海沿岸の小さな街の風景の写真が飾ってあります。「これ、ポジターノの写真ですよね?」と聞くと、オーナーさんは「ええ、そうなんです!! 行かれたんですか??!」と目を輝かせて話し始めました。聞くところによると、その方は若い頃から服飾やレストランの仕事で毎年3~4回は南フランスに行ってたそうです。南フランスやイタリアの地中海沿岸のレストランではムール貝はバケツ一杯くらい出てきて安くて美味しいのに、日本では少ししか出てこなくて高くて美味しくないので日本で地中海風のムール貝を広めたかったんだけど、ムール貝は処理が大変なのでレストランで従業員を雇っていた頃はムール貝を仕入れると従業員が文句ばっかり言うので、70歳になったら一人でムール貝専門店を開こうと思っていて、やっと念願が叶ったんだとか。

私がポルトフィーノやビルフランシュシュルメールにも行ったと言うと、オーナーさんは大喜びで「そうですか! 行かれましたか!! いいですよね~、あの辺の小さな街は…!ニースやモナコとかの大きな街より、ああいうとこがいいんですよね~!」と盛り上がりまくり。「ポジターノやアマルフィなんかもいいですよね…!! 景色も綺麗だし、魚介は美味しいし!」「ムール貝は日本ではなじみが少ないですけど、海外に行かれた方はよく来て下さるんですよ…」とか散々話して、「また来てください!」と見送られるまで貸し切り状態だったのが少し気になりましたが…。人の事は言えないんですが、拘りを持ったり尖った方針を打ち出すというのは素敵だし、私もそうしたいと思って今回クリニックを移転したんだけど、あんまり尖り過ぎると危険なのかも…?と思ったり…(^_^;)。でも、刺さる人には刺さるけどそうじゃない人は仕方がないよね…って諦めも大事なんでしょうね。そうしないとどっちつかずになって、結局駄目になってしまうんだろうな…。人間、年とったらやりたいようにやらなきゃ! なんて自分を励ましながらお店を後にしました。

その次はお魚が美味しいイタリアンの小さなお店。海鮮好きの私が魅かれるメニューが満載だったので行ってみると、小さなシュー生地に詰めたサザエの香草焼きとかウニのカッペリーニとか、アクアパッツアとか手作りパンとかがめっちゃ美味しかったんです! しかも安い。しかしここも最初から最後まで貸し切り状態。あんまり美味しいので立て続けに5回行きましたが、3回は貸し切りで2回は私達の他は1組だけだったので、潰れないかとちょっと心配に…(^_^;)。場所も地下ですが北野坂に面したいい場所だし、こんなに美味しいのになんでこんなに流行ってないの?? 内装が今風のお洒落な感じではないし、ホームページも古くて宣伝もしてない感じだからかな? ただ、シェフは職人気質でそんな事全然気にしてない様子。料理の事を聞くとすごく詳しく教えてくれて、ただ美味しい料理を作って気に入った人だけ来てくれたらいいって感じです。う…む。ここも尖った方針だな…。もしかして、北野は尖った人を引き付ける何かがあるのかも…(^_^;)。なんだかこの2軒は私に共通するところがあるので、今後も時々お邪魔するような気がします。私も再び北野の住人になる時が来るなんてちょっと前までは思っていなかったんですが…、神戸北野が私を呼び寄せたのかは分かりませんが、これも何かの縁。初めて開業した北野の地でもう一度、気分一新して頑張りたいと思います。

さて肝心の診療の方ですが…移転後のクリニックでは卓球台を診察机に利用していますが、受診された方々はクリニック通信を読んでくださっているからか、意外とすんなり受け入れてくださっています。「卓球台は診察机の横にあるものと思っていました」と驚かれたのは最初に受診された方だけで(その頃はホームページに写真を載せるのが間に合っていなかったからかもしれませんが)、他の方は皆様驚かずに卓球台を診察机代わりにして置いた椅子に自然に座られて「まぁ立派な卓球台!」とか、「斬新ですね!」とか言ってくださって、かえって話が弾む感じです。先日お越しいただいたT様は昔異人館通りのローズガーデンのブティックで働いておられたそうで、懐かしの北野話で盛り上がりました。ローズガーデンと言えば、向かいにGがありましたよね~、とか…。Gというのは重要文化財の異人館を改装したフレンチレストランで、異人館通クリニックの頃は徒歩1分の距離だったし、その頃のシェフは赤ピーマンのムースやホワイトアスパラのババロアが絶品の腕前で、カウンターで料理1皿から出してくれたので頻繁に行ってました。残念ながら従業員の放火で異人館は焼け落ち、レストランも休業となってシェフが故郷で独立してしまわれてからはGには行かなくなりましたが…。(T様とは北野話ばかりしていた訳ではなく、ちゃんと治療もしましたよ(^^)。ボトックスを初めて受けられたんですが、眉間と鼻・目尻のシワ用ボトックスと、アイリフトボトックスを施術させていただき、「ボトックスの認識が変わりました。お目々パッチリで、毎日が楽しいです!」とご満足いただけました(^^)。)

