第164回 (2016年11月)「マイノリティなんて気にしない」

  

こんにちは! 柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。急に涼しくなりましたが、皆様風邪などひかれていませんか? 私はと言えば・・・9月末に1年ぶりに卓球の試合を応援に行って疲れたせいか、その後友人の風邪をもらってしまい、またもや1週間以上熱が続いて点滴三昧の日々になってしまいました。今年の6月の抗加齢医学会でビタミンDを飲んでいると風邪をひきにくくなると聞いたので、ビタミンDのサプリメントはずっと飲んでいたんですが・・・。サプリメントの効果より、疲れが勝ったという事でしょうか。まあ、今年の初めに風邪をひいた時は5か月以上酷い状態が続いたので、10日ほどで治ったというのはましになったという事かな?? 兎にも角にも、皆様も体調管理には十分お気をつけください。風邪かな?と思ったら、酷くならないうちにぜひ当院のプラセンタとビタミンたっぷりの点滴で早めにケアしてくださいね。(いきなり宣伝みたいになってしまってすみません。あまりにも今回の風邪がしんどかったので、皆様にはそんな目に遭って欲しくない気持ちという事で・・・。)



最近は秋晴れの日が続いて、もう街は秋色一色ですね。秋といえばグルメとファッションの秋。秋はなんであんなに食材が美味しくなるのでしょうか?・・・といつもの通信だったら間違いなくグルメネタに入っていく事になりますが、今回は期待を裏切って?ファッション、それもお化粧品の話です。化粧品でも「秋の新色」っていうのが絶対出ますよね。皆様は化粧品の「今年の流行色」とかにこだわって毎年買ってしまうタイプですか? それとも、う~んどうしよう・・・と、今年買った服の色に合わせる化粧品選びに悩んでしまうタイプ? もしそんな方であれば当院のスタッフに相談されてみてはいかがでしょうか? 今年からアルバイトに来ている色白細身のT君はれっきとした男性なんですが化粧品が大好きで、うちのスタッフの中では間違いなく女子力一番高い! 仕草も話し方も一番優しくて女っぽいし、飲み会の時の取り分けなどは一番かいがいしく、梨を剥くのも一番上手です。そして何より美容に一番興味があるんですね~。(すいません・・・彼の美への追求心は私を間違いなく超えています。私はもっぱら皆様のどこをどう変えて綺麗にするかという職人的使命には燃えてるんですが、自分を綺麗にする事については実はあまり熱心ではありません。でも彼は筋金入り・・・(^_^)・・・なんです。)



T君の前職は化粧品メーカーの美容部員。子供の頃に自宅にエステティシャンが来てて、お母さんと一緒にエステをしてもらって美容に目覚めたんだそうで、恐らくDNAレベルで美に対する追求心があるみたいです。韓国のイケメン俳優の陶器のような肌に憧れて朝から20分もパックをしているそうで、自称ジェンダーレス男子のパイオニア。自分が目指していたものが後からジェンダーレスとかって世間で騒がれるようになったらしく、「僕が東京にいたらジェンダーレスで話題になってたかもしれませんよ・・・」なんて言ってますが、本当にそうかもしれません。T君は韓国が大好きで、7年前からうちにアルバイトに来ている韓流B君に韓国語を習っていた事から知り合いになり、人手不足の折に手伝いに来てもらったんですが、わずか半年でモニター歴トップになりました。折しも当院ではスタッフ不足解消の手段の一つとして、スタッフは院長が必要と認めれば当院の美容治療は無料で受けられ、処方化粧品も3割で購入できるという社販制度を導入したしたところだったので、T君はガンガン当院の化粧品を購入。VC-IP原液(ビタミンCの原液)などは大のお気に入りで、通常販売は10ml入りの瓶なんですが、業務用の1Lのバルク缶で購入したいと言い出しす始末。(業務用のバルク缶の量って半端ないんですよ・・・想像つきます?)また日焼け止めが安く購入できる時などは10本も申し込むという強者です。普段もお気に入りの化粧品が安売りの時なんかは10万円分くらい買ってしまうそうです。



