こんにちは! 柴田エイジングケア・美容クリニックの柴田です。新緑が鮮やかな季節になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私はと言えば…移転後新しい環境にもやっと慣れてきて、テラスで夜風に吹かれながらシャンパンを楽しめるようになって嬉しい今日この頃です。新クリニックは、天気が良い日にはそこで優雅にお茶やシャンパンなどを一杯できればいいなぁ…という憧れからテラスを少し綺麗で「いい感じ」にしています。(皆様もお越しの際は是非ご覧くださいね。)これってやっぱり昭和世代の夢なんですかねぇ? 昔はオシャレな雑誌には「天気の良い日にはテラスでシャンパンを片手に優雅にブランチ…」みたいな記事が必ずあって「あぁ…こんな生活できればいいなぁ」と憧れたものです。ただ、実際には日本でテラスに出て「気持ちいい!」なんて思う気候は1年間に延べ1ヶ月もないでしょうから、オープンカーと同じで実際に利用する事は殆どありません。(ごく稀に無理やりオープンカーの屋根全開で街中を走っているお父さんを見かけると「頑張ってるなぁ…」って別の意味で感心してしまいますもんね…(^_^;)昔のバブルの頃は日本でもオープンカーがそこそこ売れたという話なので、昭和世代の憧れをくすぐるという意味では女性にはテラスでシャンパン、男性にはオープンカーというのは結構「心に刺さる」ものだったような気がします。
昔は女性雑誌ではananとかnonnoが全盛で、日曜日はテラスでシャンパンブランチを終えた後は表参道でブランド品のお買い物(昭和時代はヨーロッパブランドだけでなくイッセイミヤケのような東京デザイナーズブランドも一世風靡しましたねぇ…)、その後ギャラリーでアート鑑賞を終えた頃には彼氏がBMWでお迎えに来てくれる。その日の夜はシティホテルで本格フレンチに彼氏がとっておきのボルドーの一本を内緒でリザーブしてくれていた。「今日はとっても楽しかったわ」とお礼を言うと、彼が送ってくれる車の中で「実は他にもプレゼントがあるんだ…」と言って一日の最後にティファニーのネックレスを差し出してくれた…「ありがとう…? 又、次の日曜日が楽しみ…?」というような話が当時の雑誌には日常かのように紹介されていました。BMWに乗るボンボンをアッシー君に使う魔女みたいな女を「ある大手企業に勤めるOLの普通の日曜日」…みたいな感じで設定していたけど、今だったらSNSで「一体どこのOLで、年収いくらあるねん!!」みたいなツッコミで炎上するところでしょうね。当時はそんな手段もなく、雑誌とかテレビが発信する情報を「憧れを持って受け入れる」しかありませんでした。SNSがなかった昭和世代には「憧れ」を簡単に醸造できる社会の土壌があったようにも思います。今思えばそこで紹介されている生活は憧れを通り超してもう幻想とか幻覚の域に達していたような気もしますが、ある意味「今日よりは明日は必ず良くなる」「頑張れば頑張っただけ結果が出る、だから根性出して死ぬ気で頑張れ!」という昭和の古き良き価値観だったように思います。現在は時代は変わって令和となり、雑誌の特集も「神業!! 100円均一で買える商品を組み合わせて日常生活をリッチに演出!」みたいなものが主流になってきたので、本当に時代は変わるもんですね。
それはともかく、私もオープンカーのお父さんに習い、今のような気候の時はテラスでシャンパンを1杯いただく事があります。(診察終わってからですよ…(^_^)。)ただ、これも昭和の名曲で「ちょっと1杯のつもりで飲んで…いつのまにやらはしご酒…♫」ってありますが、1杯が2杯、そして3杯になってしまうんですよねぇ…これが…(^_^;)。昔から「お酒は百寿の長、少しのお酒は健康にいい」とか「お酒を多少嗜む人の平均寿命は全く飲まない人に比較して○%高い」とか言われる一方で「最新の調査の結果、多少の飲酒は健康に良いというデータは否定されている」という人達もいて、一体どちらを信じていいのかわかりませんよね。医者の間でも意見は真っ二つに分かれていると言っても良いと思います。まぁ、ただ大体においてお酒の肯定派は「単純にお酒が好き」という人が多いですね。勿論、私も「多少の飲酒は健康に良い」の支持派です…(^_^)。
