第59回 (2008年02月) 「インターネットの威力」

  

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こんにちは! 異人館通クリニックの柴田です。 ものすごく寒い日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私は寒さにめちゃ弱いので、こう寒いと外にほとんど出ない日が続いてしまいます。でも、今はインターネットを活用すればほとんどの用がネットで済んでしまうので、外に出なくても大丈夫。本当に便利な世の中になりましたよねえ。食材やワインの取り寄せ(私の場合これらがネット利用のほとんどを占めるのだが)、本やあらゆる情報収集まで、すべてネットでOKです。先日はついに服までネットで購入してしまいました。ウィンドウショッピングやバーゲンが大好き・・・という普通の女性と違って私は買い物が大嫌いなので、ネットで服が買えるというのは大助かりです。(おっさんみたい、って友人たちは言うのですが・・・。)
ネットショッピングの他には、先日友人たちの間で人気の「YouTube」というサイトを見ました。これは「ハマッテ」しまいます。 おそらく著作権なんかの問題はあるのでしょうけど、各個人が自分のお宝映像やコレクションをアップしてくれているので、本当に面白いです。先日も友達と話をしていてふと・・・昔話に花が咲きこんなことが・・・

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友人A:「あのさぁ・・・昔、キャンディーズっていたじゃない。なぜか
    男の子はランちゃんが好きなんだけど、女の子はミキちゃんが
    好きって人が多かったよね」
柴田 :「そうそう、私もミキちゃんの方がいいって思ったなぁ。あれって
    男と女の感性の違いよね。ランちゃんの右にいた細身の子でしょ」
友人A:「細身は当たっているけど、ミキちゃんは左。右はポッチャリの
    スーちゃん」
柴田 :「そんな事ないでしょ。ミキちゃんは右だったって。」
友人A:「へぇ・・・ずいぶん自信持ってるようだけど、正しいのは私だからね」
柴田 :「そんな事ないって、あんたいつも自分の信念が間違ってたって反省してるでしょ」
友人A:「そこまで言う? じゃ、賭ける?」
柴田 :「望むところよ。N屋の寿司食べ放題ってのはどう?」
という具合に何の生産性も必然性もないのだが、当人たちの間では非常に重要な論争がヒートアップしてしまいます。もうこうなると自民党と民主党の政策論争などはどうでもよくなり、取るに足らない課題に思えてきます。年金問題ではなく、ミキちゃんがランちゃんの右にいたのか左にいたのか・・・これが今や最もプライオリティの高い解決すべき課題です。
今までだと、お互いにモンモンとした気持ちでその場をやり過ごさねばならなかったのですが、ここで「YouTube」の登場です。検索一発で当時のテレビ番組のシーンが視聴できるのですから凄いですね。

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早速「微笑みがえし」の映像が映る・・・。ガ・・ン。ミキちゃんは確かにランちゃんの(向かって)左にいる・・・そこにはどうしても信じたくない現実が映像で現れています。
柴田:「・・・この時は番組の都合で一時的に入れ替わっただけね。
   他のシーンを見てみようよ。」
YouTubeにはそれをまるで見越したかのように右下の枠に関連ビデオとしてキャンディーズの出演番組が沢山投稿されています。次々にクリックして確認していくのですが、どれを見てもミキちゃんはしっかり左にいます。
友人A:「ははは! 私の勝ちね。 ほらね、言ったでしょ。」
柴田 :「・・・・・・・」  (あまりにも無念な状況に無言で肩を震わせる・・・ )
友人A:「まぁ、誰にでも思い込みってのはあるもんよ。でも約束どおりN屋
   の寿司は堪能させて戴くわ! 今日はラッキーだなぁ、ははは!」
柴田 :「・・・・・・」 (だんだんこの友人への恨みの感情がわいてくる・・・ )
友人A:「あ・・・! 山口百恵のさよならコンサートが投稿されている。これ見た?」
柴田 : 「知らない。見てないと思う」
友人A: 「これって意外に感動するのよ。芸能界の歴史に名を残すだけあるわ・・・ 」
私も初めて山口百恵のさよならコンサートを見たのですが、なるほど結構感動する映像ではないですか・・・ちょっと感心していると、YouTubeの関連ビデオとして同時代の番組が沢山リンクされているので、それからは賭けに負けた事はすっかり忘れて昔の歌番組を次々とYouTubeサーフィンです。 甲斐バンドの「ヒーロー」やさだまさしの「無縁坂」、ガロの「学生時代の喫茶店」などを見て「うわぁ!懐かしい~!!」と盛り上がる、盛り上がる。(このお話がお分かりにならない方は、お若い!)

