ボトックス療法について

Q. ボトックスは、ボツリヌス菌の毒素って本当? 怖くないの?

A. ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出したボツリヌス毒素Aの製剤です。ボツリヌス菌は食中毒の原因菌として知られていますが、治療に使用する量はごく微量ですので食中毒を起こす心配はありません。一時的に表情筋を麻痺させて表情筋に伴うシワを治療する薬剤として、全世界でも幅広く使用され、顔の痙攣を治療する薬剤としては日本でも以前から承認され使用されていますので、安全です。

Q. ボトックスは、どうして表情ジワに効くの?

A. ボトックスは一時的に表情筋を麻痺させるので、額や眉間・目尻などの表情筋に注射すると筋肉が動かなくなるため、シワがよらなくなります。筋肉は神経から信号が送られると動きますが、ボトックスは神経から筋肉に送られる信号を遮断するので、ボトックスを注射すると筋肉が麻痺するのです。

Q. どのくらい効果は続くの?

A. 効果の持続期間は個人差がありますが、当クリニックで行った平均は3~6ヶ月です。

Q. ボトックスで筋肉が麻痺しても、戻ってくるのはどうして?

A. 神経は切断されても伸びるという性質を持っています。私も以前、神経縫合の手術をよくしていましたが、神経は一度切断されたり、先の方が働かなくなってもまた根本の方から伸びてくるのです。ですから、一度ボトックスで筋肉に信号を出せなくなった神経の枝があっても、根本の方から新しい枝が伸びてきて、また筋肉に信号を出せるようになります。神経の新しい枝が伸びて筋肉につながるのに3ヶ月から6ヶ月かかるので、ボトックスで筋肉が麻痺しても、3ヶ月から6ヶ月で戻ってくるというわけです。

Q. 注射にかかる時間はどれくらい? また当日お化粧はできますか?

A. 施術時間は約30分程度です。当日はお化粧は避けていただきます。

Q. 注射は痛いの?

A. 当クリニックでは、極細の針で注入するため、それほどの痛みはありません。

Q. 副作用はないのですか? あれば、どんな副作用ですか?

A. 筋肉に注射した場合、まれに次のような副作用が起こることがあります。

(全身性のもの)吐き気・疲労感・湿疹・頭痛など。
(局部性のもの)皮下出血(通常2週間でおさまります。) 
 注入部位の違和感や軽度の疼痛(通常1~2週間でおさまります。) 

 

眉間瞼が重くなったり、ひどくなると眼が開きにくくなる場合があります。
眉が重くなって上げられなくなったり、部分的に上がったり下がったり非対称になることがあります。
目の周囲笑いにくくなったり、眼が閉じにくくなったり、ものが二重に見えたりすることがあります。
口の周囲表情が全くなくなったり口角が上下したり口唇が動かしにくくなったりすることがあります。


しかし、額の場合は眉から1cm以上、目の周囲の場合も1cm以上離すことなど、注射の方法で副作用は極力防げますし、もし副作用が出ても1-3ヶ月で症状は回復します。そこがボトックスのいい点でもあります。また、皮内に注射すると筋肉に注射するよりも副作用は少なくなります。

Q. 友人がボトックスを打って表情がなくなったというのですが...?

A. 打つ部位によっては表情がなくなりますし、実際にそういう例も多く聞きます。顔の筋肉を麻痺させる薬剤ですので、打つ部位を間違えれば当然笑顔がなくなるなどの副作用をもたらすことがあります。当クリニックでは解剖学的見地から顔の筋肉の動きを研究し、どこに打てば最良の効果を得られるか十分なカウンセリングと調査を行いますので、安心して受けていただけます。

Q. 友人が目の下のたるみに効くといっていましたが本当でしょうか?

A. 文献的な報告も少なく、やっている先生自体が少ないのですが、当クリニックで行った結果、8割以上の方に明らかな改善を認めています。今後この部位はどんどん研究が進み、学術的な証明もなされることと思います。

Q. 眉間のシワで悩んでいます。最も効果的な方法は?

A. 眉間のシワは、表情筋の収縮のために起こるので、表情筋の収縮を抑制するボトックスの筋肉注射が最も効果的です。一度カウンセリングにお越しください。