診療方法では、ライトのコードをなくしてモバイルバッテリーに繋いだり、スキャナーやプリンターも替えたりしたので最初はプリンターが動かなかったりモバイルバッテリーがライトの台から落ちたりの不備もありましたが、徐々に新しい方法にも慣れてきて、「コードが少ないのはいいですよね」とか言っていただけるようになりました。診察室と処置室の間のパーテーションやカーテンも試行錯誤しながら使いやすいように設置できましたし、診察室の南側は全面ガラス張りになっておりフラワーロードの緑も見渡せて眺めもいいので、卓球台と共に景色も楽しみにぜひお越しくださいね。先日その卓球台で久しぶりに友人Mと勝負しましたが、前のクリニックと違って広々としているのでMも存分にプレーできたようで、「これは学生が来たら喜ぶよ!」とはしゃいでいました。私ものびのびプレーできて、めちゃ楽しかったです。大学の卓球部の後輩を手伝いに呼んでクリニックの卓球大会を開く計画も立てていますので、大会を開催した暁には卓球好きの方も興味本位の方も、ぜひご参加くださいね!

思えば移転前のクリニックは大家がケチだったり隣人がうるさかったりという問題もあり、移転そのものも大変でしたが、移転後は全てが好転し「災い転じて福となる」「人生万事塞翁が馬」という感じです。人間逆境を乗り越えれば必ず良い事がありますし、逆境にならないと自分を変えられないものですね。そう言えば先日、9月に移転の片付けなどを手伝ってくれた学生アルバイトのIさんが遊びに来て、クリニック通信が欲しいと言うので10月号をあげたら、「今日はありがとうございました。帰ってからクリニック通信を楽しく熟読しました(^^)。通信の前半の移転の際のトラブルについては、私自身も懐かしかったです。先生が何回もAmazonに電話していた事や、逃げるように帰っていった配達員さんを思い出しました…(^_^)。前のクリニックの写真も懐かしかったです。後半に書かれていたそれぞれのクリニックの実情も興味深く、先生のクリニックへの想いを読んで、少しでもその一部に関わらせていただいている事を光栄に思いました。クリニック通信は読み応えがあって、先生のエピソードも面白く、社会勉強にもなりました!! 大切にして、また読み返したいなと思います。少しずつ寒くなってきましたのでお身体に気をつけてお過ごしくださいね^^。また会える日を心待ちにしています。今日は本当にありがとうございました!」というメールをくれました。

彼女は10月から学校が忙しくて来られなくなったので、その後は違う学生アルバイトのKさんが移転後の片づけに来てくれています。Kさんのお蔭で、滅茶苦茶に荷物を詰め込んだ段ボールの山もなんとか片付いてきました。物品の整理だけではなくて、カーテンやパーテーションの整備などは内装屋さんより的確な仕事をしてくれるのでクリニックでは彼女の事を「カーテン女王」と呼んでいます。Kさんも1日だけ移転前の片づけに来てくれたんですが、「片付ける荷物の多さを見て、本当に移転できるのかなと思いました」と言われたので、その話をIさんにすると「私も片付けながら、『本当に移転できるのかな…』と思ってました!」と言われてしまいました。KさんにもIさんの話をするとぜひ会いたいという事で、今度3人で「移転お疲れさん会」を開こうという事になりました(^^)。逆境を一緒に乗り超えると、何か連帯感が湧くんですよね。今後も逆境が来ても諦めずに立ち向かって頑張ろうと思っていますので、今後共どうぞ宜しくお願い致します。
また、クリニックの場所は観光の中心である北野坂からは少しだけ外れていますので休みの日も静かな環境ですが、神戸北野はすぐそこ。皆様の中でなんだか神戸北野に引き寄せられる…って感じる方は、是非遊びに来てください。きっと色々語りあえるはずです…!!