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気づけばあれこれ2時間以上もサーフィンする事になってしまいました。とにかく古い映像って、なんでこんなに面白いんだろうなぁ・・・ 。「賢者は歴史に学び愚者は体験に溺れる」と言う言葉がありますが、私も賢者でありたいので、古い映像から何かを学び取らねば・・・と自分で勝手に面白い原因を分析してみました。
(1)ガロや甲斐バンドなんかはすごい長髪と高いヒールのサンダル。
  (いまどきこんな人は殆ど見かけない。もしいたら笑っちゃいます…)
(2)百恵ちゃんの髪型も昔「パーマネント」と言っていた時代のすごい
   ボリューム。その上、髪の毛の色はみんな真っ黒。(茶髪は
   ほとんどない)
(3)キャンディーズの皆さんの髪の毛はそろってオンザ眉毛。
(4)殆どの芸能人のサングラスが不自然で全然似合っていない。
(5)世良正則みなたいな人は、とかとにかくエネルギッシュだが、無駄に
  エネルギーを使っているようで暑苦しい・・・(当時はそれが良かったのだが。)

 

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なんだか考えれば考えるほど、こんなファッションが流行っていたというのが信じられないんですよね。結局、1980年頃と今を比べると今は生活でもファッションでも「自然=ナチュラル」が求められるようになったのが一番大きな違いかな、と思います。今は「自然派」という人が増えて、芸能人ですら、「自然派」のファッションを演出するようになってきたように思います。
それから、女性の価値観の最も大きな違いは「スタイル」に対する感覚だと思います。ファッション雑誌を見てもモデルさんはお世辞にも美人とは言いがたいがスタイルは抜群・・・という事が結構あります。80年代の女性は黒髪にパーマでさらにボリュームアップして、その上オンザ眉毛ってのはどうみても顔が大きく見えるファッションですよね。今どきは正反対で髪の毛の色を薄くして、小顔に見えるようなファッションが主流だと思います。モデルさんの8頭身というのには届かなくても、「近づきたい」という思いは伝わってきます。 それぞれの時代が求めているものはどんどん変化するし、その変化ってその時代の飢えや乾きのようなもので、やはりそれを望む社会背景があったのだろうな・・・と思います。ナチュラル志向が強くなったと感じるのは、それだけ文化が成熟してきているという良い捕らえ方もできるし、一方で自然破壊や地球温暖化などの環境問題が深刻化している事も無縁ではないような気がします。

 

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話は変わりますが・・・ホームページが一般に普及し始めたのはつい10年ほど前ですから、それからのインターネットの急速な発達には驚くべきものがありますね。インターネット関係の会社を経営している友人に聞いたところでは、ネットの一番の利点は「マッチング」だとか。例えばある物を売りたい人と買いたい人がいても、昔は近くの人同士しか無理だったし、その人たちを引き合わせる手法がなかったけれど、遠くの人たちでもその両者を引き合わせることができるのがネットの大きな利点だということです。オンラインショップとは売りたい人と買いたい人を「マッチングさせる」という機能を提供しているだけなのよ、と言われてなるほど・・・と思いました。そう言えば、当院が行っている「遠隔地治療」もそうです。遠方でクリニックに通えないけど治療を受けたいという人とクリニックのマッチングですね。

先日、遠隔地治療でシミのレチノイン酸療法をされていた秋田のK様が、神戸にある当院まで遠路はるばる来てくださるという、嬉しい出来事がありました。以前クリニック通信でも紹介しましたが、K様はよくメールに秋田の季節の様子などを書いてくださるので「こんなに遠くの方ともつながりが持てるんだ」という素敵な実感を覚えていたところでした。メールのやり取りを担当しているスタッフのMちゃんともすっかり仲良しの雰囲気だったので、「神戸で研修があるのでこの機会に・・・」というメールを見てMちゃんも大喜び。何日も前からとても楽しみにしていました。 そうしてクリニックに来られたK様は、笑顔がとっても素敵な方でした。初めてお会いするのに初めてじゃない、という不思議な感覚でしたが、こんなに遠くから来てくださるなんて、遠隔地治療をしていて良かった・・・と、とても嬉しくなりました。「せっかく来たので」と、K様はピーリング・イオン導入・超音波・プラセンタ点滴とフルコースの治療を受けられました。施術の担当はもちろんMちゃんです。施術後のお肌はつやつやになり、とても喜んでいただけました。クリニック通信も読んでいただいていたようで、「合言葉」を言っていただくとロゼ・シャンパンを・・・という恒例のサービスでシャンパンも飲んでいただき、皆で楽しいひと時を過ごすことができました。 「また、いつか!」と爽やかな笑顔で帰られるK様の姿を見送りながら、「こんな素敵な出会いもあるんだなあ・・・ 」としみじみ遠隔地治療の良さをかみしめたものです。こんなこともインターネットがない時代には不可能なことでしたから、本当にいい時代になったなあ・・・と思います。

 

