第168回 (2017年3月)「うちはブランドで言うと?」

  

こんにちは! 柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。雪がちらつく寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私はと言えば・・・夏に大阪で更新したパスポートが受け取りに行けず、バタバタしているうちに半年の期限が迫って来てパスポートセンターから何度も催促の電話があり、一番寒い時期に大阪まで受け取りに行かねばならなくなってしまいました。またマイナンバーカードもずっと取りに行かずに放置してたら、ついに今年の確定申告には必要になってこれまた期限ギリギリに。何でもギリギリになってお尻に火がつかないとできない母親譲りの性格を恨めしく思いつつ(父は真逆で何でも前もって計画的にするタイプ。少しでも父に似てたら人生もう少し楽だったかも・・・)、両方を1日で済まさねばならなくなってしまったので、先日神戸→大阪→池田→神戸という小旅行(??)をしてヘトヘトになってしまいました。(普段は自宅とクリニックの往復なので、これくらいの距離でも小旅行に等しいという情けなさ。ホントこの運動不足はなんとかせねばなりません・・・。知り合いの美容外科の先生は神戸院と東京院を毎週往復されていると聞いて、そのタフさにびっくり。少しは見習わないといけませんね・・・。)



真冬に大阪市内なんてもう十年以上行ってないし、その日も雪がちらつく寒さだったので厚着をして行ったら、大阪の地下鉄や地下街って思ったより暑いんですよねぇ。余分な上着を脱いで持ち歩く羽目になり、余計に疲れました。そして神戸に比べて人の多い事・・・。すっかり田舎者になった気分で梅田を歩いていると、百貨店のショ-ウィンドウいっぱいに「チョコレート博物館」が。そうか、もうすぐバレンタインなんだ・・・! 大阪人の商魂はたくましく、チョコレート業界の陰謀も派手さと華やかさが半端ない。そんな街を自分だけが事務的な用のために速足で歩いてる虚しさはなんとも言えません。「やばい! 最近の忙しさにすっかりバレンタイン忘れてた。早く義理チョコか義理酒を贈らねば、また今年も『遅れてごめんね』シリーズになってしまうではないか!」・・・と思いつつも時間に追われてバタバタしていると、いつもバレンタインには素敵なプレゼントをくださるK様が、今年は「チョコいちご」と「チョコバナナ」をくださいました。フリーズドライの果物にチョコレートがかかってる・・・とお聞きして、「美味しそう!」スタッフたちもワクワク。早速休憩時間にいただこうとすると、「チョコバナナ」にはチョコがかかっていますが「チョコいちご」はフリーズドライのいちごそのままで、チョコがかかっていません。不思議に思いながらつまんでみると、クリーミーな味わい・・・。説明書を見ると、なんとフリーズドライのいちごに独自の製法でホワイトチョコをしみ込ませてるんだとか。「へー、こんなチョコもあるんだね~」ってみんなでビックリ! いつもK様のお洒落なセンスには感服してしまいます。



そんな折、もう一つチョコのプレゼントが。PCの保守を依頼してる会社Aの担当者Oさんが、呼んでもいないのに突然クリニックに。A社というのはPCに不具合があった時に電話すると自転車に乗ってすぐに見に来てくれるという便利な会社で、Oさんは7~8年前から当院の担当です。(私がどんくさい子には厳しいのでA社の若い子がびびってて、Oさんは課長になっても担当をはずせないのだとか。)PCに詳しい韓流B君が今年は大学を卒業し、大企業N社に就職が内定していて4月からは東京に行ってしまうので、Oさんのクリニック訪問回数は激増するであろうと言われています。なんせ当院はB君以外は私を含めPC音痴がそろっているので、B君がいない時はOさんやその部下は当院のスタッフと間違えるくらい長時間滞在してPCの不具合を見てくれたりしていました。(そんなに時間かかるもんなん?油売ってるだけちゃう?とも思うのですが、彼らも会社に帰りたくない時もあるようで・・・(^_^;)そんなOさんが「先生、ハイこれ」って、ロッテのラミーを持って来てくれました。皆さんはロッテのラミーって知ってます? 冬季限定の板チョコでラムレーズンが入っててめっちゃ美味しいのに普通に200円以下で買えるんです。チロルチョコレートがブランドで言うところの「しまむら」だとしたら、明治の板チョコが「ユニクロ」、ラミーでようやく「GAP」かな・・・。日本発の新星エスコヤマが「イッセイミヤケ」だとしたら、有名なゴディバは「ルイ・ヴィトン」か? その他、大丸やそごうのバレンタイン特設ステージにブースを出すような有名パティシエのチョコは「アルマーニ」や「プラダ」「バーバリー」みたいなもんで、私の知る限り最も高価なチョコの「ブルガリ」はやっぱり「ブルガリ」ですな・・・(^_^)。・・・と知ってるブランドをありったけ列記して知ったかぶりしてみたものの、本当にあってるかなぁ?



