
こんにちは。異人館通クリニックの柴田です。
5月は例年になく雨が多く、新緑の季節をなかなか楽しめませんでしたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は雨が苦手なので、雨が降ると一歩も外に出たくなくなります。せっかくいい季節になったので、少し散歩やお出かけもして日頃の運動不足を解消しようと思っていたのですが・・・。 私の日頃の行動範囲は非常に狭く、おそらくクリニックの周り半径500m以内でしょう。半径100m以内に美味しいパン屋さんやコーヒーショップもあり、お隣がブティックなので(と言っても私は買い物があまり好きではないのでブティックには年に数えるほどしか行かず、行く度に店長さんに「お隣なのにもっと来てくださいよ~」と言われるのですが)遠くに行かなくても不自由しないのです。そういう意味では北野は便利ですね。

・・・にもかかわらず 友達などには「便利な場所に住んでいるから近所で何でもそろうね」って言われるのですが、これがまた不思議な事に近所にあればあるほどますます行かなくなってしまい、買物などはもっぱらインターネットで行い、宅配で届けてもらう・・・という生活になってしまいました。
そんな私ですが、唯一インターネットではなく北野にあるお店から定期的に買物をしているものがあります。それは「コーヒー豆」です。クリニックの近くにあるコーヒーショップなのですが、神戸で一番美味しいのでは? と思っています。初めて行った日にそのコーヒー店のオーナーは「ここのモカを飲んだら他の店のコーヒーは飲めないよ」って自慢されたのですが、それはどうやら本当のようです。5年前に初めて行ってから、コーヒーだけは何度か浮気をしたものの、結局ここのものをずっと購入しています。 その話を一度患者様にしたところ「じゃ、先生は時々そのコーヒー店にいらっしゃるのですね?」と言われました。そう言われてふと思ったのですが、5年間も豆を買いつづけているのに、お店に行ったのはわずかに3回しかありません。

理由はオーナー夫婦のキャラが濃い事なんです・・・ 。 とてもいい人たちなんですが、二回目に行った際に「アイスカプチーノは良く混ぜて飲むと美味しいのよ!」といきなり、スプーンを取って飲みかけのカプチーノをグルグルかき混ぜられたのにはビックリ仰天。これだけではないのですが、こんなにポジティブかつ強靭なプッシュ力を見せつけられたのは初めてです。ちなみにアイスカプチーノをかき混ぜられたのは私だけではないらしい。スタッフしかり、同じマンションの奥様、お隣のブティックの店長さんまで・・・ 。お隣のブティックではお客様によく「近くに美味しいコーヒーショップはなあい?」と聞かれるのでそこを紹介すると、「あそこ以外で・・・ 」と言われたりするそうです。コーヒーはほんとに美味しいんですけれど。
そんな訳で、唯一の北野での買い物も私が行くことはなく、5年間もクリニックのスタッフにお使いに行ってもらっています。実際に買い物に行ってくれるスタッフはいつも「ご苦労様ねぇ」とこのご夫婦からコーヒーをいれてもらっているようですが、「先生は来られないねぇ」という問いには「忙しいようで・・・ 」とお茶ではなくコーヒーを濁して帰ってくるようです。
ところで最近、テレビの調子が悪くなったのを機会にプラズマテレビを買うことにしました。私は大学時代からほとんどテレビを見ず(外で遊ぶことが多かったのでほとんど自室にいなかったせいかもしれません)、勤務医時代はテレビを見る暇もなかったのですっかりテレビを見なくなり、世情にすごくうとくなってしまいました。これではいけない、と最近はYahoo!ニュースは欠かさず見ているのですが、相変わらずテレビは見る習慣がありません。
ほとんどテレビを見ないのになぜテレビの調子が悪くなるかって? 犯人は他でもない、私の母です。以前のクリニック通信でも何回か登場した「なにわのオバはん」「病気の宝庫」の母はしばらく調子良く暮らしていたのですが、ちょっと目を離すとまたブクブク太り、太りすぎで糖尿病も悪化して足の血行が悪くなってしまったので、また泊りがけでプラセンタ点滴をしに来ることになりました。(テラスで点滴をしに来た母のしゃべりにつかまってしまった患者様も数知れず・・・すみません。)1日1回クリニックで点滴をする以外は母はめちゃ暇なので、1日中私の部屋でテレビを見ています。「少しは体操するように」という私の忠告なんて聞くはずもありません。おかげでテレビを置いている私の寝室は母の娯楽部屋に・・・ 。そして普段全く使わないテレビが急に使われたせいで不調になってしまったのです。

