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第249回「美味しいものは人生の潤滑油」

こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。急に寒くなって今年も残すところわずかになりましたね。最近、1年はあっという間に経ってしまうようになりました。年を取ると、どうして時間の経つのが早くなるんでしょうねぇ。子供の頃なんか、1日は途方もなく長かったのに…。皆様はいかがでしょうか? さて今年は、大腸ファイバー後の腹痛で1年が始まりましたが、年の終わりも少し病院づいてしまいました。なんか最近の通信は、私自身の病気ネタが多くなってしまっていますが、当院の患者様も同世代もしくはさらに上の方も多いし、病気ネタも共有する事で少しでもお役に立てればと思いますのでご容赦くださいね。さて6月に膝を診てもらった整形の後輩F君に「半年に1回くらいは骨密度測っといた方がいいですよ」と言われていたので、F君の病院で骨密度を測ってもらう事にしたのですが…骨密度の検査の前の週に、舌にできものができてるのに気付いてしまったんです。「もしかしてこれは舌癌??」と心配になり、いつもメールでいろいろ相談に乗っていただいている母校の耳鼻科の教授H先生に写真を送って相談すると「まず大丈夫ですが、京都に来られる予定がおありなら、大学までご足労いただけましたら念のため拝見致します」という返事が。「来週F君の病院で骨密度を測る予定なんです」と伝えるとH先生は「その日の朝海外出張から帰って、午後から外来しますので」と、15時に予約を取ってくださいました。なんていい先生なんでしょう…! しかしその翌日、今度は急に目が見えにくくなってきました。(なんだかトホホ…って感じなんですが、これが年を取る事の実態なんですねぇ…(^_^;)。)少し前まで老眼とは無縁で、最近ちょっと近くが見えにくい気がするなぁと思っていましたが、その日は近くも遠くも急に見えにくくなった上に頭痛も酷かったので、卓球部の同期でこれまた母校の眼科の教授をしているⅭちゃんに相談すると「眼底検査をした方がいい」との事で、同じ日に予約を入れてくれたので骨密度の検査の後に大学の眼科と耳鼻科に行くという大忙しの日になってしまいました。



骨密度の検査は13時からだったんですが、14時に眼科に行って検査をし、その後耳鼻科に行ってから眼科に戻って診察…という段取りに。F君に事情を伝えて「14時に間に合うかな?」と聞くと「骨密度検査は多分10分程度で結果出て、13時半には診察終わるかと。会計して14時前には病院出られると思います」と返事が来ました。そして当日。F君の病院に着き、先に骨密度検査を受けてから整形外来へ。待ち構えていたF君は「あ、先生。もう結果出てるよ! 骨密度、4月より増えてるやん。このまま薬続けたらええんちゃう?」大学の外来は紹介状が要るので、それもF君が用意してくれました。「紹介状もできてるよ。教授待たしたらあかんから、急いで行かな。うち会計が混むから、早よしてって言うといたよ。こっち、こっち。ほら、荷物持ったげるから」と、副院長自ら会計まで付き合ってくれて、玄関まで見送ってくれました。「ここでタクシー乗ったら14時に間に合うよ。ほな、気ぃつけて!」至れり尽くせり。やっぱり持つべきものは後輩ですねぇ。



