第80回 (2009年11月) 「近くて遠いお国事情 」

  

こんにちは! 柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。秋も深まってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私はこの秋、4年ぶりに海外に行ってきました。海外と言っても一番近い韓国ですが・・・。実はフランスのメソセラピーの第一人者が直接手技などを教えてくれるセミナーが韓国であると、例のK氏が教えてくれたのです。メソセラピーの実演が見られて、World Anti-Aging Mesotherapy Societyの受講証明書も発行してくれ、KFDA(韓国の厚生労働省のようなもの)で認可された世界初の極細針や美白・肌再生注射剤のサンプルも手に入る・・・などと聞くと魅力的ですが、韓国はちょっと遠いなあ・・・。しかし韓国と言えば、2005年にメソセラピーの研究のために訪問し、見学に行ったクリニックで「nappage」という手技を見せてもらって、それが現在のメソリフトの開発のきっかけとなった・・・という思い出の地です。また何か新しい研究のきっかけがつかめるかもしれません。しかし前回行った時は忙しくて下調べもできず、日本人相手のエステがいまいちだったり街の喧騒がすごかったりで、もう一度行きたい国とは思わなかったこともあって、ちょっと迷いました。(本来は開催地によって出席する学会を左右されてはいけないのですが、俗人なのでどうしても左右されてしまうんですよねえ・・・。)しかし、うちのクリニックの内部事情に精通しているK氏に「韓流B君をガイドに連れて行けばいいじゃないですか」と言われ、そうか、地元の人がいればまた違った側面が見られるかも・・・と思ったのです。ちょうどクリニックのスタッフも落ち着き、ミーティングの成果もあって学会に参加したいという声が出てきて、スタッフにも内容が理解できそうな学会には同行しようかという話をしていたところでした。今回の学会は韓国語の通訳も入るそうなので、韓流B君なら内容も理解できそうです。B君に学会の内容を説明し、「行ってみたい?」と聞くと、「僕に理解できるかどうか不安ですが・・・すごく興味はあるので、行ってみたいです」とのこと。そして旅費も自腹で行くと言うので、この意欲は本物だと思い、一緒に参加することにしました。

 

学会出発の3日前に、B君が友達に借りたと言って韓国のガイドブックを持って来てくれました。それまではバタバタしていて学会の用意もしてないし韓国の事はほとんど考えていなかったのですが、ガイドブックを見てみると・・・韓国グルメのなんと旨そうなことか!!宮廷料理の韓定食、新鮮なワタリガニの醤油漬け「カンジャンケジャン」、屋台の豚足、ローストチキンやサムゲタン(鶏の煮込みスープ)、あわびのお粥・・・食べたいものがいっぱいで、がぜん興味が湧いてきました。(グルメに最も興味が湧いてしまうのが私の悪い癖ではありますが。)そう言えばK氏が「屋台の豚足は旨いですよ! ぜひ言ってみてください」って言ってたなあ。絶対に行きたい! でも、昔韓国にしょっちゅう行ってた友人Mが「めちゃ旨い!」と言っていたケジャンも食べてみたいし、韓定食やローストチキンも旨そう・・・。最近はほとんど夕食しか食べないのでいろいろ食べられないのがすごく残念。(ほんと、どこまで食い意地はってるんだか・・・。)その上、B君のご両親がお家に招待してくださる事に。いきなり自宅にお邪魔するのはあつかましいかなと思ったのですが、韓国の家庭を訪問する機会などまずないし、B君のご両親にはぜひ「どういう風に育てたらこんなに優秀なのに素直で謙虚な子ができるのか」と聞いてみたかったので、お邪魔する事にしました。オモニ(韓国語でお母さん)の手料理も楽しみだし・・・(^ワ^)。翌日にはB君は社内購入でクリニックのドクターズコスメを買いたいと言ってきました。お母さんと叔母さんにお土産に持って帰るのだとか。その上、最近やけにマッサージの練習を熱心にしているな・・・と思っていると、実は帰国した時にお母さんにしてあげようと思って一生懸命練習しているらしい。こんな孝行息子が欲しいですよね~!

