こんにちは。柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。またまたコロナが蔓延してきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私はと言えば…自粛生活も1年を過ぎ、ついに家庭菜園を開始しました。…と言ってもそんな大掛かりなものではなく、ちょっと調べて水耕栽培を始めただけなんですが…。元々バジルやローズマリー・パクチーといった香草は大好きで時々買っていたんですが、自粛でほとんどおうちご飯になったので香草も度々買うように。ただ、スーパーでバジルなんか買うとすぐに傷んでしまうんですよね。なので前々からバジルを育てて摘み放題という状態に憧れてたんですが、忙しさにかまけてなかなか実現せず、イタリア狂の友人にもらったバジルの種もずっと戸棚に眠っていました。ところが、最近はLEDライト付きで簡単に家庭菜園が実現できるお洒落な器械があると新しもの好きの友人Mから情報が。早速調べてみたんですが、器械の説明にはどれも種から育てると書いてあり、収穫に1ヶ月もかかるらしい。食いしん坊の私は「そんなに待てない!」と思い、苗から育てようと思い付きました。

いつもクリニックに飾るお花を買っているお花屋さんに聞くと、そこでは土に生えてる苗は入るけど、水耕栽培用の苗は入らないんだとか。土用と水耕栽培用の苗って違うの?? よく分からないまま、取りあえず種をまいて収穫を待つ間のために、土用の苗を買ってみました。葉っぱはすぐに摘んで食べられると聞いたので、早速カプレーゼを作ってみたんですが…あれ? 摘みたてはさぞ美味しいだろうと期待してたのに、そうでもありません。なんか…いつも買ってる阪急のバジルの方が、香りもいいし美味しいやん。ガックリ…。いろいろ調べてみると、バジルの茎を水に挿して液体肥料をやると、1週間程で根が生えてきて水耕栽培できると書いてありました。よっしゃー! それやったら阪急で買ったバジルを水耕栽培したら、同じDNAの美味しいバジルが摘み放題になるやん! これやこれ! 早速液体肥料を取り寄せ(食べる事となると行動が早い!)、阪急のバジルの茎を液肥入りの水に挿してみました。すると5日目に本当に根が出てきたんです! そしてグングン伸びるではないか! わーい(*´▽`*)! バジル摘み放題も夢じゃない💕! と、毎日楽しみにしながら水を替えています。しかし、コロナがここまで長引くとも思っていませんでしたが、新しい時代になる(環境が変化する)と、人間の趣味趣向や生活のスタイルまでもが変わって行くんだなぁ…と思います。

そしてもう一つ、おうちご飯のためのニューアイテムを購入しました! 以前から買おうと思っていた「低温調理器」です。いわゆる「湯煎」ですね。一定の低温で長時間加熱すると、お肉など熱が入り過ぎて硬くなることがなく、柔らかくジューシーに仕上がるというものです。早速「鴨のロースト」を作ってみる事にしました。しかし箱から器械を出してみると結構でかくて重い。しかも説明書を読むと直径・高さ共に20cm以上の鍋が必要で、アースも付けないといけないとの事。え~っ? アースなんか付けた事ないやん! アースの付け方から動画を探し、やっとアースを付けました。(美味しいものを食べるためなら何でもやってしまえる自分が怖い…。)お鍋も以前卓球部の後輩達を呼んでパーティーをしていた頃に使っていた大きなシチュー鍋しか合うものがないのでそれを引っ張り出し、やっとの事でセッティング。ネットでレシピを探して、鴨のグラム数から時間を計算し、56度1時間に設定。設定温度より少し低めの温度のお湯を、minimumの線以上入れる事…とあったので温度計を探し、ポットのお湯と水を混ぜて温度を測りながら入れました。お鍋が大きいのでお湯もたくさん要って、結構大変やん…と思いながら準備完了。スイッチを入れると、お湯の温度は自動で測れるようになっていました。温度計なんか要らんかったがな…(^^;)。やっとの事で低温調理を完了し、仕上げに塩胡椒して焼き目を付けて…初めてにしては美味しい鴨のローストが出来上がりました。うん?? 冗談抜きで本当に美味しい! これって、レストラン行かなくていいんじゃないの?? 昔はレストランなど「プロにしかできない調理」っていうのがあったけど、今はネットでも色々なものが買えるから、逆にレストラン側は結構困りますよねぇ…。これからしばらくは低温調理にはまりそうです。ローストビーフやサーモンのミキュイなんかも美味しそう! 次は何に挑戦しようかな…?