大学に着き、まず眼科の外来へ。視力検査・眼底検査などの検査をいろいろ受けてから、耳鼻科に行ってH先生の診察を受け、舌のできものは悪性の心配はまずないと言われて、ほっとしました。また以前薬が飲み込みにくくなった事があり、最近少しむせ易くなった気がする事も相談していたので、喉頭内視鏡もしてくださいました。そして嚥下機能は保たれているので喉頭挙上筋のトレーニングだけでいいでしょうとの事で一安心。そして眼科に戻ってⅭちゃんの診察を受けると「特に大きな病気はないし、年の割にはよく見えてるよ。単に疲れが重なっただけちゃう? この年でメガネなしで生活できてるのはすごい!」と言われました。(これはプラセンタ点滴のお蔭じゃないかな…と思っています。事情があって、1ヶ月プラセンタ点滴をしなかった時から近くが見えにくくなってきたので…。)でも取りあえず大きな病気がなくて良かった。単なる調節障害のようだったので、毛様体筋のトレーニングを頑張ると、見えにくさもましになってきました。安易にメガネをかけると、毛様体筋がよけいサボって働かなくなってしまう…と思うんですよね(^-^;。後日、両教授からF君に紹介状の返事が来たという事で、F君はそれもPDFにして送ってくれました。お礼の電話をすると「バタバタしたけど間に合って、たいした事なくて良かったですね。そやけど2人の教授に診てもらうとかってすごいなぁ。膝もK大の教授に診てもろたでしょ? 先生、怖いもんなしやん。大学病院の3人の教授に直接診てもろたけど全部たいした事なかった…って。なんか大物政治家みたいな待遇ですよね…。同門会で笑い話にしてもいいですか?」って言われました(^-^;。誰に相談しようかなと考えた時に頭に浮かんだ知り合いが、たまたま教授やっただけやねんけど…。でもCちゃんには一応「教授に診てもらう程のもんとはちゃうかな?」って聞いたけど、「やっぱり心配やし眼底検査はした方がいいと思うから来て」って言われたもんね。まぁ結果的には単なる老化だったので、それぐらいで教授に診てもらう事は普通ないかもしれませんが、各分野で信頼できて相談できる人がたまたま教授やったという事で。一般的に年を取ると体のあちこちに問題が出てきてそれは良くない事だけど人間関係や仕事面では年を取るとそれなりに良い事もあるし、人生ってどっちもどっちなんでしょうね。



さて今回は各先生に無理に都合をつけてもらったので何か手土産を持って行こうと思いましたが、手土産は美味しくないといけません。感謝を込めるのだから美味しいものを渡したいという気持ちは勿論ですがそれ以外にも美味しい手土産の効果は移転前の当院では何度も思い知らされた事があったのです。以前はクリニックの規模もそれなりだったので、常駐のスタッフも数名在籍していました。どんな仕事でもそうなんでしょうが、当時は「ちょっとわがままな患者様」も数名おられました。まぁクリニックのあるあるなんですが、そのわがままな患者様の予約が入っている時はスタッフの間で戦々恐々となります。ただ、基本的に「わがままな患者様」というのは私に対してわがままである事は少なく、大抵診察や処置の後にスタッフとの間で何かと事件が起きていたようです。その方の診察後はスタッフルームで皆ぼやいていたようですが、ある時にその方が非常に美味しいお菓子をお土産に持ってきてくれました。例によって診療後にスタッフルームではぼやきが始まったのですが、そのお土産のお菓子が非常に美味しかった事から、いつのまにか「でも〇〇さんって…ちょっと口が悪いだけで本当はいい人なんだよねぇ…」というように評価がすっかり変わってしまっていたんです…(^_^)。そして同じようにスタッフからあまり評判の良くなかった患者様からある時に手土産をいただいたんですが、その時は正直に言うと、お世辞にも美味しいとは言い難いものだったんです。そうなると人間は本当に現金なもので、スタッフの間での評価はさらに落ちる事に…(^_^;)。このようなケースを何度か見てきた私としては、「人間は美味しいものを持ってきてくれる人を無条件に良い人と評価する生き物だ」という確信を持つに至った訳です…。