まぁ・・・要するに「ラミー」とかはブランドとしてはギリギリ「ZARA」に及ばないので普通にプレゼントであげるものではなく、専ら自家消費用です。ましてや大事な日に「愛の告白」のために贈るようなものでは絶対にない訳です。しかしながら、私がクリニック通信第108号(2012年3月)に「私はバレンタインデーに出回る高級チョコより、普段気軽に買えるロッテの「ラミー」の方が1/5位の値段でずっと美味しいような気がしています。チョコレート業界もバレンタインの波に乗るだけでなく、見掛けや雰囲気よりも本当に美味しいものを追求して、中身が充実したチョコをリーズナブルに提供して欲しいものだ・・・と思うのは私だけでしょうか? 美味しさと価格を考えると、ラミーの右に出るチョコとは今までほとんど出会ったことがないので、バレンタイン以外はもっぱらラミー派の私です」・・・って書いた翌年から、Oさんはバレンタインが近づくとラミーとバッカスを持って来てくれるようになったので、えらいクリニック通信読み込んでるやん・・・って別の意味で嬉しくなりました。A社の給料では精一杯の誠意(・・・ごめんなさい。A社でOさんがいくら給料もらってるかは知らないんですが、A社を紹介してくれた友人Mが「いやぁ・・・時給ランキングで言えばかなり・・・あれだと思うよ。みんなよく頑張ってるよねぇ・・・」と言ってたので、大変なんだろうな・・・(^_^;)・・・と。あ、Oさんこれ読んでも気を悪くしないでね!)なのかもしれませんが、それでもきちんと相手の好みを把握して持ってきてくれると「あぁ、自分の事をちゃんと理解してくれてるんだな」と思いますし、自分もそうでなければ・・・って思います。Oさんありがとう!



話は変わりますが、当院のスタッフで男とも女とも言い難い、純粋に美を追求するジェンダーレスT君が「いい美容室があるから」と、ある美容室を紹介してくれました。そこでのT君の担当Iさんは「理論をきっちり説明してくださるから、きっと先生と合うと思いますよ」・・・とT君。最初はT君と一緒に行って、カットをしてもらいました。私は癖毛で、それを落ち着かせるカットはすごく難しいらしく、今まで気に入ったカットをしてくれた美容師さんは数えるほどだったのであまり期待はしておらず、カットの直後はまぁまぁかな・・・という感じだったんですが、髪が伸びて来るといい感じになってきたので、2回目のカットの時にカラーの相談もしてみました。私はアレルギーがあるので、カラー剤も合わない事が多く美容師さん泣かせです。ゼロテクと言って地肌にカラー剤を付けない面倒なテクニックを使わないといけないし、でもギリギリまで塗らないと持ちが悪いし・・・。前に行ってた美容室のカラー剤は合ってたのでそれがあったらしてもらおうかなと思って聞くと、同じ薬剤はないけどパッチテストもできるとの事。しかしパッチテストは24時間カラー剤を塗ったテープを貼ったままにしないといけないのでその日はカラーができません。がっかりしてるとIさんが「ではハイライトを入れてみてはいかがですか?」と提案してくれました。




「ハイライトなら地肌には付けないので今日できますよ」との事。それに白髪を染めると暗くなりがちな髪の色を明るくできるし、部分的に明るくする事で目がごまかされて白髪も目立ちにくくなるんだとか。今までの美容室ではどこでも髪の色を明るくしながら白髪も染めるのは難しいと言われていたので、新しい提案です。「じゃあやってみようかな・・・」ハイライトは初めてだったので、どういうふうに塗るのか興味津々。髪を何本かずつすくうように取ってカラー剤を塗り、アルミホイルで包むのですが、アルミホイルを途中で折り返すので「髪も一緒に折るんですか?」と聞くとIさんは「そこ聞きますか?!」と嬉しそうに説明してくれます。薬剤を塗った髪をホイルと一緒に折るとそこに薬剤が溜まって色が抜け過ぎるため、髪だけ先に折り返してホイルで包むそうです。今までの美容室では成分の事とか聞きまくって困らせ、「メーカーに問い合わせてみます」とか言われる事が多かったんですが、私が細かい質問をすればするほどIさんは嬉しそうに説明してくれるんです。「そこ聞きますか?っていうマニアックな質問されるから嬉しくて。だって今までそんな質問してくれた人いませんもん。せっかく勉強したのに説明する機会もなかったので・・・」と、水を得た魚のよう。そしてハイライトを入れると、言われた通り明るくなった上に白髪も目立たずいい感じになりました。