T君はスキンケアとメイクのしすぎからかニキビが悩みのタネで、まずはCDトレチノイン療法からモニターを始めました。またT君は歌舞伎役者のような美形ではありますが、皮膚が薄くてコラーゲンが少なく、ビヨ~ンと皮膚が伸びるタイプで、まだ若いのにシワが多いんです。私がそれを見逃すはずがありません。カクテルリフトやジュビダームビスタカクテル、シワ用のボトックスも試してもらいました。168cm、48kgという細身ですでに小顔なんですが、本人はもっと小顔になりたいそうで、えらボトックスや鼻のBNLSなども試しました。鼻も少し小さくなって、シワも減ったのでT君はご機嫌。(写真は法令線と頬のシワに、右はオーダーメイドエセリスカクテル=OECを3本、左はジュビダームビスタカクテル=OJCを1本打った前後です。)お顔全体に少しずつ注射するカクテルリフトも、お肌がふっくらして化粧のりが良くなるのでお気に入りだそう。「カクテルリフトは絶対定期的に受けたいですね!」という彼の感想から、カクテルリフトを割安で定期的に受けられる3回セットを作る事も考え付きました。スタッフで当院の治療経験者はバッジを付けようかなと思ってるんですが、彼は一通りの事はしてるので、聞きたい事がある方はどんどん質問してやってください。



そして彼はメイクの達人なので、彼がいる時に診察に来てくださった患者様にはメイクのワンポイントアドバイス・・・なんていう企画も考えています。乞うご期待~。しかし、私の若かりし頃には男の子がメイクアップやスキンケアに興味を持つなんて、絶対にあり得ませんでしたね。幼少の頃に近所の女の子に混じって「ままごと」するのが好きな男の子はいましたが、成長とともに恐らく「恥ずかしい」という気持ちが芽生えて「ままごと」からは卒業するというのが普通でした。今は彼の言葉を借りれば「ジェンダーレス男子」というような、性の差を気にせず自分が興味を持つ事を純粋に追求するという事に対して、社会も許容するようになりましたよね。そう言えば現在の日本のTV業界でCM出演オファーNo.1は断然「マツコ・デラックス」だそうです。ちょっと言葉は悪いですが、一昔前までは「おかまタレント」がCM露出日本一になるなんて誰が想像できたでしょうか?? 時代は変わっていくものなんですね・・・。




さて話はガラリと変わってしまいますが、先日初めてスカイプ面接というものをしました。(スカイプとはインターネットを使ったビデオ会議で誰でも無料で利用できます。LINEのビデオチャットと同じものですね。)当院では2009年から留学生をアルバイトで採用し始め、その後常に外国人スタッフがいます。韓流B君なんかは途中徴兵で2年間帰国しましたが、日本に戻って来てからはまたアルバイトに来てくれ、トータルの勤務年数は5年を超えました。元々は、最近の若者に根性がなくてすぐにしんどいと言っては辞めてしまうので(昔は私ももっと厳しかったからかもしれませんが)常に人手不足だと嘆いていると、友人が「留学生を雇ってみたら? 元々海外へ行ってでも頑張ろうというバイタリティーがある子たちだし、優秀な子も多いんじゃないかな」と日本語学校の先生を紹介してくれたのが始まりです。そうして留学生をアルバイトとして雇ってみると優秀な子が多かったので、最近では急成長している中国をはじめ海外にも当院の美容医療を広めようという海外事業部の立ち上げというものを企画し、日本の大学を卒業した外国人も採用してみました。彼らは総じて数字に強く、真面目に一生懸命働くのでなかなか重宝します。当院の注射治療は薬の量や濃度など、細かい計算を必要とすることが多く、お試し企画などをすると効果の統計を取ったりするので、数字に強い子がいると助かるんですよね。数字やPCにめちゃ強い韓流B君もついに大学卒業が迫り、大企業に就職が決まって来年はいなくなってしまうので後釜も必要だし、他に結婚退職する子も出てきたのでまた募集をかけると、今回は中国在住の人から応募があり、履歴書を見る限りかなり優秀な人材だったので、スカイプを使って面接してみたという訳です。



