こんにちは! 柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。暑い日が続きますが、皆様夏バテなどされていませんか? こんなに暑い日が続くと私なんかはもっぱら室内のエアコンの効いた部屋以外には行きたくないと思ってしまいます。でも若い人の中には夏の到来を楽しみにしていて、海へサーフィン、山へキャンプと繰り出される人も多いですね。そういう私も若い時には人並みに海に行ったりスキューバダイビングとかしてたんですが、今となってはなんだか別の人の人生のようです…(^_^;)。 そう言えば海辺のリゾート地で夏を過ごすのなんか、若い時には憧れましたねぇ。サンオイル塗って綺麗に日焼けした肌にビキニ姿で海で遊ぶ…なんて今だったら「シミだらけの肌作ってどうするの?」なんて思ってしまいますが、欧米では年をとってもリゾート地で過ごすという方は多いようですね。

皆様はバミューダ諸島ってご存知ですか? 私のような昭和世代の中では「バミューダトライアングル(魔の三角地帯)」が最も有名で、飛行機が突然消息不明になったり船が原因不明で沈没してしまうなど、絶対に近寄ってはいけない「怖い場所」って思っていませんか?(矢追純一がUFOの謎と共にバミューダ三角地帯の謎を紹介していたような気がします…。) バミューダ諸島は私にはそんな「怖いイメージ」しかなかったのですが、ある時TV番組で外国に住んでいる日本人にその人の生活ぶりを見せてもらったり、驚いた事を紹介する番組を見る機会があり、その回がたまたまそのバミューダ諸島だったんですが、私の怖いイメージとは裏腹に実はバミューダ諸島って欧米の人達の間では屈指の高級リゾート地で、セレブ達がこぞって別荘を持っているお金持ちの島だったんですね。 実際にそのバミューダ諸島にいる日本人の皆さんにインタビューして日本と何が一番違うか…という話になると、開口一番「物価が高い!!」って事でした。そこで現地のスーパーに行ってみると、キャベツが一玉1,000円くらいしています。カフェで普通にサンドイッチとスムージーのセットでランチを食べようとすると、一人5,000円くらいするみたいです。調査会社の統計でも、物価が高いと有名な世界の主要都市を抜き去って、バミューダは世界一物価の高い場所になっているようです。勿論それだけ物価が高いという事は、セレブの人達はともかくタクシー運転手のような職業ですら給料もそれだけ高い訳です。(でないと生活やっていけないですしね…。)

TVでは物価がそこまで高い理由として、2つの事を紹介していました。一つは、新鮮な野菜などはすべて島の外から船や飛行機で持って来なければならないので、運送費がかかるという事。ただ、私はそれを素直に信じる事はできません。それが理由だったら日本の離島だって同じですもんね。離島にはディスカウントストアとかもないし、新鮮な野菜などは確かに高いですが、それが原因で世界一物価の高い状態になるとは思えません。 もう一つの理由の方が私には納得いくものでした。それはバミューダでは所得税がほぼゼロだからお金持ちが集まってくるという事です。私もこの数年、モナコで美容の国際学会があるので何度かモナコを訪れていますが、モナコも有名なリゾート地であり、また、所得税の無い国として知られています。そしてモナコの物価もやたらと高い…。 こりゃ原理はバミューダも同じなんでしょう。欧米ではお金持ちがリタイアすると大半がその資産から上がってくる不労所得(金利や投資の配当など)でリッチな生活をするみたいです。その時には税金の安い国に移住してしまう人も多く、気候が温暖、風光明媚、安全で税金のかからない国が選ばれるのだと思います。ただ、税金がかからない分物価が高くなるのだったら、結局同じなんじゃない? みたいに思いますが、まぁお金持ちの世界では税金は桁違いなので、物価が多少高いなんて大差ないのかもしれませんね。いずれにしても、私がリタイアしても日差しの強いところはとても無理なんで、リゾート地に移り住むなんてとても考えられそうにありません。都心のマンション暮らしが一番性に合っているのかな?