クリニックのホームピーリング剤のビデオなどは自宅でダビングするので、テレビの調子が悪いとうまくいきません。仕方がないので新しいテレビを買おうかと機械オタクの事務長に相談したところ、「今時また普通のテレビを買うなんてもったいない! 今買うならプラズマテレビに限るよ。スピーカーも買ってホームシアターにしたら、楽しい世界が広がるし、映画も見れるし見聞が広がること間違いなし!」 ・・・口から生れてきたと自負する事務長にかかると本当のように思えるのは、まだまだ私が世間知らずだからでしょうか・・・ 。結局ヤマダデンキの回し者かと疑うくらいあれやこれやと勧められ、ホームシアターを設置することになってしまいました。 そして届いたプラズマテレビを見て、最近の技術の進歩に感心することしばし。映像が驚くほど綺麗なのです。「世界遺産」に出てくる海外の風景など、まさしくそこに行っているような臨場感があって、これなら海外旅行に行かなくてもすむのでは・・・なんて思ってしまいます。

また最近は何でもすごく便利になってきていて、DVDも1ヶ月2000円くらいで借り放題、それもネットで申し込めば送ってくれ、返す時はポストに放り込めばいい・・・ってシステムまであるんですね。これなら、徒歩10分くらいのところにTSUTAYAがあっても「遠いからやめとこ・・・ 」と思っていたものぐさの私でも大丈夫です。 DVDだけでなく、食材でも(私の場合はこれで最もインターネットを活用していますが)何でもネットで簡単に取り寄せられますし、今に全く外出しなくても生活できるのでは・・・と思ってしまいます。
私の友人に、私以上に「おうち派」の人間がいるのですが、彼は仕事で海外やあちこちに出かけることが多いせいか、「仕事以外は絶対おうちがいい!」というので徹底しています。休みの日は絶対に出かけない。特に連休やクリスマスなど、人の多い時期はもってのほか。レストランやバーも仕事以外ではまず行かない。彼は料理も得意で普通のレストランよりはよっぽど美味しいものを作るので、高級食材とワインやシャンパンを取り寄せて自分で料理をし、ハードリカーやシェイカーも取り揃えてホームバーなど設置して「おうちが一番!」と悦に入っているらしい。

彼が休みの日に出かけると言えば唯一本屋さんだけで、山のように本を買い込んでおうちで片っ端から読んでいる時が一番幸せなんだそうな。
彼の信条は「日常を充実させること」で、「非日常を求めてたまにいいレストランや旅行に行くより、日常生活が充実してる方がずっといいよね」というのが口癖。だから旅行も仕事以外では行かないそうです。温泉に行くより、おうちで美味しいもの食べて神戸サウナでマッサージする方がいいらしい。
そう言えば私も昔は旅行が大好きでしたが、最近はまとまった休みが取りにくいこともあってあまり行かなくなりました。それでもあまりストレスがたまらないのは、勤務医時代に比べるとずっと日常生活が充実しているからでしょうか。最近遠出したことと言えばK氏との勉強会くらい、海外へは去年の韓国への美容研修しか行っていません。それってどちらも仕事がらみ? どうせ遠くに行くのなら、何か勉強したり、仕事や自分にプラスになる事を・・・と思ってしまうのも、仕事や日常が楽しいからかもしれません。

韓国と言えば見学に行ったクリニックで受けた「nappage」という美肌治療、治療後の素肌のベルベッドのような手触りに魅せられて、帰国してからあれこれ試して研究していましたが、最近になって New York Beauty Report などで記事を見るようになりました。ハリウッドでも最近にわかに注目を集めてきたとか。そして先月、その nappage に使う最新機器をみつけたのです。帰国直後に試したスタッフの評判は「お肌全体にハリが出ていい感じ!」と上々で、「先生、あれはいつメニューにするんですか?」とせかされていたので、早速購入。今後のモニター試験での効果が楽しみです。
そう言えばドレスアップしてメイクも決め、お洒落なレストランへ行くのが非日常を楽しむこととすれば、韓国で言うところの「皮膚管理」=クリニックで nappage などで定期的にお肌のメンテナンスをし、若々しい素肌を保つこと・・・って、日常生活を充実させることに似てますよね。やはり大切なのは非日常より日常を豊かにすることのような気がします。そして皆様の日常を豊かにするお手伝いができればと、日々研究にいそしむ今日この頃です。

さて、お家のホームシアターでDVDを借りて久しぶりに映画を見たのですが、そこで新たな発見が! 往年のハリウット女優の姿を10年ぶりに見ると、皆さん殆どが若返っているじゃないですか。 映像を一時停止して確認すると(最近のDVDって静止画像でも綺麗なんですね。昔のビデオデッキでは静止ボタンを押せば画像が乱れて何がなんだかわからなかったのに・・・ )「ああ、鼻を高くしたな」とか「あ、頬をリフティングしている」と、余計な事に目がいきます。逆に脇役の子には「ああ、ここにヒアルロン酸を入れて、ここはメソセラピーで脂肪を落とせばもっと綺麗になるのに・・・ 」とかが気になってしまうのは、職業病でしょうか。 テレビが進化して、肌のきめ細かい部分まで写るのも良し悪しかもしれませんね・・・(^○^)!