 

出発直前になって、せっかく美容大国と言われる韓国まで行くのだから、クリニック見学もしちゃおうと思いつき、4年前の韓国訪問の際にお世話になったK氏の関連会社のLさんに電話してみました。するとLさんは今回のセミナーの主催に関係されていてとても忙しいのに、クリニック見学をすぐに手配してくださったのです。喜んで出発の準備をしながら、ふと前回韓国に行った時のクリニック通信(第31回「韓流美容指南」)を見てドキッ!「久しぶりの海外なので勝手を忘れてしまい、出発直前にパスポートの期限を確認していないのに気付いて冷や汗」・・・と書いていましたが、今回も期限を確認してなかった! 以前も海外での学会の直前にパスポートが切れているのに気付き、あわてて作って出発の朝にギリギリで受け取りに行ったことがありますが、最速で5日はかかったので、今回切れていたら完全にアウトです。すべての予定がパーになるかも・・・冷や冷やしながらパスポートを見ると、あーよかった・・・大丈夫でした。(ほんと冷や汗かいたよ。)

おまけに出発の前日にまた大変な事が・・・。韓国行きの用意もまだできていなくてあせっている時に、韓国のセミナーで講演されるK大学皮膚科元教授のI先生からメールがあり、PRPの術前・術後写真でシワが改善しているものを貸して欲しいとのこと。その日は診療がめちゃ忙しかったので、その合間にモニター試験結果から写真を選ぶのが大変。ほんまになんで前日やねん・・・とぼやきたくなりましたが、偉い先生なのできっとお忙しいんでしょうね。でもそんな先生の目に留まったのもちょっと嬉しいし、学会でうちの名前も出るかも・・・と期待して、写真をメールに添付して送ったのですが、重くてうまく送れない。何回もトライしては「届きましたか?」とメールしたり、夜までかかってほんと大変でした。

さて出発の朝にやっと用意ができ、出発ぎりぎりまで診察していたのでいつもながらのバタバタです。夏の学会でタクシーには懲りて、関空まではリムジンバスで行くことにしたのですが、乗り遅れそうになって皆に心配されながら見送られ、B君に荷物を持ってもらって走って切符を買い、やっと間に合いました。(なんでこういつもぎりぎりなんかなあ・・・。)無事関空に着き、韓国で渡すお土産を買ってから、ほっとしてランチです。まだ時間があると思ってゆっくりしていたら、B君が「あ!! ・・・もしかして搭乗口までは、モノレールに乗らないといけませんよね?」 あ、そうか!! 伊丹空港とちゃうんやん! こらあかん! また走らないといけません。結局出発時間ぎりぎりに飛行機に乗りました。

 

 

そんなこんなでやっと韓国に着き、Lさんの関連会社の副社長さんが迎えに来てくださって車でソウルへ。「ケジャンの美味しいお店教えていただけませんか?」と聞くと、親切にチェックインを待ってお店まで案内してくださいました。お店のメニューはハングル文字で全く解りません。しかしB君がお店の人に聞いてくれて、念願のケジャンにありつくことができたのです。ケジャンと海鮮鍋のセットを注文すると、カニと鍋の他にキムチやナムル、韓国海苔などの小皿料理がいっぱい出て来ました。B君の解説によると、韓国では小皿料理は基本的にはお代わり自由なんだそうな。さて、念願のケジャンを一口食べてみると、「旨い!!」生のカニの甘いこと! それに、漬けてある醤油がまた絶妙な味なのです。甲羅のみそにその醤油とご飯を混ぜて食べると美味しい、とB君に教えられ、そうしてみるとこれがまた旨い! 「旨い、旨い」と連発していて、ふと気付くとB君はあまりケジャンを食べていません。「あれ? B君はケジャン食べないの?」「いえ、先生が足りないんじゃないかと思って・・・」私があまりの勢いでケジャンをぱくついていたので、B君は遠慮していたようです。結局ケジャンを一匹追加し、大満足で食事を終えたのでした。

