第20回 (2004年11月) 「コエンザイムQ10の魅力」

  

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こんにちは! 異人館通クリニックの柴田です。
秋も深まってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 先月号のクリニック通信でお知らせした、コエンザイムQ10。 今話題になっているだけあって、もうたくさんの方にお試し頂き、 好評を頂いております。
今回はこのコエンザイムQ10にまつわるお話を…。

コンザイムQ10(CoQ10)が若返りの薬としてテレビで放映され、 「クリニックにもコエンザイムQ10を入れて下さいよ」といつもピーリングに来られているY様に言われたのはもう昨年のことです。 最初は私も「ほんとに効くのかな?」と半信半疑でした。 その頃はまだ新しい化粧品の開発に余念がなかったので、 サプリメントまでは手がまわらなかったというのが正直なところです。

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しかし、化粧品の開発のためにいろいろな本を読んでいるうちに、 米国の有名な皮膚科医 Dr.ぺリコーンの著書で再びCoQ10に めぐり会いました。
そこではCoQ10は、抗酸化物質の一つとして紹介されていました。「抗酸化物質」とは、細胞を傷つけて老化の原因を作る「活性酸素」を除去する物質です。CoQ10はビタミンEをはるかにしのぐ抗酸化力を持ち、お肌の若返りに驚異的な効果をもたらすとのこと。ドイツの研究チームがCoQ10クリームを6ヶ月使用し、小じわが平均27%減少したというデータも載っていました。
  「これはすごいものかもしれないぞ?」
そうして調べだすと、いろいろなことがわかってきました。

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実はCoQ10は、ある心臓の薬と同じものだったのです。(後日、確かに心臓に効く薬だな・・と実感する事になるのですが・・)
「え、ホント?」・・・その薬なら勤務医時代からよく知っています。それは心不全(心臓の働きが悪くなる病気)のお薬で、内科の先生はよく処方していたものです。私は内科ではなく実際に使ったことはなかったので、「心不全の薬をサプリメントとして大量に飲んでもいいのかな?」という気がしました。お薬には処方量というものが決まっていて、この薬は1日何mg飲むように、という決まりがあるのですが、 心不全の治療薬としての投与量は1日30mgです。 ところが、若返り用のサプリメントとしての標準量は1日100mg。 心不全でない人が心不全の薬を1日投与量の3倍も飲んでいいのだろうか?

そう思って調べると、その薬は心不全と言っても初期や軽症の心不全の薬で、1974年に認可されてから副作用もほとんどなく、2001年から健康食品としても認められた安全なものだったのです。また、日本では1日投与量は30mgですが海外ではほとんど制限がなく、米国やイタリアでは100mg~300mg以上投与して重症の心不全やいろいろな病気も治療していることがわかりました。

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CoQ10は細胞中のミトコンドリア内に多く存在し、細胞のエネルギー産生の中心的な役割を占める重要な物質です。この細胞レベルでエネルギー産生を助ける機能が、若さを保つために極めて重要と考えられています。加齢に伴いCoQ10はほぼ全ての臓器で減少するので、若さを保つにはCoQ10の補給が必要なのです。

CoQ10には、細胞内のエネルギー産生を活発にすることで細胞を活性化する機能と、前に述べた活性酸素を消去する抗酸化剤としての機能があり、それによる抗老化・血流改善・美肌・免疫改善作用があります。具体的には若返り・疲労回復・痛みや冷え、むくみの改善・風邪や肥満の予防などに効果があり、目覚めが良くなったり元気が出て、いきいきとされる方が多いようです。また、皮膚の若さを保つだけでなく、老化した皮膚を若返らせる効果があり、最近はシワ治療などで話題になっています。

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「これは早速試してみなくては!」何でもまず自分で試してみることを信条としている私は、CoQ10を取り寄せて飲んでみました。 翌日、確かに目覚めがいい! いつも朝は苦手で目覚ましを3つはかけている私ですが、その日は目覚ましがなる前に目が覚めました。「これはいいかも…」と思い、まわりのいろんな人に試してもらいました。

