明けましておめでとうございます。柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。そして長らく旧来のホームページが閲覧できない状態が続き、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。その状態は今も続いているのですが…今回はそのホームページのお話を少しさせていただきたいと思います。(何でもクリニック通信のネタにしてしまうところが、転んでもタダでは起きないやつと思われそうですが…)新年早々愚痴る事になってしまい申し訳ありませんが、しばらくお付き合いください。
ホームページが改ざんされてしまったのは、忘れもしない8月20日。もう4か月以上前の事です。ちょうどIT系に強いT様が来院された日でした。診察中にT様がホームページのカクテル注射の写真を見て来院されたとお聞きしたので、その写真を見ようとホームページを開くと、怪しげな現象が。ページから風船が飛び出して「おめでとうございます!! あなたは〇〇に当選されました!」と、別ページに誘導しようとする文言が出てきたんです! ん?? こんな細工、誰かに頼んだっけ?? いや待てよ。私が目を白黒させているとT様が「先生、ホームページ改ざんされてますよね?」柴田:「えっ、これって改ざんなんですか? なんか変になってますけど…」IT音痴の私には、何が起こっているのかさっぱり分かりません。T様に「怪しいサイトに誘導しようとしてるので誘導されてクリックしてしまうと、ウイルスに感染したりすると思います」と教えていただき、慌ててPCの保守を頼んでいるA社に相談。ホームページを置いているサーバーにログインして、取りあえず被害が広がらないように、ホームページを非公開にしました。そしてホームページを作ってもらったI社に連絡して、修復してもらったんですが…サーバーにログインするIDやパスワードも変更したのに、翌日にはまた同じ様に改ざんされてしまったんです💦。
IT系の会社を経営している友人Mに相談すると、「レンタルサーバー全体がウイルス感染してしまったようなので、レンタルサーバー会社Zにウイルス除去を依頼するように」と言われて依頼したのですが、Z社からは自分でウイルス除去をしてくださいという返事が来てしまいました。M曰く「SSHでログインもできないし、アンチウィルスソフトを入れる事もできない環境のサーバー提供しておきながらよく言うよ…って感じ。僕には考えられない対応で、もうZ社を使うべきではないと思うので、さくらVPSにWordPressを入れて全コンテンツ(情報内容)を移管させるように、I社に依頼をかけた方がいいよ」との事…。おそらく私を含めIT系以外の方にはチンプンカンプンと思われますし、宇宙人と会話しているように私も感じましたが、まぁここは重要ではないので無視してください…(^_^;)。(私もその後でゆっくり解説してもらい、ようやく半分くらい理解できました…。)
言われるがままI社にそのように依頼をかけましたが、VPSはやった事がなくて自信がないので、移管はできてもその後の保守はできそうにない…と、また情けない返事でした(^_^;)。そこで、今後のさくらVPSのサーバーの管理は以前Mの会社にいて独立したN君に保守を依頼してもらい、I社がコンテンツの移管だけをすればいいように、WordPressのインストールやコンテンツを移管するためのアカウント設定などもN君にお膳立てしてもらいました。そしてその情報をI社に伝えてコンテンツの移管を依頼したのですが…、今度は旧サーバーからデータを取り出せないと…。えーっ!? 250回分ものクリニック通信もパー??そんなアホな…!! もう目の前真っ暗です。ここまでたどり着くのにも、I社はいちいち返信は遅いし何日も経ってから分からないとかできないとか言ってくるので1ヶ月以上かかってるのに、挙句の果てにデータが取り出せないってどういう事?? N君にI社の人と直接連絡を取ってもらって、N君は「できないはずがない」と言うのに、I社はできないって言うし…もうお手上げ状態です。そんな時に、ふと以前クリニックにアルバイトに来ていた韓国の天才少年B君がIT系の会社に就職した事を思い出して、久しぶりに連絡を取って相談してみました。B君はZ社のサーバーにログインして見てくれ「ここから取り出せるんじゃないですか?」と一瞬で答えてくれたので、それをI社に伝えると実際にデータが取り出せたんですが…B君にかかると一瞬だったのに、なんでI社は何週間もかかってデータが取り出せなかったのか?? おまけに今度は、取り出したデータを新サーバーにアップできないと言ってきました。環境が違ってうまくいかないと言うんですがもう言ってる事が意味不明です。