まぁ、他人が「こんなに美味しいもの食べてます」って話だけ聞いても何も面白くないですよね…失礼しましたm(_ _)m。実は本題はここから。こんなに食いしん坊で、自粛でおうちにこもって食べる事ばっかり考えてたら、普通はブクブク太りますよね? 実際にこのコロナ禍で太った方も多いのではないでしょうか? 私も、と言いたいところですが…。ところがどっこい、なんです。私は去年の4月からの1年で、なんと5kgも痩せました! 45kgを切ったのは、小学校以来ではないかと思います。中学時代から身長は160㎝ぐらいあったし(それから伸びませんでしたが)元々太りやすい体質で(? 単に食いしん坊だっただけかもしれませんが…(^_^;)、大学で卓球をしていた頃も50kgを切った事はありませんでした。開業する前にはあまりにもパンパンになってしまっていたので、美容関係の医者がこんな事ではあかん…と7kgダイエットして、開業後はなんとか48~49kgをキープしていました。ただ、ちょっと食べたり飲んだりするとすぐに太るので、毎日体重を測って少し増えたらセーブし、50kgを超えないように努力してたんです。ところがこの1年は何の努力もしていないのに、どんどん体重が落ちていって「ちょっと減りすぎちゃう?」と心配するくらい。

普通この年になってそんなに痩せたら、癌か筋力低下によるフレイル(虚弱)の前兆か…というところですが、例年に比べて風邪も全然ひいてないし(外出制限とマスク・消毒を徹底している事もあるとは思いますが)、「踵落とし」や筋トレもしているからかふくらはぎなんかは以前より太くなったと思うし、意外にも大学卒後は今が一番健康では…?と感じています。(勤務医時代は寝る暇もなく、とても不健康な生活でしたし…(^^;)。)しかも毎日体重と体脂肪率・筋肉量を測ってるんですが、1年前は体脂肪率は30%を超えていて内臓脂肪は4.5kg、筋肉量は30kg以下でしたが、今は体脂肪率は20%台で内臓脂肪は3.5kgと減少し、体重は減ったのに筋肉量は逆に増えました。
その原因を考えてみると…まずは、去年の4月から始めたナチュラルホルモン補充療法。代謝が良くなって2kg程体重が減り、体脂肪率は30%を切って内臓脂肪は4kgになりました。それから、16時間断食によるオートファジーの影響もあると思います。10年程前から忙しくてほぼ1日1食になっていて(夕食のみ。普通は一番悪いパターンと言われますが、実はこれが良かったんですよね~…母親が生きてたら「あんた、1日に1食やて? アホかいな! そんな事してたら死ぬで! もっと食べなあかん、あかん!」…と怒られていたでしょう…(^_^))去年くらいから昼食はドリンクヨーグルトやカフェラテで済ませていたんですが16時間断食がいいと知って、今年に入ってドリンクも16時間以上開けるようにすると、さらに少し痩せました。

ちなみに、「断食」という言葉はすごくネガティブなイメージを与えるためか、最近は「ファスティング」という、なんかお洒落な「え? 今流行りのポップミュージック? 流行りのブランド?」みたいな言葉に変わっていますね。(ちなみに英語では、断食する事をfastと言います。この進行形がfasting(ファスティング)ですね。朝食を意味するbreakfastは本来は「断食明け」という意味なんだそうです。…ってくらい、「断食」というのは昔から行われていた事であって、イスラム教の方はラマダーン(イスラム暦での9 月)に断食をするというのは有名ですね。GoogleやYouTubeで「ファスティング」で検索すると、今やあらゆる人が断食の実践方法や優れた効果について述べていますが、本当にインターネットの時代ならではだと思います。なぜなら、企業やスポンサーからすれば「断食」なんてされると製品が売れなくなってしまいますので、食品メーカーや健康食品メーカーからすると、この世にあってはならない健康促進方法なんですよね。現代の健康法と言えばとかく「○○の栄養素が不足しているから補いましょう」とか、「虚弱体質の人は▲▲の栄養素を含んだ☓☓がお勧め!」みたいな情報ばかりですね。その方が当然製品が売れるからなんでしょう。インターネットが普及する前はマスコミ情報は全てスポンサーの資金で支えられていたので仕方ないんでしょうけど、これだけ「飽食の時代」になると、行き過ぎにはやはり揺り戻しが来ますよね。

