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第251回「AI時代に大切な事」

こんにちは。柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。今年は元旦から地震の揺れでビックリしましたね。阪神大震災を思い出した方も多いのではないでしょうか? 元旦から能登半島を地震が襲うとは…。被災された方には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈り致します。 

皆様年末はいかがお過ごしでしたか? 久しぶりに旅行や忘年会に行かれた方も多いのではないでしょうか。新型コロナが5類感染症となり、徐々に規制が緩和されて会合なども復活してきていますが、医療関係者の間では5類になってもウイルスが変わる訳ではないのでまだまだ油断できないという意見が多く、重症化した時の大変さやコロナ後の後遺症に悩む方も多いという現実を見ていると、なかなかアフターコロナへ移行できない状況です。先日呼吸器内科の先生と話していると「コロナの事なんてみんなもう忘れてますよね。あんなに大変やったのにねぇ! なんでみんなコロッと忘れられるんやろ…」と嘆いておられました。「経済を回すためには、医療現場は犠牲になるしかないのかなぁ」と言う先生も…。実際に大学病院や市民病院などハイリスクの患者さんが多い所では、玄関での熱や病歴のチェック、消毒などは変わっていませんし、そういう意味ではアンチエイジング治療を中心としている当院でも60~65歳以上というだけでハイリスクなので感染対策を変えようがなく、もっといい治療薬や予防薬ができるまでは、マスクの着用や消毒をお願いする事になると思います。私ももう高齢者の部類ですし、私が感染して患者様にうつしてしまってはいけないので外食もほとんどしていないのですが…、最近は中高の同級生などからの飲み会の誘いを断るのが結構大変です。先日も「コロナ禍が始まってからそろそろ4年になるけど、まだ遊びに出たりしてないの?ボチボチって訳にもいかないの?」と聞かれ、年数じゃないよね…と思いつつ上記の説明をすると、「医療関係者の人たちの自分に厳しい自覚のおかげで、私達はのんきにアフターコロナ生活を送っているんだね。医療関係者の人々には申し訳なさすぎる」とやっと分かってくれた様でした。



そんな中で、大学でも徐々に会合は復活しつつあるので、去年はどうしても外せない会だけ出席しました。4年ぶりに開催された卓球部の新歓と6回生の追い出しコンパと、整形外科の同門会です。同門会はともかく学生のコンパがそんなに重要なん??って思われると思いますが、私にとっては重要なんですよね。何しろ6回生の追い出しコンパは卒後40年近く皆勤で、新歓コンパは開業した時と重要な学会と重なった時の2回は欠席しましたが、その他は全て出席していますし、特に追い出しコンパでは15年前から卒業生一人ひとりに私がプレゼントを贈るというのが恒例になっているので、その責務があるんです。(まぁそんなにたいしたプレゼントではないのですが、みんな思いの外喜んでくれるので、やめられないんですよねぇ。)それに、去年はクリニック通信第248回にも書いたように、苦労して卓球台を寄贈したので、その台に寄贈のネームプレートも貼らないといけないし、できればその台でOB戦もしたいし…やっぱり学生たちの喜ぶ顔が見たいんですよね。そして整形の同門会は、前任のK教授の恐怖政治が終わってこの通信にも何回か登場している後輩T君が教授に就任してから何回も誘われていて、最初はコロナ禍の真っ最中だったので泣く泣く断っていましたが、一昨年「大腸癌かも…」と思って来年みんなと会えないと嫌だなと思って出席した際みんなに励まされ、「また来てくださいよ」と言われて「じゃぁ元気なうちは行こかな…」と言ってしまったので、出席しないと「もうやばい」疑惑をかけられそうなんで出席せざるをえないんですよね…。という私事満載の理由なんですが、何が大事かは人それぞれという事で…。