パッチテストが大丈夫だったのと、時間が経って白髪もやっぱり気になってきたので次にカラーに行った時、Iさんは「柴田さんにはファッション雑誌よりこっちの方が面白いかなと思って」と、「ヘアケアマイスター」という資格(ヘアケア知識が豊富で毛髪診断が正しくでき、それに対する処置・アドバイスが的確にできる美容師に与える称号)を取るための教科書を持って来てくださったんです。その本には毛髪の構造やカラー・パーマの理論が載っててめちゃくちゃ面白い! 私が「面白い!」と言うとIさんは「でしょ??!」って嬉しそう。「同じ匂いがしましたもん」・・・10年前、PRPが初めて美容治療に使われた時、ポスター発表をされていたM先生に同じ事を言われたのを思い出しました。その時は珍しくポスター討論という時間が1時間設けてあって、その間は演者に質問できたんです。私は興味を持つと次々疑問が湧く方なので、1時間M先生のポスターの前に張り付いてM先生を質問責めにしてしまいました。そういう場で突っ込んだ質問をすると答えられない人もいるのですが、M先生は流暢に答えられ、研究が面白くてしょうがない様子でいろいろ話してくださるので、マニアックな私は同志を見つけた気がして嬉しくなったものです。その後M先生と食事をする機会があった時、「いやあ、しかし先生も探究心旺盛ですねぇ。ポスター討論でも、あんなに突っ込んだ質問をされたのは初めてですよ」「僕と同じ匂いがする・・・って思いましたよ」って言われました。それからM先生と私はPRP友達となり、研究を進める度に情報交換をしました。M先生のお蔭で「柴田式PRP注入療法」が完成できたといっても過言ではありません。あれからもう10年も経つのかと思うと、本当に時の経つのは早いですねぇ。



PRPと言えば、今度Bella Pelleという、美容医療に携わる医師を対象にした医学雑誌の取材を受ける事になりました。Bella Pelleというのは、「美肌をつくるサイエンス」をテーマに、美容皮膚科領域における「科学的検証を経た正しい知識」を発信することにより、適正な診療のあり方を啓発する「日本初の美容皮膚科専門学術誌」だそうです(「Bella Pelle」はイタリア語で「美しい肌」の意味)。その中の「マエストロにきく」という特集で、「高濃度PRP単独注入による美肌再生」というテーマでの取材という事です。取材にはカメラマンも来るというので、少し前に受けた「ワンダフル神戸」の取材の時のように、またジェンダーレスT君にメイクしてもらわねば・・・。

人間って不思議に「同じ匂い」がする人ってなぜか分かるし、「同じ匂い」に引かれて集まってくるもんなんですよね。多分だけど当院に来ていただける皆様も何か当院にある匂いが合うので来ていただいているのではないかと勝手に思っています。超バブリーで最高にお高いスイスの「ラ・プレリー」が美容界のブルガリなら、一番知名度の高い「高須クリニック」はやっぱりルイ・ヴィトンか? 品川とか湘南のようなチェーン店はめちゃくちゃバブリーでもないので、カルバンクラインとかポロみたいな感じ? うにゃ・・・違うなぁ。難しい。じゃ当院はなんだろう・・・? 自分ではよく分からないけど、真面目に効果と安全性だけを追求している研究肌なんで、やっぱり「無印良品」なのかな・・・(^_^)? 皆さんどう思います?



そう言えば、先日受け取った新しいパスポートと一緒に古いパスポートも返却されました。古いパスポートはちょうど10年前の写真ですが、今の写真より法令線が深かった! 当院にずっと通っていただいている患者様は、初診時より今の方が若々しい方がほとんどです。私の左手も柴田式高濃度PRPを注入しましたが、右手より確実にシワが少なく、その差は開く一方のような気がします。PRPも再生医療新法という法律ができて申請が大変だったのでしばらく休んでいましたが、もうすぐ復活できると思います。これからもPRPやFGFを使った皮膚の再生治療をはじめ、いろいろな方法で皆様のアンチエイジングのお役に立てれば・・・とラミーをかじりながら日々研究に勤しんでいますので、「無印良品」のような美容クリニックが合う方は、今後とも末永くお付き合いをお願い致します。