ただ、これにはちょっとトリックがあって、健康について「体への負担」と「心身への良い影響」の側面で見れば全く正反対の結論が出るのは明らかな事です。お酒が体への負担を考えると良くないのは自明の理ですが(多少血管拡張作用があって血流を良くして成人病のリスクを低くするって言う人もいますが、まぁそんな効果であればお酒でなくてもお風呂に入る事でも実現できるのであんまり説得力があるように思えません)、心身への良い影響については「良い影響」がある人の方が多い…という感じでしょうか。特にストレス社会と言われる現代において、非常に手軽で低コストでしかも比較的低いリスクでここまでストレス解消に役立つものはお酒を差し置いてないようにも思います。ただし、近年ではその議論に全く別の方向から「ちょっと待った!」をかけてきた大物がいます。それは「大麻」です。最近では先進国でもカナダで合法化されましたし、アメリカでも州によっては合法化されてきました。恐らくこの流れは結構多くの国で追随されるのではないかと思います。日本での報道では「大麻を非合法にする事で犯罪組織に資金が回り社会を悪くするくらいなら、政府の管理下において合法的規制をした方がマシだから」と説明されている事が多いようです。
しかし、医学界、特に癌の治療や精神科、麻酔科の人達の論文や発表を読むと全く違った説明をされている事が多いのです。「こんなに医学的に治療効果の高いものを使用禁止にする方が社会的損失が高い」と指摘している医者は世界中で数多くいます。例えば癌の末期で治療の施しようがなく全身の痛みと戦わねばならないような患者には従来であればモルヒネのような薬剤を投与するしか方法がなかったのですが、積極的に大麻を利用する事で痛みの軽減だけでなく患者の精神安定を取り戻し、更には癌そのものの治療効果も高くなったという報告が数多くあります。依存性については「お酒と同じ程度」と言う人もいれば「それ以上」と言う人もいてこの辺は私も良く分かりませんが、いずれにせよ推進派の人達(特に医学界)の発言を読むと「リスクよりも得られる効果の方が何倍も高い」と言っていますね。更にお酒と違う事はお酒の推進派の医者は自らもお酒を飲む人が多いですが、大麻の推進派の医者の場合は自分では服用しないという人が結構いて、純粋な治療効果や臨床データのみで推進されている人も数多くいます。まぁ、大麻については私も全く専門外ですし詳しい事を言えるような立場ではありませんが、少なくともお酒に関して言うと「適量であれば推進派」っていう感じです。え? 結局あんたが飲みたいだけでしょ?って? …まぁ、そういう事ですね…(^_^)。なので飲みすぎないようにテラスシャンパンは3杯までと決めています。
それはともかく、飲んでばかりはいられないので、話題を変えて先日東京で開催されたスレッドリフトのセミナー2つに参加してきました。そのうち一つは、私が数年前に潜入調査に行ってお世話になったS先生のセミナーです。S先生は手術の上手さでは学会でも定評があり、スレッドリフトの技術にも定評がある先生です。以前スレッドリフトを始めようと思った時にもS先生のセミナーに参加したかったんですが、潜入調査は自分が医者である事を隠して行くためセミナーに参加すると素性がばれそうで参加しづらかったので、思い切ってもう一度S先生のクリニックを受診してみました。実は数年前潜入調査で受診した時にあまりにもいろいろ質問したためS先生に「ドクター?」と聞かれ、その時は「いえいえ、とんでもない!」とごまかしたんですが、その後S先生に打ってもらったこめかみのボトックスの影響か右眉が下がってしまい、S先生がいろいろ治療法を考えてくださったという経緯があって、それから学会で会う度に「あれ? どこかで見たような…」というような顔をされていたので(潜入調査がばれてるかも…)と思っていたんです。学会関係の人にそのためS先生のセミナーに参加しにくいという話をすると「もう一回受診してみてばれてたら『すいませんでした!』って言ってしまえばセミナーに参加できるじゃん!」と言われ、おそるおそる受診したんですが…。なんと全然ばれてなかったんですよねぇ。「その節はお世話になりました」と神戸土産を渡すとS先生はにこやかに受け取ってくださって「今度は糸を入れたいの?」と丁寧に糸の見本を見せながら説明してくださいました。ますます素性を言いづらくなり、どうしようかと考えながら「糸はちょっと考えます」と言って帰ってきてしまったんですが…。今回のS先生のセミナーは以前直々にスレッドリフトを教えていただいたH先生も使われていた糸を使うセミナーだったので、糸を輸入している業者の担当者Aさんに強く誘われて「ばれたら『すいませんでした!』で済みますよ! そんな事気にするような先生じゃないから…」と言われ、ついに参加してみる事に。