さてその年間2大イベントである卓球部の追い出しコンパと整形の同門会が、12月に連日というハードなスケジュールになってしまったんです! 会合に出席するだけで、何がハードなん??って思われるかもしれませんが…まず、会場が両方京都であるという事。去年膝が痛くなってから(筋トレでだいぶ回復はしたのですが)最近でも普段の行動範囲が一番遠くて三宮駅前のイカリスーパーなので、京都まで出向くというのはめっちゃ遠出なんです。そして会合という普段と違う事をするのって、意外と疲れますよね。それに両方とも普段とは違う準備が要ります。特に卓球部の方はOB戦というハードルが…。また6回生に贈るプレゼントも用意しないといけません。OB戦は現役チームとOBチームの対抗戦なんですが、幹部学年(3回生から4回生)が終わるとOBチームに入るので、私は6回生とダブルスを組んで、キャプテンペアと対戦するのが15年ほど前から恒例となっていました。しかし4年前に膝を傷めてずっと卓球してなかったので(ちょうどその間はコロナでコンパもOB戦も中止だったんですが)、果たして卓球ができるのか…?という問題があります。1回くらいは練習して卓球ができるかどうかを確かめないといけないので、以前学生たちのコーチを頼んでいた卓球クラブのコーチに連絡して、レッスンの予約を取ってもらいました。レッスンでヘトヘトになって本番に行けなくなっては困るので1週間以上前に予約を取りたかったんですが、他の予定も立て込んでいて、結局レッスンはOB戦の5日前に。なんでいつもこんなギリギリになってしまうんかなぁ。自分の性格を恨みます(^^;)。でも練習してみると、意外といけるやん! コーチがいい球を送ってくれるからかスマッシュも結構パシパシ決まります。お?これはいけるんちゃう? ちょっと嬉しくなって、OB戦出席の返事を出しました。もし出られたらダブルス組もうって通信第248回にも登場した6回生のF君と話してたので、これは念願のダブルスができそうです。



なんだか自分でもすごく意外に思うのですが、かなり長い時間卓球から離れていて最近運動もおろそかになっていたのに、やっぱり若い時に頑張ったせいか「体が覚えている」もんなんですね。最初はちょっとぎこちなかったのですが、慣れてくると学生の時に練習したフォームとかが自然とできるようになりますし、思ったようなコースにも決める事ができるようになります。まぁ自転車乗りなんかも、一度覚えると何十年も乗ってなくても乗り始めればすぐに思いだすと言われますし、世の中ではよく聞く話ですよね。でもこれって本当に科学的に証明されているのかな??とふと思いました。思えば子供の頃ってこういう「ふと疑問に思う」事って沢山あったのですが、その頃ってGoogle先生のいない時ですから、周りの大人や学校の先生に聞いても「さぁどうだろうね…。まぁそんなもんやね…」という曖昧な返事でごまかされていたような気がします…(^_^)。でも今は2024年。巷では去年の2023年はAI時代が花開いたとして後世の歴史の教科書に残るのではないかと言われるくらいAIが進化を遂げた年です。疑問に思った事があれば何でも聞いてみよう…という事で、既にGoogleを超越したと言われる、2023年に登場したAI界のスーパースター、ChatGTP先生に聞いてみました。(ChatGTPをご存じない方は是非ネットで調べてみてください。そして簡単なので是非使ってみてください…もう驚きしかありません。昔だったらSF小説に出てきていたような事が本当に現実になりつつあるんだなぁ…と感心します。)



柴田:「若い時に体で覚えた事は一生忘れないと言われますが、これはどんな原理でそうなるのですか?」

ChatGTP:「若い時に体で覚えた事は一生忘れないという表現は、経験や学習が若い時期に行われると、それがより深く根付く可能性があるとされています。これにはいくつかの理由が考えられます。

【脳の可塑性(神経可塑性)】若い時期の脳は他の時期よりも柔軟であり、新しい情報を効果的に取り込む事ができるとされています。この時期に繰り返し学習や経験を積む事で、神経回路が強化され、記憶が深く刻まれると考えられています。【感情との結びつき】感情が学習や記憶の形成に重要な役割を果たします。若い時期に経験した事は、感情と深く結びついて覚えられる事があります。この感情と結びついた情報は、後の人生でも容易に呼び起こされる可能性が高まります。【神経ネットワークの構築】若い時期に学習された経験は脳内の神経ネットワークを形成しやすいです。これにより後の時期に同様の経験や情報が得られた際に、以前の学習が基盤として活用され易くなります。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、全ての人に当てはまるわけではありません。成人期でも新しい事を学ぶ事は可能であり、脳は一生涯変化し続けるとされています。」

ふ…む。なるほど一般論としては完璧ですが、もうちょっと突っ込んでみたくなります。



柴田:「しかし若い時に体で覚えた事は忘れる事はないのですが、通常の記憶はすぐに忘れる事があります。この体で覚えた記憶と通常の記憶には何か違いがあるのでしょうか?」