その時点でもう1ヶ月以上ホームページにアクセスできないままになっていたので、患者様からの問い合わせで電話応対が大忙しに。「まだクリニックやってはるんですか?」「閉めはったんか思いました」とクリニック潰れた疑惑まで浮上する始末。さすがにこのままではいかん…と、取り敢えず新しいサーバーにトップページと「現在調整中ですので、間もなくオープンします」というようなお知らせくらいの簡単なコンテンツをI社に入れてもらおうとしたんですが「ご指定いただいたフォルダがサーバー内に見当たりません」とか、なんだかんだ言ってきて全然進みません。その話をMが聞いて「普通はそんな事こっちが言い出す前に、修復中のお知らせページでも一時的に出しときましょかって提案してくると思うけどねぇ。ほんまプロとは思えんわ」とあきれて、仮のページはMが1時間で作ってアップしてくれました(^_^;)。 それ以降も本当になんだかんだと問題があったのですが、ここで全部書いても皆様も興味がないと思いますので、とりあえず割愛します…。
重要なお知らせ!!ホームページ設置のレンタルサーバー会社の不具合により旧来のホームページ表示ができなくなっております。皆様にはご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、復旧までこちらの一時的なホームページを掲載致します。診療は通常通り行っておりますので、ご予約等はメールかお電話又は下記お問い合わせフォームからお願い致します。
要するにITの世界って、できる人は一瞬でできてしまうものでも、できない人は何か月努力してもできない事がある…って事なんです。まぁ考えてみればそりゃそうだなぁ…とも思います。WEBなんて本当に最近登場したもので、以前だったらチラシとかポスターがその役割をしていたので、WEB制作会社って、デザイン会社とか印刷会社が頑張ってやっている事も多いんですよね。そうなると彼らにしてみれば、デザインとかコンテンツを作るのが得意なだけで、ITの本質部分は一夜漬けの勉強で何とかしているというようなところがかなりあるようです。なので問題が起きなければそれなりにやっていけても、いざ今回のように、サーバーがウイルス感染するというような事になると手も足も出ない…って事になっちゃうんですね。素敵なデザインとか目を引くポスターを作る能力と、サーバーの保守をしたりプログラムを作ったりする能力って、素人が考えても全く別ものだし、そんな両極端の能力が一人の人に備わっている方が、むしろおかしいですよね。デザインやコンテンツを作る人とITやシステムが得意な人がチームで仕事をしているような会社じゃなければ、本質的にはうまくいかないんですよね。…そんな事を書いていると、医者も人の事言えないなぁ…ってつくづく思います。
医者って医師免許は個人に与えられるものなので、基本的には一人で医療行為全般ができるように考えられています(建前上は…)。なので大きな病院であれば、看護師さんやレントゲン技師さんなど複数の専門家とのコラボをしますが、開業医になると看護師はいても、それ以外の事は医者が一人でやるというのが基本のスタイルです。そうなれば何が起きるかは先のホームページの問題と同じです。そもそも医者という一種の職人と医院の経営という全く違う仕事が、一人の責任で成り立つと考えられているだけでも不思議な上に、このクリニック通信でも何度も書いている通り、医者はある種専門馬鹿のところがあるので、一人の医者が専門としている範囲は非常に狭い分野である事が多いのですが、患者様はそんな事とは知らずに、とりあえず調子悪いから内科に行く…というような事が普通にありますよね。異論がある人はいると思いますが私の個人的な意見で言わせてもらえば、「内科」などのくくりは幅が広すぎて内科全般に広く知識と経験を持っている開業医の医者なんか、見た事がありません。「循環器系」などと絞っても、それでも一人の人間が極めていくには広すぎると思えるくらいです。…と書くと、「医者が人間の体を総合的に見られなくてどうする! 海外なんかホームドクター制度が比較的広く普及していて、どんな不調もとりあえずホームドクターに相談した上で、ホームドクターが専門医を紹介するという事も多いでしょ」と言われるような気がします。確かにその通りです。私も一時期はそのように広く浅く全体を見ていくという事が重要じゃないかと考えていました。