翌日は朝早くから学会です。メソセラピーの第一人者P先生の実演の他、PRPの写真をお貸ししたI先生や7月に学会でお会いしたソウル大学のC先生など日本と韓国の有名な先生方の講演がたくさんあり、内容は紫外線による老化についての最新の話題や、メソセラピーを用いた肌の若返り、育毛、PRPなどの再生医療・・・と盛りだくさんです。メソセラピーというのは日本では脂肪溶解注射を指すことが多いのですが、本来の意味は中胚葉(=メソダーム)由来の真皮や皮下組織に薬剤を投与する治療法のことです。ですから皮膚や皮下に薬剤を注射する治療はほとんどがメソセラピーということになります。韓国では脂肪溶解注射よりも皮膚の若返りにメソセラピーを使用することが多いようでした。P先生はフランス人で、講演はフランス語なので韓国語と日本語の通訳が付いていました。レシーバーで韓国語と日本語を選べるのですが、B君はなんと日本語で聞いてるではありませんか。「勉強になるかと思って・・・」そして解りにくそうなところを説明すると、ほとんど理解していたので驚きました。

 

I先生の講演の中でPRPに関してはほぼ当院の資料で、「これは神戸の柴田美容皮膚科クリニックの柴田先生からお借りしたものです。柴田先生はPRPを非常に熱心に研究されていて・・・」と紹介してくださいました。その他、プラセンタの講演では「キュラセン」という韓国で認可された皮下用のプラセンタの注射剤と世界一細い針の紹介があり、それらを使うとラエンネック(日本で使われているプラセンタの注射剤)に比べて腫れないし痛くなく、効果も早く出て針が細いので内出血もしないということでした。当院のカクテル注射はラエンネックを使っているのでこれはいいかもと思い、サンプルをもらったので帰ったら試してみることに。しかしこの講演はちょっと宣伝くさいな・・・と思ってたら、B君も「あの先生の講演は宣伝ばっかりでしたね」と見抜いていました!
学会が終わって、I先生やC先生・Lさんと記念撮影をし、それからキュラセンとラエンネックの成分の違いをいろいろな人を捕まえて聞いてみたのですが、誰も製造法が違うという事以上の詳しい説明ができません。プラセンタは胎盤の抽出エキスですが、ラエンネックは「分子分画法」、キュラセンは「塩酸加水分解法」という方法で有効成分を抽出します。講演した先生に聞くと、キュラセンの方が低分子で吸収が早いので効果が良いのでは、ということでした。しかし待てよ。「塩酸加水分解法」というのはメルスモンというプラセンタ注射薬と同じ製法です。以前プラセンタ製剤の学術担当でもあるK氏から、「塩酸加水分解法」よりも「分子分画法」の方が有効成分を多く残せるので、メルスモンよりもラエンネックの方が絶対的に効果が高いと聞いた事があります。それなのにキュラセンの方が効果が良いっておかしいな。しかし韓国では誰もこの疑問を解決できませんでした。仕方ない、帰国してからK氏に聞こっと。