そんな訳で、自分の評価を無条件に上げてもらうためにも(??)手土産は美味しいものを持って行かねばならない…という強迫観念が強くなってしまっているので、京都に行く前に、手土産に良さそうなお菓子をいくつか買って食べ比べてみました。まずは神戸土産の代表とも言えるFリーブのパイとクッキー。何十年ぶりかに食べましたが、これは昭和の時代から全く進化してなさそう…。素人が家庭で焼くクッキーみたいで、こらあかん。全然アップデートされてないやん! あ…しもた! F君に最初に診てもらった時は「神戸土産」ってこれあげてしもたがな! 昔は美味しいと思ったような気がしたのだが…。その頃はハイカラなお菓子なんか、他にない時代やったしなぁ。昔生クリームなんかなかった頃は、ゴーフルの間に挟んであるバタークリームでも美味しいと思ったもんね。今思えば、昔は今よりずっと貧しかったんだなぁ…。(私の小さい頃なんか、クリスマスケーキもバタークリームやったがな。いつの時代の話や…。)今ハマっているパティスリー「C」のお菓子とは全く別物です。でも「C」はケーキが美味しいし、焼き菓子の詰め合わせは何種類かを自分で選ぶ形なので、大学のような人数の多いところには同じ種類で数が多い方が取り合いにならなくていいだろうという友人の意見を参考に、ガトーFハラダのラスクを味見。うん、まぁこれは昭和のお菓子より進化していて、まずまず無難な感じ。そこでCちゃんにはレーズンサンドのラスク、ワインの好きなH先生にはワインに合うラスクとスタッフ用にホワイトチョコのラスクにしました。F君はケーキが大好きだし大学ほど大人数用でなくてもいいだろうと思い、直球で「C」のお勧めのケーキを詰め合わせて保冷剤を入れてもらって持って行ったんですが、これが大好評だったそうです。外来終了後看護師さん達と「早いもん勝ちや!」と開けたら取り合いになったらしい。やっぱりみんな美味しいものには鋭いですね。しかしそれだったらケーキは数が足りなかっただろうなぁと思ったし、大学は思っていたよりもずっと若いドクターやスタッフの数が多かったのでラスクでも足りなかっただろうと思い、後で何かお礼に送ろうかなと思っていたところ、「C」で「ツール・ド・フランス」という催しが始まったんです。



「ツール・ド・フランス」というのは自転車でフランスの広大な国土を駆け巡る大規模なレースなのですが、それを「C」バージョンにアレンジし、地方菓子をピックアップして、数量限定で販売するという催しです。その第1弾がリヨンの郷土菓子「タルト・オ・プラリーヌ・ルージュ」。タルト生地に赤いプラリネ(ナッツをキャラメリゼしたもの)を流し入れて焼いたお菓子なんですが、これがドンピシャに美味しい!! これやこれ!って感じで、シェフに無理を言って郵送用の詰め合わせを作ってもらいました。ところが注文した後でF君と電話している時「ところでFちゃん、タルトとかクッキーとかは好き?」と聞くと、F君は「う~ん、僕タルトはあんまり…やっぱりケーキかなぁ」という返事が。ありゃ。「そうか~。そやけどケーキは送られへんしなぁ…」と言うと、「そんな先生、気ぃ遣わんといてくださいよ。そんなん送らんでええよ」とF君。「実はこないだ持って行ったケーキのお店で、期間限定の美味しいタルトが出てたからもう頼んでしもてん。私も焼き菓子はあんまり好きちゃうねんけどこれは美味しいからいっぺん食べてみて!」「そ、そうですか? ほな、タルト楽しみにしてますわ」…と無理やり送ってしまいました。数日後「タルト食べた?」と電話すると、「あ、今日食べさしてもらいました。美味しかったです!! あれは美味しいですね!!」と、タルトはもひとつ…と言ってたF君にも好評でした。H先生とCちゃんにも送ったところ、H先生からは「また貴重な菓子を有難うございます。赤いタルトがリヨンの郷土菓子なのですね!頂きましたが大変美味しかったです。有難うございます」とメールをいただき、Cちゃんにも「お菓子ありがとう❣今まで食べた事のない美味しさです。ありがとうございました😊」と喜ばれました❣(*´▽`*) 良かった~。



…とここにきて単なる食いしん坊話になってきていて、最初に「病気ネタも共有する事で、少しでもお役に立てればと思います」と書いておきながら、何の役にも立てへんやんか?…と思われている方も多いと思いますので、私の体験から皆様のお役に立ちそうな事が少しでもないか探してみました。

まず一つ目。年を取ると体の色々なところに不調が出てきて「あ…これは大きな病気の兆候なのではないか??」と不安になる事が多いのですが、私のように実際にはほとんどのケースはそうでもないって事です。勿論、大きな病気の兆候である事はあり得ますので、早めに検査などをした方が良いのですが、変に心配するよりもさっさと検査なりして安心した方が良いですね。例えば皆さんもご存じだと思いますが「癌」は怖い病気ですが、最初の兆候は体にできた「シコリ」である事が多いです。でもこの「シコリ」の大半は良性です。腫瘍ができても、良性であれば大半は生活に支障は出ませんし、命にかかわることもありません。しかし、この悪性腫瘍と良性腫瘍を素人が見分ける事は極めて困難です。こればかりは検査しないと正確な判断はできませんし、仮に悪性であっても初期であれば外科的に切り取れば、転移していない限り、その後の人生は普通に過ごせる事が多いです。むしろ、心配し過ぎたり心配する時間が長くなると、自分自身の免疫系等に悪影響を与えて、免疫系が正常に稼働してくれなくなる事が一番大きなリスクになってしまいます。よって「何はともあれ早めの検査で安心しましょう」というのが一つ目。



