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第33回 (2005年12月)「K氏再び・・・」



こんにちは! 異人館通クリニックの柴田です。

急に寒くなったかと思うと、もうクリスマスですね。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

私はといえば、少し前に「スポーツの秋」と称して久しぶりに卓球に励んだら、膝が痛くなってしまいました。トレーニングもせずに衰えた筋力のまま、年甲斐もなく練習(と言っても2-3回ですが)と試合をしたせいで、現役のキャプテンペアに勝って喜んだのもつかの間、情けない状態に・・・ 。トホホ。皆様もスポーツの前には筋力を鍛えましょう。膝のためには体重を増やしてはいけないので、大好きなグルメを控えなくてはいけないのがつらいところです。

(・・・と言いつつも今回もグルメネタになってしまうのでが・・・。)



さて、クリスマスと言えば去年はK氏とワインの話題で持ちきりでしたね。あれから早一年、本当に時の経つのはあっという間です。(K氏について御存じない方は、クリニック通信バックナンバー第21・22回を御覧下さい。) K氏とはあれから定例会をしようということになったのにもかかわらず、一年近くお会いすることができませんでした。次は神戸に来て頂いて我々が御馳走する番で、例の灘のお鮨屋さんに招待する予定だったのですが、K氏が忙しすぎるのか、はたまたシャンパーニュ好きのK氏にはお鮨屋さんでは役不足なのか、なかなか定例会が実現しませんでした。ただ、メソセラピーを初めとする学術的な相談ではしょっちゅう電話でお話していたので、長くお会いしていない感じはしませんでしたが・・・ 。


秋も深まったある日のこと。例によって電話でK氏に学術相談をしていた時、ふと思い出して「そういえば今月末、PホテルのフレンチレストランA・Sにフランスの本店からシェフが来て『料理を楽しむ会』があるそうですよ」と言うと、今まで1年間毎月のように定例会のお誘いをしてもなかなか神戸に来られなかったK氏が、いとも簡単に「そうですか! その日は何も予定がありませんので、神戸にお邪魔しましょうかねえ」というではありませんか。やはりおすしと日本酒では引きが弱かったのでしょうか・・・ 。



そうしてついに一年ぶりにK氏との再会が実現したのでした。K氏がお昼過ぎに神戸に着かれるとの事で、お昼頃から私がお相手することになりました。K氏はPホテルのエグゼクティブルームに宿泊されるので、クラブラウンジでは飲み放題らしく、待ち合わせのラウンジにお邪魔すると、もうシャンパンクーラーにはボトルのロゼ・シャンパーニュが冷されていました。「まあ先生、お久しぶり!お元気そうで何よりでございます!」と甲高い声が部屋に響きます。(K氏の元気ぶりは明らかです・・・ 。) K氏は相変わらずお洒落で饒舌。一年ぶりとは思えません。そして御馳走になったロゼ・シャンパーニュの美味しいこと!

K氏曰く、「シャンパーニュは華やかでなくては・・・ 」

シャンパーニュは「味もさる事ながら意味作用が重視される飲み物」らしく、ジェームス・ボンドがロシアの女性スパイと飲むワインはシャンパーニュ以外ではありえないらしい。でも私にとってシャンパーニュの魅力はそのお洒落な意味作用よりやはり美味しさだと思うのは、食いしん坊の証拠でしょうか。そういえば事務長はシャンパーニュがあまり好きではないらしい。お洒落な雰囲気よりコストパフォーマンスを重視する彼とロマンチストのK氏との違いかな。



眺めのいいクラブ・ラウンジでロゼ・シャンパーニュを飲みすぎて、フレンチレストランで夜に事務長と落ち合った時には二人とももう出来上がっていたようで・・・ 。「しらふで酔っ払いの相手はつらいですよねえ」とK氏は事務長をねぎらいながら、「シャンパーニュはもう頂いてしまったので、今日は白からいきましょうか」白・赤の次にはチーズにあわせてグラスワインを・・・結局3本以上飲んでしまったのでした。肝心の料理の方は期待が大きすぎた為か、ちょっと??でしたが、K氏のチョイスしたワインとチーズとのマリアージュは絶品!やはりK氏は不滅でした。


そういえばK氏のおうちにはワインセラーがあり、今でも3000本ものワインがストックされているとか。「えー、3000本も!どうやって飲むんですか??」目を白黒させる事務長をよそに、K氏は「3000なんて、1日1本飲むと10年しかないんですよ! なくなっちゃったらいやじゃないですか」と涼しい顔。K氏は美味しいワインに出会うと「ああ、もっと買っておいたらよかった!と思うのが嫌で・・・ 」10本はまとめて買うのだそうです。いやはやにわかワインファンの我々とはスケールが違います。今年の5月にできるはずのK氏の新居は工事が延びて来年の6月に完成予定だそうですが、ゲスト用の別棟もあり、プールは水面と海の水平線が一体になるホライズン型だとか・・・ 。その水平線と夕陽を見ながら詩を詠んでもらって、ロゼ・シャンパーニュのグラスを傾ける…なんて最高! もうすっかり招待してもらっている気になってはしゃぐ事務長と私でした。



さてそれから1ヵ月後。「今度こそ定例会にしましょうね」との約束どおり、事務長と私はいそいそと東京に出かけました。(私たちが東京に出向くのはすぐに実現するのです。決して暇というわけではないのですが・・・ 。事務長もそういう時はなぜか東京で打ち合わせが入るらしい。)今回は事務長のバブリーな友人が経営するカジュアル・フレンチのお店に行くことになったので、K氏は顔が利かずご不満かな・・・との心配もつかの間、待ち合わせの時間より早く着いたK氏は、すっかりお店の人たちとも意気投合。私たちがブッシュ大統領の警備のおかげで到着が遅くなった隙に、「ちょっと飲みながらお待ちしようと思ったらどんどん飲んでしまいそうなので、シャンパーニュを1本入れてしまいました」とすでにシャンパンクーラーに冷されたボトルのシャンパーニュが・・・ 。海の幸の冷製やかきとフォアグラのソテー、すっぽんの煮込みにもシャンパーニュは良く合います。