話は変わりますが、夏になると全国の球児が毎年甲子園を目指す高校野球が始まりますね。まぁ…あれほど見ていて気の毒な事はありませんねぇ。プロ野球だったら全天候ドーム球場で冷房も入っているんでしょうけど、未だに高校野球は夏の炎天下で真っ黒に日焼けして、汗ダラダラ…。日射病寸前の極限状態の中で行われる一瞬のドラマに一方では歓喜の声、そして一方では涙を流し青春の終わりを感じる…というのがいいのでしょうか。まぁ見ている側は感動しますが、やってる側は相当大変ですよね。 私も学生時代は卓球にかなり入れ込んでましたが、昔はやっぱり高校野球のように、真夏は試合や合宿の練習などもめちゃくちゃ暑い体育館で体力を消耗していました。ピン球が風に流れてはいけないので体育館にはカーテンが引かれ、蒸し風呂のような場所で汗ダラダラ…よくまぁ熱中症にならなかったな~というレベル。今はクーラーの効いた体育館で涼しげに試合や練習ができるのですから、時代は変わったもんです。

今年はスタッフの年間休日を増やすためにお盆休みも長くしたので皆様にはご迷惑をおかけしましたが、ちょうど西日本医科学生卓球大会が山口県の徳山であったので、応援に行ってきました。徳山はかなり田舎でホテルも少なく、大会中はホテルがいっぱいだったので新幹線で3日間通いましたが、体育館はクーラーが効いてすごく涼しく、気の利く後輩が折りたたみ式の小さな椅子も用意してくれていたので楽に応援ができました。 応援の甲斐あって女子団体戦は準優勝! 男子も強い子が増えてきて、熱戦を繰り広げていました。結構見応えのある試合も多く、2日目の夜は祝勝会を兼ねて海鮮居酒屋へ。 山口は私の好きな鱧とフグが美味しいと聞いて楽しみにしてたんですが、山口では私の大好きな「炙り鱧」がなく、湯引きか天ぷらしかないと聞いてガックリ。学生たちはそれでも喜んでいましたが…。私が学生時代によく練習試合と称して飲み会をしていたK大学の、仲良かった子の息子がうちの大学の卓球部に入ってキャプテンになり、彼のお父さんとダブルスを組んでいた先生が私のように試合の応援やK大学の練習に今も行ってる話などでも盛り上がりました。 まぁそんな事はともかく…今時は昔と違って医学生でも髪の色がカラフルです。茶髪はもちろん、金髪やハイライトを入れた髪の子も珍しくありません。中には緑や赤に染めた子も…。結構強い三重大学のAチームなんかは、団体戦の時は全員が紫の髪でそろえていました。ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、昔の卓球って玉が見えにくいという理由で、ユニフォームは深緑とかえんじ色のような濃い色しか着用できませんでした。それはもう地味でマイナーな世界だったのです。その当時に髪の毛の色を赤や緑にしてきたら試合に出られないどころか、入部すら拒否されていたでしょうねぇ。


今は体育館はクーラーが効いて涼しいし、ジャニーズ系男子やアキバ系女子もいて、ユニフォームも変わりビジュアル面でも華やかです。私の頃は数人だった部員も60名以上もいるんですから、そのメジャー変貌ぶりは驚きです。 この30年で卓球の世界はなんだか急激に変化した気がします。逆に高校野球なんか30年前とほとんど変わってないんじゃないかな。なんでかな?と理由を考えてみたんですが、昔は卓球の世界を舞台にした漫画とかなかったので、昭和の世界を引きずることなく新しい形にすんなりと変化できたのはないか…と思いました。 逆に「巨人の星」を見て育ったオヤジたちが応援に行く甲子園では、昭和の古き良きスポ根伝統が根を張っていて、こうはいかないのではないでしょうか…(^_^;)。伝統っていい面もあれば変化を阻害する面もあり、どちらが良いのかは一概に言えませんね。今後100年経っても相撲の力士の頭が赤や緑になる事はないでしょうし。