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ところで、遠隔地治療が今のところ不可能なのが注射です。シワやたるみ、クマに即効性があるのはやはりカクテル注射やメソリフトなど、注射や針による治療ですが、こればかりは郵送という訳には行きません。しかし治療回数を少なくできれば、遠方の方にも可能なのではないかと考えています。そういう意味で今一番期待できるのはやはりPRP療法です。メソリフトもカクテル注射も、本当はもっと気長に待てば1回の治療でも良くなるのかもしれませんが、なまじ即効性があるので、最初に何回か続けて治療し、早く良くしてしまうという方法を取っています。そのため遠方の方は通うのが難しい・・・ということになってしまいますが、PRP療法は少しずつ時間をかけて良くなるので、1回の治療で何ヶ月か様子を見ることになります。基本的にPRPの注入は1回でいいと言われていますし、物足りなくて複数回治療するとしても1年に1回か2回でいいなら、遠方の方でも十分可能ではないかと思うのです。神戸に観光に来て翌日治療して帰る・・・というのもいいかもしれません。そのために、どこでするより効果のあるPRP療法を研究中です。

 

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現在モニターの方は4週間から8週間経過し、「柴田式PRP」を注入した方は「へこんだクマやこけた頬がふっくらした」「笑いジワが浅くなった」「お肌がぷるぷるになった」「きめが細かくなった」と全員かなり満足されているようです。先月号でお知らせしたHさんの次に驚いたのは、ニキビ跡の凹凸を気にされていたS様の変化。凹凸の改善にはかなり時間がかかるだろうと思っていたのですが、3-4週間で少し浅くなったばかりか、脂性肌と赤ら顔も改善し、注入前と比べると毛穴が締まって驚くほどきめ細かなお肌に・・・! 治療前後の写真を見て、ご自分でも「全然違う!」と驚かれていました。皆様お肌の調子はすこぶる良いようで、「ぷるぷる、もちもちして手触りが違う」「乾燥がなくなってしっとりした」という方が多いのですが、「ここ1ヶ月ほどで吹き出物が出なくなった」という方もあり、脂性肌にも乾燥肌にも良いようです。さすが傷を治す血小板だけあって、お肌を健康にする、ということでしょうか。

既成のキットで作ったPRPと柴田式を半々で注入した方からは「断然柴田式の方がいい!」との評価をいただいています。元々血小板の多い方は既成のキットでも少しずつ効果は出ていますが、元々血小板が少ない方は既成のキットではあまり効果は出ていません。それは、既成のキットではPRPの血小板濃度を元の血液の血小板濃度の2倍前後にしか上げられないからだと思います。PRPの効果を左右する一番大きな要因は血小板の濃度だと私は思っています。PRPの詳しい理論や開発過程はまた研究サイト(http://lab.k-kid.jp/)に載せようと思っていますが、現在では元の血小板濃度の約7倍の濃度のPRPを作製できるようになりました。血小板濃度の他には、PRPに含まれる顆粒球(白血球の一種)と赤血球は少ない方がいいのですが、柴田式ではそれらの濃度は既成のキットよりずっと少ないので、これも効果に差が出る要因だと思います。顔に左右差がある方はシワやクマの深い方に良く効くはずの柴田式を注入したので、写真ではまだ一目で解るというほどの差は解りにくいのですが、ご本人はすごく差を感じられるらしく「早く反対側にも柴田式を打って欲しい!」と言われるので「もう少し待って下さい」となだめるのに苦労しています。

 

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ところでYouTubeサーフィンしていると石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」がアップされていました。しばれる冬の津軽海峡を恋人を残して渡っていく寂しい情景を見事に歌い上げているのを聞くと「やはり日本人の心を打つなぁ・・・」と普段は演歌を聞かない私ですが、その時ばかりはもうすっかり北国の人になりきっています。 それが終わると同じく「天城越え」のビデオもあるじゃないですか。 う~ん・・・。凄い! 石川さゆりさん・・・・ あんたの「目力」は凄い。普通の男の人だったら一発でノックアウトされそうな瞳の力を持っています。天城越え・・・♪・・・の後のカメラをにらみつける視線は圧倒されますね。田舎のおじいちゃんだったらそのまま心臓麻痺になりそうな迫力です。 ただ、やはりどう見てもこのお年の人とは思えない肌の張り。シミ一つないお肌に、これだけこぶしをまわしてもシワの一つもよらないお顔は現代の美容外科の力を持ってしなければとてもできないでしょう。ただただ、感心するほどの整ったお顔ですが、今のクリニックの皆様を見ていると決してこれは芸能人だけの特権ではなくなりつつあると思います。 何年たってもこんなお肌でいたい・・・という女性の願望をかなえる仕事をするんだ、という決心を改めてさせられて、YouTubeサーフィンを終えるのでした・・・。