ChatGTP:「体で覚えたという表現が指しているのは、通常の認知的な記憶(語学の勉強や歴史の知識など)とは、異なるかもしれません。この表現は、身体的な経験や動作、感覚、感情といったものを指しています。以下はその違いに関するいくつかのポイントです。【身体的な感覚と経験】「体で覚える」とは身体的な感覚や動作を通して学習が行われる事を指す事があります。例えば、乗り物の運転や楽器の演奏、スポーツの技術などがこれに該当します。これらのスキルは、体の動きや感覚と強く結びついており、通常の記憶よりも深く根付く可能性があります。【感情の影響】身体的な経験は感情と密接に結びついています。感情が経験と深く関連している場合、その経験は感情の強さによって記憶に残りやすくなります。通常の記憶と異なり、感情的な要素が強調される事があります。【非意識的な学習】体で覚える経験は、意識的な努力なしに、非意識的に学習される事があります。この非意識的な学習は、日常の活動や環境との相互作用によって形成され、通常の記憶よりも深く潜在的なものとなりやすいです。ただし、これらは一般的な傾向であり、すべての個人や経験に当てはまるわけではありません。通常の記憶も、適切なコンテキストや感情が結びついていれば、強化されやすいです。身体的な経験と通常の記憶は、脳の異なる部位やプロセスに関与している可能性があります」

…と…なんだか分かったような分からないような…でも日本語そのものは完璧かな…(^_^)。

ある意味では天才的な回答だな…と思いました。なぜなら、まず科学的に証明されているっていうのは非常に難しくて「科学とは永遠に仮説が続いたもの」という人もいるくらい、絶対的に正しいと証明する事は難しいです。また、一旦世の中の常識となったものの、その後の実験で否定されたり修正を余儀なくされた物も沢山あります。有名なところではニュートンの万有引力の法則ですが、物理の世界では絶対的な正解として長い間真理の王座に座ってきましたし、これで人類は月に行く事もできたという、誰もが信じる人類の英知だったのですが、その後アインシュタインの相対性理論によって一部修正される事になりました。同じように、「体で覚えるという事と脳の記憶の関係」という事については多数の学説があり、世の中では大多数として正しいと思われる論理はあるものの、絶対に正しいのか?と言われるとまだ議論の余地がある…というようなケースが圧倒的多数です。特に物理のように精密な実験を通じて証明できるものはまだ良いのですが、医学・生理学の分野では人体を使った厳密な実験が倫理的にもできない事から、多くが仮説どまりになってしまう訳です。



そんな訳で、おそらく現時点ではこれが正しいと思う人が一番多いと思うんだけど、まだ仮説であるという含みも残しておきたいし、もし違うと誰かが突っ込みを入れた場合には「いやいや…こういう解釈もできるでしょ」という言い訳をできる曖昧な部分も入れておきたい…だからといって、日本語としておかしな表現をする事で余計な上げ足をとられる事は避けたい…と思うような人にとってはまさに上記のChatGTPの回答は完璧なんじゃないでしょうか? 会社の上司に新規事業の進捗報告を求められた時に結果がまだ芳しくないケースや、全然進んでない仕事の報告、はては疑惑を追及されている昨今の国会議員などなど…(^_^)、そのような模範解答を求めている人は山のようにいると思うのですが、彼らにとってChatGTPの回答はまさにパーフェクトじゃないの?? なんか凄く嫌味な言い方をしていますが、思えばコンピュータがこんな回答を瞬時にできるようになっただけでも本当に凄い事だし、これからはもっと改良されて改善されていくのは間違いないので、10年20年先は一体どうなってしまうんだろう?と期待よりも何か怖さを感じるくらいです。いずれにせよ現時点でのAIの実力はまだまだ改善の余地は大いにあるけど、国会議員の質疑応答レベルであれば十分に合格点だという感じです。(大きな声では言えませんが、おそらく医師国家試験も楽勝で合格するんじゃないかな(^_^;)。アメリカでは弁護士になるための司法試験はすでにChatGTPは合格したそうです…。いやはや怖い時代です。)という訳で、実際に体が覚えるというのは、どうやら頭だけを使った記憶と比較して、身体的な経験、感情、そして日常活動との相互作用によって記憶が強化されるんじゃないかな…って感じですね。