そして次はこれとちょっと矛盾するかもしれないのですが、検査結果が多少悪くても、あまり心配し過ぎない事です。「え?? どういう事? 早めに検査する意味ないじゃない?」って思われるかもしれませんね。これはあえて私は自分の例で、知り合いの教授に見てもらった事を書いたのですが、私のケースでは先生方は皆さん「ああ…大した事ないですよ。大丈夫、大丈夫」って言ってますが、医者は通常の患者様には簡単に「大丈夫」とは言いません。今回は、私が同じ医者仲間なので簡単に言ってますが医者という職業をしていて患者様に安易に「大丈夫」と言うメリットはゼロなのです。もしその後悪化すれば完全に藪医者扱いされますし、下手すれば訴訟を起こされるかもしれません。逆に「もしかしたら大きな病気の兆候かもしれないので、精密検査をしましょう」と言っておいて、実際には何もなかったら「先生、ありがとうございました」と感謝されます。もうこれは医者の職業として仕方がないのです。どうしても「悪いように言っておけばリスクは少ない」ので、悪いように言う事にインセンティブが働くのが普通なんです。という事で、私のお勧めは「検査は早めにした方が良い」ですが、「結果の考察はセカンドオピニオンも入れてあまりネガティブに考えすぎないように」という事になります。友人に医者などがいれば、セカンドオピニオンとしていいのですが、もしいない場合は、やはりそのような信頼関係を持てるかかりつけ医などがあった方が良いですね。



最後にもう一つ、裏話としてのアドバイスです。昭和の時代には手術をしてくれる医者に心づけなどと称して、現金を渡すような習慣が一部ではありましたが、令和の時代にはそれは必要ないと思います。(まぁ昔でも現金をもらったから執刀医が頑張るという訳ではありませんし、かえってプレッシャーで困るという声もありましたが…。)特に大学病院のような公的組織では現在は問題になるのでまず受け取ってもらえないと思いますし、それよりも看護師さんに気に入って(気にかけて)もらえる…という方が、ずっと現実的にはメリットがあります。医者の世界って今でも「男社会」だし、看護師の世界は今でも「女社会」である事が多いんですよね。昭和の時代よりは改善されたとは言え、これはまだまだ残ってると思います。そんな中男性の医者は看護師さん(さらに言えば経験豊富で能力の高いベテラン看護師さん)には頭が上がらない…って人が本当に多いんです。もうベテランの婦長さんに支えられて仕事ができていると言っても過言ではない医者を私は何人も見てきました。まぁ言い方は悪いですが、ベテラン看護師に「先生、こうしてください!」と強く言われると多くの医者は「あぁ…はい、はい。分かりました」と素直に応じるケースが多いです。(なんか、お母さんと息子というような感じに近いケースもあるあるです…。)これ以上は言いませんが、こう書けば看護師さんに気にかけてもらえる事が非常に重要な事は、お分かりいただけますよね?? 先にも書いた通り、多くの病院では医者に直接お礼をする事は禁止されている事も多いですが、看護師さんに「いつもありがとうございます…」って感じで、美味しいお菓子をお土産に持って行くくらいは、まぁそこまで禁止されてない事が多いです。なので、これは賛否両論あると思うのであくまでも私の個人的な意見ですが、一般的な価格のちょっとした手土産程度の美味しいものを、スタッフの皆さんにお渡しするってのはアリなのかな…とは思っています。(そこでもやっぱり、「美味しい」という事が重要だと思います(^^)!)まぁ、皆様のお役に立てているかどうか分かりませんが、やはり人生100年時代に健康なまま生きていくというのは多くの人の願いなので、その為に少しでもできる事は私も微力ながらやっていきたいですし、これからも自分の体験などもシェアしていきたいと思いますので、来年もよろしくお願い致します。





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