ヘアカラーの話が出たのでちょっとそちらの話題を…。最近カラーとストレートパーマで髪が傷み、思うように染まらない上まとまらなくなったので、クリニック常連のK様に行きつけの美容室を紹介していただきました。最近苦労が多くて白髪も増えてきたので、以前行っていた美容室では明るくすると白髪が染まらないと言われていたんですが、少しだけ明るくしてもらったら、ストレートパーマをあてた後だったからか、酷く傷んでボサボサになってしまったんです。しかも髪の色も思い通りになってない。 K様は同年代なのにいつもきれいに染められているのでお聞きしてみたら、Iという美容室を教えてくださいました。そこはカラー専門の「カラーリスト」がいて、カットやパーマは一切せずにカラーのみを担当しているそうで、K様担当の「ディレクターカラーリスト」Aさんに担当してもらいました。 髪の根元と先の染料を変えるという話は他の美容室でもよく聞きますが、Iでは根元と中央・毛先の3か所で染料を変えるそうです。そうしないと毛先は傷んでいることが多いので染料が入りすぎ、中央部と同じ色を使うと暗くなってしまうんだとか。髪のくすみを取るためにオレンジ系のハイライトを入れてから、反対色のブルーを入れると綺麗なアッシュ系のブラウンになるそうで、論理的な説明と共に丁寧に施術してくれました。 そしてブローはK様のカットを担当しているMさんが。5月に1回目のストレートでうまく髪がのびなかったので6月に2回目のストレートを強くした話をすると、そんな時は髪が傷みやすいので普通全体にストレートは当てないし、カラーを明るくしたりはしないとの事でした。そしてストレートパーマを当てるよりも髪がのびて、傷んだ髪を修復できるという「バイオプログラミング」なる最新技術を使ったヘアアイロンでセットしてもらうと、ボサボサだった髪がツルツルに! しかもいい色に染まってるではないか! ラグジュアリーな空間でシャンプーまでイケメン君を指名できる高級感漂うお店でしたが、私はその技術と専門性に感心し、高くても値打ちがあると思いました。 当院もそう思っていただけるように(うちはラグジュアリーではありませんが、専門性という意味で…)頑張らないとなぁ。時代は変わるのだ。

ところで昭和世代の皆様は「バミューダパンツ」ってご存知ないでしょうか? 男性が履いている膝ちょい上くらいの短パンの事を昔バミューダって言ってましたよね?(知らない??)このバミューダの名前の由来は一番最初に書いたバミューダ諸島から来ているようで、昔イギリス統治時代に、イギリスからやってきた兵隊さんたちが暑さに耐えかねてズボンを半分に切って履いていた事から、あのバミューダのスタイルが出来上がったのだとか。 現地の映像を見るとバミューダではあの短パンスタイルが男性の正装のようで、公式のパーティとかではバミューダパンツに紺のジャケットとタイというスタイルが多いようです。TVで紹介されていたバミューダの人達の正装スタイルは、私見ですがお世辞にもカッコいいとは言い難いです…。だって小学生の入学式のようなスタイルなんですから…(^_^;)。だけど伝統ってそんなもんかもしれませんね。始まりは意味があって始まった事でも、長年続くと「守っていく」というだけでも意味があり、後世の人が後に評価する事が伝統なのかもしれません。

聞くところによると、バミューダパンツも最近はカラフルにデザインが一新されたものが、再び若者の間で人気なんだとか。古き良き伝統が新しい感性とぶつかり、何か新しいものが生まれる事が「創造」なのかもしれません。 美容業界はかなり新しい世界なので、いわゆる伝統というものがほぼありません。新しいもので埋め尽くされています。一方でアンチエイジングは言葉こそ新しいですが、恐らく数千年前のクレオパトラの時代から存在する概念で、脈々と研究されてきた伝統のある世界だと思います。 現在はこの2つが融合し、新しい創造がされようというまさに時代の境目にいる気がしています。ちょうど私はこの新しい波が訪れる時期に自分自身が必要とする事を職業にしていた事に奇妙な運命を感じます。昔はクレオパトラしか試す事のできなかったアンチエイジングの世界の技術を、まず自分で試せるのって実は幸せですよね。そして安全性を確かめた後には、皆様にもどんどん紹介していくつもりですので、乞うご期待!