そして極めつけはやはりメトホルミンです。普通は少し痩せるとフィードバックがかかって痩せにくくなるものなんですが、メトホルミンを飲み出してからは以前より痩せていたのにも拘らずさらにどんどん痩せていき、体脂肪率もさらに減少して内臓脂肪は3.5kgに。あんまり痩せるので、薬の量を半分に減らしたくらいです。私と一緒にメトホルミンを飲み出した友人も太りやすい体質ですが、20代の頃の体重に戻り人生初の低体重に近づいたと喜んでいます。もちろん低体重が良い事ではなく、健康体になった事が良い事なのです。残念ながら人間はある程度の年になると、健康体になろうとすれば低体重にせざるを得ないというのが近年の研究から次々に立証されているという事です。私の亡き母の口癖であった「あんた、しっかり食べなあかんで。何でも食べるんが元気の元や!」っていうのは若い人にはそうなんですが、中高年の人には当てはまりません。前回の通信でも書きましたが、昔は中高年になる前に皆さん病気で亡くなっていただけなので、現代社会において中高年以降に「しっかり食べなあかんで!」は通用しません。栄養のバランスをしっかり考えて食べる事はもちろん必要ですが、問題は「量」です。現代の中高年の多くは食べる量が多すぎるのです。(ただし本当に病気になったから低体重になった…というのは、当たり前ですが喜べません…(^_^;)。これはすぐに病院に行って検査を受けましょう…。)

そして、以前はあまり意識していなかったのですが、余分な脂肪が落ちて体重が減っていき、筋肉がある程度維持されるといわゆる「理想的な体型」に近づきますよね。この自分の体の変化って、とても自分に与える満足感が強いものだという事を知りました。簡単に言うと「理想に近づいて嬉しい! もっと頑張りたい!」みたいな、ポジティブな気持ちにさせてくれるのです。皆さんの周りにやたら「筋トレ」したり「ボディビル」みたいな事に執念を燃やしている方、いらっしゃいませんか? 正直に言わせてもらうと私は「あぁ…ああいうナルシストってちょっと気持ち悪いよねぇ」って思ってました。でも今はなんか、気持ちが分かるようになってきたんです。自分の体が変化して自分の理想に近づくと「妙にポジティブになってもっと徹底したくなるし、もっと理想に近づけたくなる」んですよね。(残念ながらボディビルダーの皆さんの体型は私の理想とは違うのですが…(^_^;)。でも「理想に近づきたい」という気持ちだけは理解できるようになりました…(^_^)。)これは皆様にも是非お勧め致します。余計な脂肪が落ちていくのは毎日鏡で自分を確認する事の励みになりますし、目に見えて体が変化すると色々な意味で非常にポジティブな気持ちになれます。言うまでもありませんが「それによってより若々しく健康な体を手に入れる」というのが最終的な目的です。

そう言えば、先に紹介した「低音調理器」に付属するレシピを見ても「サラダチキン」の作り方が結構大々的に紹介されていました。まぁ大きな声では言えませんが、コンビニに売ってるサラダチキンって不味くないですか?(大きな声で言っても、別に誰も怒らないのかもしれませんが…。)パサパサしてるし、味が均一で飽きるんですよねぇ、あれ。でも今はどこのコンビニに行っても、お惣菜の一番目立つところに必ず在庫切れする事なく置いてあるので、おそらく健康志向の人が増えた事や、「筋トレマニア」の人達が増えた事が大きいんだと思います。しかし流石にコンビニのサラダチキンでは飽きてしまうと見え、今ではおうちの低温調理器でサラダチキンを作るのが、かなり流行ってるんだとか…。私もいつか挑戦してみようかな。それにしても、世の中がこんなに低カロリー志向になってしまうと、これまたレストランは大変ですよね。レストランの皆さんも、大変革の時を迎えているのではないでしょうか。

さて、4月に募集したメトホルミンモニターもいろいろな方が集まりました。お好み焼きや焼きそばが大好きで、30台の頃はご飯を毎食2膳食べても42kgくらいだったのに、その頃に比べて15kgも太って痩せにくくなったという方や、家族全員が糖尿病で自分も糖尿病予備軍だという方、体脂肪率が私より高くて筋肉量が私より少なく「それやばいで!」と言わしめた同級生などなど…。皆さんがこれからどう痩せていくかが楽しみです。
経過はまたご報告しますね! モニター募集に乗り遅れた方も是非にという方は配慮致しますので、ご連絡いただければと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い致します!