そういえばワイン好きのK氏の会社では毎年ボジョレー・ヌーボーの解禁日にすっぽんパーティーが開かれるとか。すっぽんとボジョレー・ヌーボーも意外に合うのだそうです。 (なんかよく分からないけれど、ボーダレスでグローバル・・そしてシュールな組み合わせです・・・(^○^) )



「次の白は何にしようかな? 次の料理には何が合いますかねえ? あ、これなんか華やかでいいよねえ」K氏は若いソムリエ君に聞く振りをしながらそれとなく教えています。そのおかげで今回も私たちは華やかなワインと美味しい料理のマリアージュを楽しむことができました。

「先生はどちらのホテルにお泊りですか?」

「芝公園のPホテルですが・・・ 」

「まあ、Pホテルですか! あそこの地下にてんぷらやさんがありましてね。そこの料理長のEさんが揚げるてんぷらが非常に美味なんですよ! 私もしばらくEさんにお会いしていませんので、お付き合いいただければ嬉しいのですが・・・何か口実がないと行けませんものねぇ。」 ええ、お付き合いしますとも! それを聞きつけた事務長は、忙しいからすぐ神戸に帰ると言っていたのに、急に東京でもう一件打ち合わせが入り、お昼は一緒に天ぷらという事に・・・ 。それにしてもK氏はなんでこんなに食べ物やさんに知り合いが多いのでしょう? 事務長曰く、「知り合い多い人ほど、友達少ない、ってことの典型だね」 ・・・それってそのままあんたのことでしょ!



そういう訳で翌日のお昼はPホテルのてんぷらを食べることに。てんぷらの素材には産地が明記してあり、素晴しい素材とかりっとした衣、絶妙の揚げ具合・・・さすがK氏お勧めのてんぷらやさんは違います。太いアスパラや私の大好物の白子、テレビにも出ている料理長Eさんが「てんぷらになるために生まれてきた」と言う「はぜ」というお魚など、絶品でした。最初は事務長が仕事前で飲めないのに気を使ってビールでとどめていたK氏でしたが、大吟醸を頼んだのを皮切りに、やはりここでもシャンパーニュが登場! いやあ、シャンパーニュって本当に何にでも合いますよね!!


我が家でもそれ以来シャンパーニュブームが到来したのは言うまでもありません。ネットで探していろいろなシャンパーニュを試してみると、意外と安くて美味しいシャンパーニュもあるのです。それになんといってもあの細かい泡の華やかさが、幸せな気分にさせてくれますよね。シャンパーニュに難癖をつけていた事務長も、それ以来すっかりシャンパーニュ派に。「シャンパーニュは味と意味・・・そう、モードが混在する飲み物だよね。 ほら、この泡が弾ける時に何かを語りかけているように感じるよねぇ。女性に愛を語るときはシャンパーニュ以外にあり得ない・・・ 」 おやおや・・・すっかり「通」気取りのようです。ともかく、何か嬉しい事があった時には、「シャンパーニュは華やかでなくては・・・ 」とK氏ごっこも復活です。



誤解のないように申し上げますと、定例会の目的は9割方グルメ・・(^○^)・・ですが、もちろんお勉強会でもあります。今回はメソセラピーによる部分やせの薬品の勉強会もしました。そういえばK氏は育毛のメソセラピーを知り合いのDr.に無理やりされているそうです。メソセラピーは部分やせだけでなく、育毛や美肌作りにも使われているらしく、部分やせと平行してこれらの研究も進めていくつもりです。 しかし何と言ってもK氏との定例会の醍醐味はグルメとワインですよねえ。


去年のクリスマスはK氏のおかげで赤ワインブームが到来しましたが、今年はすっかりシャンパーニュブームです。ロシアへ出張に行かれたK氏から頂いたお土産のキャビアに合うのはブラン・ドウ・ブランというコクのある白のシャンパーニュですが(これはK氏のお勧めどおり取り寄せてみたらすごく美味しかった!)、クリスマスにちなんで意味作用のあるシャンパーニュといえばやはり華やかなロゼ・シャンパーニュでしょう。そこで今年は、K氏との再開記念として、12月中はロゼ・シャンパーニュをクリニックに常備しておき、御希望の方は一杯ご馳走しちゃいます!

(我ながら今年も太っ腹!の企画)


今年の秘密の合い言葉は「シャンパーニュは華やかでなくては・・・ 」です。そうすれば、待合いにロゼ・シャンパーニュがでてきますので。


最後に、ちょっとだけクリニックからお知らせ。

毎年、年末になるとパーティシーズンの為か、「今すぐに綺麗にして!」 ・・・と難題・・(^_^;)・・を持ちかけられるので、今年は鼻と顎のヒアルロン酸注入を美容情報で紹介しています。 ほんの数ミリ鼻が高くなると全体の印象はものすごく変わると言うのを知らない人が多いのは残念です。ロシアの女スパイ・・・とまではいかないかもしれませんが、鏡を見るのが楽しみになるくらいには変わると思います。 もしかするとジェームスボンドがロゼのシャンパーニュを持ってお誘いにくるかも・・・(^o^)丿

また皆様も、美味しいシャンパーニュ情報があればぜひ交換して下さいね!



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