さてセミナー当日。20人ほどの参加だったので、S先生は私に気付く様子もありません。スレッドリフトの講義の後、実際にS先生の施術を間近で見学でき、とても勉強になりました。セミナーの後、主催のKメディカルの以前の担当者Bさんと久しぶりに話をする機会があり、Bさんは1月にH先生にスレッドリフトを教えていただく際にモニターになってくれたKさんと昔仲良しだったので、Kさんの話で盛り上がって今度一緒に飲みに行こうという話になりました。昔仲良くしていた頃からはもう10年の歳月が経ち、Bさんは今やKメディカルの副社長なんだとか。「S先生にはいつもお世話になってるんですよ! 先生、紹介しますよ!」と言われ、「え、でも…」と潜入調査の話をしましたがBさんは「大丈夫、大丈夫! S先生のところはドクターもよく患者として行くからさ。そんなの気にされませんよ!」と私をS先生のところに引っ張って行きます。「S先生、紹介したい先生がいるんですよ! 僕が昔お世話になってた神戸の柴田先生。先生のところには患者として行った事があるらしいですよ」そしてS先生と名刺交換する事に。S先生は「患者として来てたの? どおりで、どこかで見た事あるなぁと思ってたんだよね…」とにこやかに話してくださって、無事にその場は終わってほっ…。
その少し後に東京で美容外科学会があり、会場で会ったS先生は「どう? 糸、やってる?」と話しかけてくださいました♪。その学会ではKメディカルのBさんとも会い、学会後にモニターのKさんと食事に行く事にしてたのでBさんも誘ってみたんですが、丁度その日Bさんは接待があり、アメリカから骨髄幹細胞上清を使った化粧品や育毛剤を開発したドクターを呼んでS先生や有名な美容外科の先生たちと会食なんだとか。「残念ですね、Kさんと久しぶりに飲みに行けなくて」と言うとBさんは「先生、その会食に来る? Kさんは先生とこのスタッフって事にしてさ! S先生や有名な先生たちと飲みに行く機会なんてないでしょ? レストランも結構いいとこ取ってるんですよ!」へぇ…副社長ともなると何でもできちゃうんですね。でもそんなたいそうな会食に行ったらアメリカからの開発ドクターの商品を使わないといけなくなりそうだし、どうしようかな…と考えてると「取り敢えずその育毛剤を使った講演が今からあるから聞いてよ!」とBさん。半分しゃぁなしで講演を聞くと、育毛剤は結構効いていて、思ってたよりも良さそうな感じです。KさんもBさんと久しぶりに飲みたいと言っていたので「こういう提案があるんだけど…うちのスタッフって事にして食事会参加します? その海外の先生の開発した薬を私は使うかどうか分からないので微妙ですけど…」と聞いたら、何事にも積極的なKさんからは「おお! 先生がご興味あれば是非ご同席させていただきます!」という返事が来てしまいました。さすが、美容系注入剤を売っていた会社の元花形営業だったKさんです。有名ドクターばかりの会食と聞いても物おじもしません。私の方がちょっと気後れしてたくらい…。
さて学会後、KさんとKメディカルの担当者Aさん達と会食会場のレストランへ。そこにはアメリカからのドクターやS先生、有名な美容外科の先生達、骨髄幹細胞上清を使った育毛剤や化粧品を日本に輸出してるアメリカの会社の人達も来ていて、その会社の会長さんが特別に用意した高級カリフォルニアワインをご馳走してくださいました。最初は有名な美容外科の先生達と名刺交換したりPRPやFGF、幹細胞上清や再生医療の話で盛り上がって良かったんですが、美味しいカリフォルニアワインを飲み過ぎて最後の方は記憶が飛び飛びに…。翌日はそのアメリカからの開発ドクターのセミナーが大阪であるのに誘われたので、大阪のセミナーにも参加しました。東京の学会での講演は育毛だけだったんですが、大阪でのセミナーでは皮膚の若返りに関しても講演があり、ダーマローラー(細い針がたくさん付いたローラー)を皮膚に転がした後に骨髄幹細胞上清入りの化粧品を塗る、という施術前後の写真がめちゃくちゃ効いています。これは試してみようという気になりました。さてセミナー後、大阪にBさんも来ていて少し話すと「先生、昨日酔っぱらってたでしょ」と言われたので「うん…実は最後の方記憶が飛び飛びで…なんかしました??」と聞くと「いやいや…大丈夫ですよ。また飲みに行きましょう!」と言われましたが気になったのでKさんに聞くと、「Aさんの目の前でBさんに『私、ぶーちゃんはきらいやねん。担当はイケメンにしてー』と絡んで、Bさん苦笑いでしたよ」…しまった! Aさんはちょっとぽっちゃりタイプだったので、酔っぱらって本音を言ってしまったか…。飲み過ぎには気を付けよう。冒頭では「適量のお酒は推進派」と書きましたがやっぱり適量が重要でして、適量を超えるとこのような別のリスクがある事はしっかり念頭に置きましょうね…皆さん!って私が言える立場では全くないのですが…(^_^;)。お詫びを兼ねてAさんから皮膚用・育毛用の薬剤と化粧品・ダーマローラーを買って試してみる事に。経過はまたご報告しますね! こんな失敗も多い私ですが、これからもよろしくお願い致します。