韓流B君にセッティングしてもらうと、意外と簡単にスカイプ面接ができました。いやぁ、世の中便利になったもんですね。外国にいる人とでも顔を見ながら話せるなんて・・・。(え??今更遅い・・・ですか? すいません・・・。私はちょっとこちらの分野にはうといもので・・・(^_^;)丁度面接の後に彼女は日本に旅行に来て神戸にも来れるという事だったので、採用試験に来てもらったところ、なんと過去最高得点でした。この採用試験は国籍に関わらず同じ試験を面接の時に受けてもらっているのですが、過去に応募して来た日本人を含めて最高得点です。(ちなみに韓流B君が来た頃はまだ採用試験をしていなかったので、彼には一度受けてもらわないと過去最高かは分かりませんが、少なくとも一二は争える訳です。)この採用試験には日本語の敬語などの常識問題も含まれているので、恐らく普通の日本人よりきちんとした日本語を話せるという事になります。いやぁ・・・やっぱり優秀な人は優秀な訳で、今後が期待できそうじゃないですか。そんなこんなで、今後も当院では外人部隊が活躍する事になりそうです。中にはちょっと日本語がスムーズでない子もいますが、みんなで日本語教育を頑張っています。そんな子も数字は強くて皆様のための治療の発展には役立ってくれる事は確かなので、日本語が上達するまでしばらくの間大目に見てやってくださいね。最近は外国人も日本人もわきあいあいと楽しく仕事や研究をしています。



先日、古いアメリカの古典映画で「雨に歌えば」のDVDを友人が貸してくれたので見る機会がありました。恐らくタイトル位は皆様もご存知だと思いますが、ジーン・ケリーとデビー・レイノルズ主演、1952年というアメリカが最も輝いていた時代の映画です。あの時代は今みたいにCGや特撮がなく編集技術も限定されていたので俳優が全部、一発勝負で撮影に望んでいたそうです。実際に最も有名なジーン・ケリーが雨の中をテーマソングを歌いながら歩いていくシーンで水たまりをバシャバシャさせるところがありますが、あれはシナリオになかったけど彼が撮影中にアドリブで行ったそうです。アドリブとは思えない自然な動きですし、非常に長いシーンなんて取り直しになったら大変なところですが、昔の俳優はそんな超人的な技を持ってたんですね。恐らく現代の俳優では全く太刀打ちできないようなプロの技だと思います。



そんな古き良きアメリカが輝いていた時代の名画なんですが、現代の感覚ではどうしても払拭できない違和感が残ります。それは一人の黒人も、一人のドラッグ中毒者も、一人のゲイも登場せず、出演者はすべて白人の中産階級以上の人達だという事です。現代のアメリカ映画でこのようなマイノリティの人達が登場しない作品なんて一つもないと言っていいのではないでしょうか?(もう今の感覚ではゲイの人達なんでマイノリティとも言えず、彼らが登場しない映画なんて現実感がなく、まるで世界の危機を救う為に全世界の期待を背負って旅立つ宇宙戦艦ヤマトの乗組員が全員日本人だという位、あり得ない話です・・・(^_^;)。古き良き名画を見てても思う事は時代と共に価値観は変わるという事ですね。考えてみれば私が子供の頃なんて、ジェンダーレス男子を目指すなんて両親に言おうものなら、勘当されてもおかしくなかったと思いますし、コンビニエンスストアで外国の人が働いているなんて想像すらできませんでした。(そもそもコンビニそのものがなかったしね・・・。)インターネットの人材募集広告に外国人がWEBから応募をして、スカイプで外国に住んだままビデオ面接して採用するなんてシーンは、「雨に歌えば」の時代だったらほとんどSF映画ですよね?

本当に時代はどんどん変わっていき、社会の価値観もどんどん変化していきます。新しい価値観って、新しい時代に色々な人が独自性を発揮して、自分の持って生まれた価値観をぶつけ合って過去にない新しい価値を産んでいくんだと思います。そういう意味で当院では新しい価値観を創造するためにも、過去にはなかった人達や外国の人達も積極的に採用していきたいと考えております。そうやってまた皆で新しい治療を開発していきますので、今後とも宜しくお願い致します!