そうすると面白い事に反応ははっきりと二つに別れたのです。まず、一般的に若い人にはあまり効果がわからないようです。クリニックのスタッフに飲ませても、若い子ほど「効果がよくわからない」と言います。
それもそのはず、CoQ10は細胞のエネルギー産生を助ける補酵素ですが、老化とともに減少するので、CoQ10が減って疲れやすかったり年齢を感じたり、いろいろな症状が出ている人には効果的ですが、元々十分にある人は効果を感じられないのです。

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一方で久しぶりにクリニックにやって来た母親にCoQ10を飲ませてみました。以前のクリニック通信にも登場した母は、昨年10kg痩せて無事に大動脈瘤の手術をのりきり、今年の4月までは毎週プラセンタ点滴をして元気にしていたのですが、しばらく目を離したすきにまた太ってしまい、せっかく良くなっていた糖尿病も復活して少し元気がなくなっていました。

そんな母にCoQ10を飲ませてみるとみるみる元気になり、プラセンタとの相乗効果もあったのか「ここに来たらすごい馬力出たわ!」 嬉しい副作用として便秘もよくなったとか…。

「やはり減っている人程、よく効くんだな」と思いました。 ただ、年齢は一般的なバロメータですが、年齢ではなく、やはりCoQ10が体の中で減っているかどうか・・・ということが効きめの実感には一番大きな要素となるようです。

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実はテストしてもらった中で一番効果があったのは77歳の母ではなく、 私の後輩(35歳)でした。 彼女は離婚後元気がなく、めっきり老け込んでいたのですが、1日 CoQ10を飲んだだけで・・・

 後輩:「先輩、CoQ10すごく効きました! 」
 柴田:「え、1日で? どう効いたの?」
 後輩:「何年か前の自分に戻ったみたいです!
      1年分まとめてください!めちゃくちゃいいです!」

正直に言って、これほど効いたという人もめずらしい。 何か別のものを一緒に飲んだのではないか・・・とよく聞いてみたけれど、CoQ10以外には原因が考えられないし、暗示効果ではなく本当に効いたようなのです。まだ35歳なのに・・・。よっぽどCoQ10が減っていたのでしょう。

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実はCoQ10は、私たちの身体の中でも合成されています。
しかし老化で生体機能が低下したり、若くても大きなストレスがあったり引きこもったりしていては体の中で十分なCoQ10が作られなくなってしまうのです。さらにストレスにさらされたり病気になったりすると、CoQ10は大量に消費されてしまいます。ある研究所でCoQ10の血中濃度を測ると、ストレスの強い方は正常の半分にまで低下していたそうです。
ストレスをためずに明るい人生を送ることも、CoQ10を消費せずに若さを保つ秘訣なんですね。
上記の後輩はまじめで地味な性格で、気が弱いので仕事も大変なことばかり押し付けられ、ストレスをためるタイプでした。
独身時代も私が誘わなければ何の楽しみもない・・・というような消極的なタイプ。もちろんお見合い結婚で、しかも離婚する羽目になってしまったのでがっくり来て、もともとCoQ10の生産能力が少なかったところに一気に消費してしまったのでしょう。

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ところがCoQ10を飲んでからというもの急に元気になり、あれだけ気が弱くて男性にも消極的だったのに、「先輩、何か元気が出てきたから、合コンでもしませんか?」なんて言い出す始末。CoQ10のおかげで、弱かった心臓に毛が生えたのかも・・・。そういえばCoQ10はもともと心臓の薬でしたよね。(なるほど・心臓に毛を生やす薬なのかぁ・・って冗談です・(^o^) )
いずれにしても、明るい人生のお手伝いができたのだったらいいかな。皆様もお試しされては如何でしょうか?
体の実年齢がわかっちゃうかも・・(^_^;)・・・です。