柴田式PRP注入療法 部位別成績報告(2008年7月~2009年3月)

  

柴田式PRP注入療法の成績(2008年7月~2009年3月)を部位別にまとめました。表はPRP注入後1ヶ月以上経過観察できた方の成績で、効果は患者様の実感と写真比較を元に◎著明に改善・○改善・△少し改善・×変化なしの4段階で評価しましたが、全く変化が見られなかった方はおられませんでした。
(下記の表をご参照ください。クリックすると大きくなります。)

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目の周囲に関しては、クマは93%の方で著明な改善が見られ、シワ(笑いジワ・小ジワ)も75%(経過観察2ヶ月以上では86%)の方に著明な改善が見られました。鼻唇溝(法令線)・口角(マリオネットライン)・頬のシワ・たるみに関しては、70%(経過3ヶ月以上では86%)の方で著明な改善、95%の方で改善が見られました。

また、1ヶ月以降に写真を比較した方全員に注入部位の周囲まで毛穴が締まってキメが細かくなり、色が白くなるという現象が見られ、シミが薄くなったり肝斑がすっかり消えた方もおられました。額の表情ジワは他の部位に比べると効果が出にくいようでしたが、眉間・鼻のシワには効果が見られました。

効果の出現時期は1~2週間で、2~3ヶ月は徐々に効果が増大し、4ヶ月・8ヶ月で若干症状が戻った気がするという方が1名ずつおられたものの、経過観察期間中は全員効果がほぼ持続していました。

年齢的には比較的若くてシワやたるみが軽い方の方が効果は出やすいようですが、ある程度年齢が高くても注入量(本数)や回数を増やすと効果は出やすくなるようです。しかし年齢とお肌は個人差がありますので、単なる年齢的な差よりもPRPの血小板濃度の方が効果の差には影響があると考えています。

PRPの血小板濃度に関しては、濃度が高い方が効果が出ると考えられますが、血小板濃度が250(×104/㎜3)を超えた方のうち2名(23%)で注入部位の一部が1~2ヶ月若干膨らんだため、200前後に調整するのが無難で効果も出やすいという結論に達しました。また、深いシワやクマのへこみなどには濃度が高い方が効果が出やすく、へこんでいない部位には若干低めの濃度が適していると考えられます。

今回のデータから、元の血液の血小板濃度が20(×104/㎜3)以上の方に関しては、かなり良い成績を出せることが解りました。しかし元々血小板が少ない方はPRPの血小板濃度も上がりにくく、濃縮するには量を減らさないといけないため、効果を出すためにはやはり本数や回数が多くかかったり時間がかかったりします。そういう場合でも濃縮率を上げる方法を開発することが今後の課題であると考えています。