しかし、最近はちょっと考え方が変わってきたんです。やはりそれもインターネットの普及が原因です。個人によって差は大きいのですが、最近の患者様は本当にネットなどで情報を多く仕入れておられるので、専門医もタジタジになる事すらあります。当院に来られる新患の方々は、大半が美容やアンチエイジングの知識をネットでよく調べて来られますし、下手すると私の書いた過去のクリニック通信まで読み込んで?私がいかに食いしん坊であるか…なんて事も把握して来られるので、初めての時に、私の方が驚く事もあります。勿論これは分野の影響も多いと思います。病気になって病院を探すケースでは、急に異変が起きたというような事も多いので、調べる時間がなかったという事も多いでしょうし、病気の場合は、治ってしまえば興味は全くなくなる事も多いので、それ以上調べたりしない事が多いでしょうね。しかし、美容とかアンチエイジングなどの分野は、そもそも完治という事がない世界で、施術をすればするほどさらにしたくなるという、病気とは逆の世界観がありますし、死ぬまで興味を持ち続ける人が多いのです。
なので、人にもよりますが、多くの患者様はネットでよく情報を仕入れておられます。そうなると、私が行っている美容やアンチエイジングの世界においては、ホームドクター的な役割は本当に必要なんだろうか?…と思う訳です。むしろ、ホームドクター的な要素はネットが果たしているので、私はもっと絞り込んで、本当に得意とする事…本当にこれまで研究してきて、効果に自信を持てる施術に絞り込んで、それを徹底的に専門化する事の方が、むしろ望まれてるんじゃないかな?と思ったんです。ホームページの問題で色々とMに相談している雑談の中で、こんな話を聞きました。彼曰く「いやぁ…神戸に来てびっくりした事の一つは、「餃子専門店」がある事だよねぇ。最初は嘘かと思ったけど、行ってみると本当に餃子しかないでしょ? ええっ? メニューは餃子しかないの?? って、あれは目から鱗だったなぁ。餃子しかないお店なんて神戸に来て生まれて初めて見たのよ。そして食べてみてまたびっくり。さすがに餃子しか売らない訳だから餃子のレベルの高い事! 僕の感覚だと、餃子はラーメンとか中華料理の単なる添え物と思ってたけど、神戸じゃ完全に主役張ってるもんね(^_^)」なるほど。何事も絞り込んで、とがった仕事をするというのも一つの方向性なんですね。
そこで! 2024年! 心機一転!
もうコンセプトからリニューアルして、新しいホームページを作ろう! と思い直しました。柴田エイジングケア・美容クリニックとして移転してから、今年で早5年。この5年で、私が得意とする治療と皆様が求めて来られる治療って、本当に絞られてきたように思います。美しさを追求するには、外と中の両面をケアしていかねばならないですし、治療という外科的なテクニックだけでなく食事や運動、そして心のケアなども必要になります。この考え方は全く変わっていません。しかし、私がそれらをすべて一人でケアする必要があるのか…と言うと、それも違うように思ったのです。私以外の専門施設でケアできる分野はそちらを紹介する事にし、私自身が得意として自信を持つ分野に絞って治療を行い、それを徹底的に深く追求する方が、結局は皆様に求められている事だし、その分野に徹底的にとがってみても良いだろうと思ったのです。そうなると私が得意とするエイジングケアと言えば、お顔と首のシワとたるみケアですよ! 今後は今までよりも徹底的にシワ・たるみに特化したエイジングケアクリニックを目指し、今まで以上に研究にも重きを置きたいと思っています。ホームページも、その方針でリニューアルするつもりです。今年は新しく生まれ変わる柴田エイジングケア・美容クリニックを、どうぞ宜しくお願い致します。