さて、学会後はいよいよB君の自宅訪問です。挨拶くらいはできないと・・・と、行きの飛行機から「アニョハセヨ(こんにちは)」と「カムサミダ(ありがとうございます)」、「マシソヨ(美味しいです)」「アニョンヒケセヨ(さようなら)」・・・などの韓国語をB君に教えてもらい、一生懸命練習していったのに、ご両親と妹さんに「こんばんはー!!」と迎えられてびっくり。なんとお母さんも最近日本語のレッスンに通われているのだとか。お父さんもお母さんもとても優しそうで、B君が「頭が良い」と言っていた妹は活発そうで小学生なのに英語が話せる。お家は「田舎で、小さい家ですので驚かないでください」と謙遜していたB君の言葉とは裏腹に、高層マンションでえらい広くて近代的で、綺麗なお家でした。そしてテーブルにはオモニの手作りのご馳走がずらり! いろいろなキムチに辛いケジャン、野菜やキノコのてんぷら、韓国のこんにゃくの刺身、貝の鍋、ダックに豚足! そうそう、「豚足村に行きたい~」と言っていた私のために、B君がお母さんに頼んでくれたのです。美味しいお料理に、手作りのワインやマッコリもご馳走になりました。勧められればいくらでもワインを飲むのでちょっとびっくりされたかも。お母さんに例の質問をしてみようとしたら、挨拶以外はほとんどB君の通訳だったので、「どういう風に育てたらこんなに優秀なのに素直で謙虚な子ができるんですか?」というのをB君は照れて通訳してくれません。「そんなことないです。そんなに褒められたらそうかと思ってしまうのでいかんです」とB君はあくまで謙虚です。「そうだ、褒めなかったらいいんだ!」と思いつき、「これだけは守るように教えたことは何ですか?」と聞くと、お母さんの答えは「まず目上の人を敬うこと。それから真心をこめて真剣に人に接すること。・・・そして常に正直であること」なるほど・・・それでB君はこんなにいい子に育ったんですね。韓国では儒教の教えがまだ生きている、という感じがしました。食後には、B君の小さい頃から高校までの写真を見せてもらいました。B君の写真は山のようにあり、どれだけ愛情が注がれていたかが判ります。B君は大学に入ったら両親を日本に呼ぼうと思っているらしいので、「その時はぜひ神戸に来てください!」と約束し、みんなで記念撮影をして、手作りのワインをお土産にいただいて、幸せな気分で帰路につきました。B君はその後、家族全員に点滴マッサージや血行促進美肌マッサージを披露して、とても喜ばれたそうです。一生懸命練習した甲斐があって、よかったね。

翌日は朝早くからクリニック見学です。Lさんの関連会社のRさんが、韓国でも有名な女優や歌手なども来ている美容皮膚科のクリニックに案内してくださいました。Rさんもとっても面白くていい人でした! 案内してもらったクリニックでは、PRPやメソリフトに似た治療に細胞のDNAから取った成分を組み合わせて使っているとか。「最新の治療や、組み合わせの治療は高く取れる」とかなり商売気の多い先生でしたが、DNAの成分はかなり効果があるとの事だったので、また研究してみようと思いました。ギリギリまでクリニックで先生の話を聞いて記念撮影もしたので、また帰りの飛行機に遅れそうになり、タクシーを飛ばしてバタバタ! なんとかチェックインには間に合ったところで、B君が「母がこれも先生にと・・・」と、韓国の魚の干物や穀物の粉など、体に良さそうなお土産をたくさんくれたのです。B君も同じものを持たされたそうで、オモニの愛情に心が温かくなりました。今回の学会で、韓国の印象がすごく良くなったのは言うまでもありません。4年前に行った時はもう一度行きたいとは思わなかったのですが、今回はいろいろな人の暖かさに触れ、何回でも行きたい国になってしまいました。

さて、帰国後早速キュラセンと極細針を試してみました。ちょうど男性サイトのモニターFさんが来てくれたので、通常のメソカクテルと、ラエンネックをキュラセンに代えたメソカクテルを比べてみたのです。ボトックスで従来の針と世界初の極細針も比較。ところが期待に反して、針を刺す時の痛みは従来の針も、世界初の極細針も変わらないとの事。メソカクテルの注入時の痛みも、目の下はキュラセンの方が楽だけど、法令線は同じだと・・・。それにキュラセンでも腫れてるやん。あれ~?? あんなに「痛くないし腫れない!!」ってH先生は言ってたのに・・・。ガックリ。メソカクテルやエセリスカクテルの改革になるかと期待したのにな~。

 