さて、追い出しコンパ当日。コンパの前にOB戦があるんですが、私が卓球場に到着するともう大勢の部員やOBが集まって、OB戦が始まっていました。そして現役部員だけではなく若いOBまで駆け寄ってきて、口々に「先生、卓球台ありがとうございました!」「すごく使いやすいです!」「球の弾み方が全然違います!」と思いの外喜んでくれました! 寄贈のネームプレートを「どこがいいと思う?」とみんなで相談しながら卓球台に貼り、いよいよ試合です。6回生のF君とダブルスを組み、3回生の男女キャプテンペアと対戦して勝つ事ができました! 昔のようにスマッシュビシバシとはいきませんでしたが、男子キャプテンのN君は「こんな強いと思ってませんでした。マジで思ってませんでした!」って言ってくれました(^^)。うんうん…やっぱり若い時に体が覚えた記憶ってのは本当に凄いんだと自分でも再認識しました。さっき「身体的な経験、感情、そして日常活動との相互作用」ってさらりと書いたのですが、この相互作用というのが、私が思う人間の脳の一番すごいところであり、そして弱点でもあると思うのです。脳は体の司令塔というのは、誰もが理解していると思います。例えば、私が右手を使って何かをつかもうとすると、脳は「これをつかむための動作をする」指令を出している訳ですね。「司令塔」という言い方をすると情報の伝達は脳→右手の一方通行のような感じがしますし、脳が上部にあって右手は部下という関係性をイメージします。ところが最近の脳科学の研究では、この上下関係のイメージは間違っていて少なくとも関係性は対等で、右手からのフィードバックが脳に行く事で脳は訓練され脳も賢くなっていくという事が分かっています。(逆に言うとこのフィードバックがないと脳は効果的に成長しないというのは弱点でもあります。)



私と同世代の方であれば小学校くらいの時に「ムー」とかの怪しげな雑誌で宇宙人のイラストを見た事がある方は多いと思います。この頃の宇宙人は頭だけやたらでかくて手足はガリガリに痩せてるイラストが多かったと思いませんか? あの宇宙人のイメージは、宇宙人の世界では文明が進化して、ほとんどの事は機械がやるようになったので、脳だけが進化して頭は大きくなったが運動は全くしないので手足は退化しているであろうという想像で描かれているそうです。しかし現代の脳科学者から言わせると、そのイメージは完全に間違っており、手足がそれほど退化すれば手足からのフィードバックが脳に伝わらず、相互関係が発揮されないので脳も進化しないはずという事なんです。という事は脳が進化するためには運動は不可欠であり、本来の宇宙人は宇宙旅行の間も運動不足にならないように宇宙船にジムが併設されていてエクササイズバイクとかでガンガン走りこんでいる…みたいな感じが正解なんでしょうね…(^_^)。さらに言えば、ボケ防止のために「脳トレ」とか頭を使うクイズなどが一時推奨されていましたが、最近の多くの研究では、脳トレのようなものがボケを防止するという事はほぼ否定されており、ボケ防止として唯一科学的に効果が認められているのは運動する事であると言われています。まぁ考えてみれば運動と脳だけの関係ではなく、病気だって「病は気から」という言葉が象徴するように気分や脳の状態が大きく影響を与えている事を否定する人はまずいません。つまり体と脳はどちらかが上司でどちらかが部下であるという関係ではなく、対等でお互いに影響を与え合っている関係であるというのが正しいので、脳を良い状態に保とうとすれば運動して健康を維持する事が一番良い事なんだ…って事ですね。人生100年時代になり、脳を使って抽象的な思考をしなければならない事は、AIがどんどん替わりを果たしてくれるようになりそうです。…って事は、これからの時代はガリガリ勉強するよりも運動を欠かさない事の方が幸せな人生を送るには大切になっていくのかもしれません。ただ、言うは易く行うは難し…私も人の事は言えませんが、また卓球を通じて運動を再開しようと思っています。皆様もアンチエイジングにはまず健康的な食事、そして運動。最後に、それだけではどうしても解消が難しい外見の美しさの維持は、当院で!! …と最後はまた宣伝になってしまいましたが、2024年もご愛顧をよろしくお願い致します。





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