K氏に電話すると、ラエンネックとキュラセンの成分や効果についての疑問は解けました。やっぱりラエンネックの方がキュラセンより細胞増殖の効果ははるかに高い・・・と言うより、塩酸加水分解法では蛋白質は細かく分解されてしまうので、キュラセンには蛋白である成長因子は含まれていないのだとか。キュラセンは抗酸化作用はあるので表皮に対する美白効果はあるが、真皮の線維芽細胞に対する効果はないので、シワやたるみにはあまり効かないそうです。そうか・・・やっぱりな~。塩酸加水分解法で作るキュラセンの方が効くなんておかしいと思った・・・。
柴田:「そしたら、どうしてH先生はあんなに効くって言われてたんですか?」
K氏:「いやあ、あの学会は美容皮膚科では皮下注射はキュラセンだよね、っていう擦り込みの目的もあっ
        たので、褒めてくださったんだと思います。美白には速効性があるってことなんじゃないでしょう
        か」
そうか~。学会費はそんなに高くないのに有名な先生の講演はいっぱいあるし、サービスはいいし、こんな学会開いて採算取れるのかな・・・とちょっと疑問に思っ てたのですが、その謎も解けました。しかし本当の事を聞いてスッキリしました。キュラセンに対する過度の期待は外れたけど、痛みを少なくするためにベンジルアルコールを入れていることなどはまた研究のネタになるし、クマの色に良く効く注射を研究しようかなというきっかけにもなりました。それにそこまで正直に本当の事を教えてくれたK氏の信用は高まり、「常に正直 に、真心を込めて」というオモニの言葉をしみじみ思い出してしまったのです。

ところでなんの迷いもなく「美容大国・韓国」なんて書いちゃいましたが、本当なのかな・・・と気になってインターネットで調べてみました。「朝鮮日報」のホームページには「韓国人女性の10人に4人が美容整形手術を受けた経験があり、中でもソウル江南地区では、二人に一人の割合で同手術を受けていることが分かった」と言う記載が・・・。真偽の程は判りませんが、確かに街中にも美容関連の看板は多い。雑誌なんか見ててもハングルなんで詳しくは判らないのですが、美容整形関連の宣伝は日本に比べてもかなり多いように思います。美容が流行ることは豊さの象徴であるし、個人的には悪い事とは思っていませんが、いくら何でも日本とお隣の国の文化の差が大きすぎるように思います。韓国に行ってみて思うことは、世界的に見て最も日本人と顔立ちが近い・・・という事です。最も近い国であり人種のルーツも近いでしょうし、歴史的にも交流が深く、国際結婚も多い事から当たり前と言えば当たり前ですよね。しゃべらなければ日本人なのか韓国人なのかは区別がつかない人も多いと思います。(顔立ちよりファッションが微妙に違う・・・ってところで見分けがつくって感じですね。) 顔立ちが殆ど同じで美しくなりたい・・・と言う気持ちも変わらないとすれば、美容整形を受けた事のある人口がこれほど日本と韓国で違うとすれば、「美容整形に対する社会的許容度の違い」って事になるのでしょうか。つまり、簡単に言うと日本では「美容整形はできれば受けるべきではないし、受けたとしても隠しておくような事である」という認識の人が多い反面、韓国では「受けるも受けないも本人の自由」という認知がされていると思うのです。知り合いの韓国人の人にこの事を話してみると「そりゃ本人の自由と言うような呑気な話ではなくて、若い女性にとっては就職とかで容姿が綺麗な方が圧倒的に有利なんだから、もっと切実な話なんじゃないの?」って言われました。 彼曰く、履歴書に張っている写真が良くないだけで面接にも行けない事もあるので、容姿に気を遣うってのは半ば常識なんだそうです・・・。かなり怪訝そうな私の顔色を察したのか彼は続けて・・・「行き過ぎって考えもあるけど、日本だってお化粧もせずに会社に出勤したら常識外れって言われる会社あるでしょう。それだって本来は女性に対する差別なんだよね。欧米なんてノーメークで出社する人なんていくらでもいるし、それで上司から注意されるなんてあり得ないでしょう?」うむ。言われてみればそうですね。日本は社会人はおろか女子大生も大抵化粧はしているように思います。「韓国では綺麗な方が良い・・・という事を素直に表現する人が多いだけじゃないかな?」という彼の発言に妙に納得させられてしまいました。世の中には色々な人がいて色々な考えがあり、お互いに影響しあって文化を形成するのだと思いますが、たまには近くて遠い国を歩いて文化の差を感じてみる事も必要なんだな・・・と思った次第です。