第153回 (2015年12月)「三回目のマイブーム」

  

こんにちは! 柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。秋もすっかり深まり、冬がもうそこまで来ていますね。皆様、風邪などひかれていませんか? 秋と言えば、食欲の秋!(年中食欲は旺盛な気がしますが・・・。)「実りの秋」と言えばお米。新米の季節です。このクリニック通信を昔から読んでいただいている方はご存じと思いますが、その昔は「がんちゃん米」というものにはまってしまい、一時期は毎日和食でした。(自分史の中ではこの時期を第一次和食ブームと呼んでます・・・(^_^)。)そして第二次和食ブームは、昔勤務医時代の病院でお世話になった婦長さんからもらったお米がきっかけでした。その婦長さんが愛媛に引っ越してお米作りに励み、美味しい新米をよく送ってくれたので、秋には新米を楽しみにしていました。婦長さん米があれば後は漬け物だけでも満足・・・っていうくらい美味しいお米だったんです。しかしその後、婦長さんもお年を召して体力的に限界が来たようで、お米作りをやめられたのでしばらくご飯から遠ざかる事になりました。そんな中で今年はふとした事からまた美味しいご飯に巡り会ったんです。いつものパターンだったら誰かが美味しい新米を手に入れてそれを分けてくださる・・・という事になりそうなんですが、今年はちょっと違った形で第三次和食ブームの到来です。



きっかけは、ある方からお中元に「選べるギフト」のカタログをいただいた事にあります。最近は結婚式などの引き出物もこの「選べるギフト」形式が増えましたよね。一生使う事のないであろう、結婚した二人の写真が印刷された夫婦茶碗とかはさすがに引き出物から姿を消し、近年の主流はこの「選べるギフト」に完全移行したように思います。このカタログギフトは初期の頃はそれなりに嬉しかったのですが、最近はどれを見ても「欲しい物がない!」って思いませんか? 友人と話をしても「選べるギフト」で欲しい物が見つからないって話はしょっちゅう出てるので、そう思っているのは私だけではないのではないでしょうか? それでも現代の「物あまり」という世相を反映してか、本人の好みとは関係なく一方的に送られるギフトよりは、「選べるギフト」はお中元やお歳暮のシーンでも随分一般的になりました。そんな中で、ある方からお中元に「選べるギフト」をいただいたのですが、例によって欲しい物がないのでそのまま机の上に放置していました。 



ある時、高校時代の同級生が遊びに来た際にそのカタログをパラパラとめくっていると「あ・・・プヤ(私の高校時代のあだな)、これって申し込み期限明日までみたいよ」へぇ・・・と見てみると、確かに明日までに申し込まないと有効期限切れになってしまいます。さすがに有効期限切れになるのはもったいないのですが、何度見ても欲しい物がないのは変わらない・・・。そこで「もう自分では選べないから、Oちゃん選んでよ!」と丸投げしました。「えぇ・・・何でもええん? ほんまやね? 何選んでも後から文句言わんとってよ」って事で彼女が選んだのが「特別栽培米魚沼コシヒカリ」というパック入りのご飯。「へぇ・・・なんでそんなん選ぶん?」「腐るもんじゃないし、便利でしょ。それに昔、山口美江がCMで『あぁ・・・柴漬け食べたい!』って部屋にへたり込むのあったでしょ。(あったねぇ。そんなやたら古いCM・・・。まぁそう言われてすぐに思い出す自分も情けないが・・・。)あんな感じで疲れ切った時に、なんかご飯と柴漬け食べたいって思ても、それからご飯炊くの面倒やん。そしたらそんな時の為に置いといたらええんちゃう? 腐るもんでもないし・・・」う・・・ん。そうかなぁ・・・と思いつつも、まあ文句言わないという約束だったし・・・。彼女の見立てでインターネットのWEBページを開き「特別栽培米魚沼コシヒカリ」にチェックを入れて、住所など配送情報を入力して「送信」をクリック。その日はそれでおしまい。後日、段ボールに入った商品が届いたのですが、それも食べる事なくしばらくはキッチンの食材庫の中に放り込んだままでした。



決定的瞬間が来たのはそれから2週間後でした。その日はカクテル注射の患者様が3人も続いた上に新患の方の来院も多く、その合間を縫って点滴という感じで、クリニックはてんやわんやの大忙し。スタッフの皆も遅くまで残ってくれて私も残務を終えて家に帰ったのは23時を軽く超えてました。勿論、夕飯はまだ。もう疲れ果てたのでそのまま寝ようかとも思ったのですが、おなかがすいてるのは我慢できそうにない・・・でも何か作る元気はない・・・ってな感じで冷蔵庫を開けると、運悪く昨日は「残り物さらえday」だった。すぐに食べる事ができるものと言えばもらい物の紀州の梅干しくらい・・・。もうガックリ・・・って感じで冷蔵庫の前にへたり込んでしまいました。その瞬間「あ・・・柴漬け食べたい!」という言葉が頭の中でリフレイン。(やっぱり一斉を風靡したCMだけあるなぁ・・・あのCMの脳への残像効果は凄い!)柴漬けはあいにくないが、この紀州の梅干しだったら柴漬けの代わりにはなりそう。って事はあとはご飯。そうそう・・・この前送られてきたパック入りご飯があるじゃない! なんてラッキーなの!ってな訳で早速「特別栽培米魚沼コシヒカリ」を電子レンジに放り込んで、紀州の梅干しで質素な夕飯。冷たいビールがあるからそれでもいいか・・・。



という感じで、ふとした事でその「特別栽培米魚沼コシヒカリ」をいただく事になったのですが、一口ほおばると「あれ? 美味しい!」二口目は「あれ? これって本当にパックご飯? 何かの間違い?」三口目は「もうこれしかない!」って感じで、めちゃくちゃ美味しいじゃないですか! いや・・・パックご飯と言っても侮れないのです。下手すると普通にお釜で炊いたご飯よりも美味しいかも・・・。こんなにお手軽にいつでも美味しいご飯が食べる事ができるなんて、現代のテクノロジーの進化には唯々驚くばかりです。以前にテレビで中国の旅行者が日本に来た時は日本の炊飯器を「爆買い」するって言ってましたが、確かに日本の炊飯器の進化は凄いと思います。でもこのパックご飯がそのまま進化すると、炊飯器そのものが必要なくなるんじゃないか・・・って思ってしまいます。私のように仕事を持ってて帰りが遅くなる人にお米を研ぐ手間も炊く暇も要らない手軽さは貴重です。これをきっかけに、久しぶりに第三次和食ブームが到来したのは言うまでもありません。その後はデパ地下に出没して中トロを塊で買い、海苔と大葉・ごま・山葵・沢庵も揃えて炊き立て(?)ご飯でトロタクパーティー。うん、これはなかなかいける!(デパートに食材を買いに行けるって事は本当はそんなに忙しくないんじゃない?って思った方は間違いです! これはいわゆる価値観の違い・・・ってやつでして、マイブームが到来するとなぜか、忙しさの合間を縫ってそのような行動ができるようになるんですねぇ。皆様も経験ありますよね?) 




そうなると今までシャンパンやワインばかりだったのに、日本酒が必須になってくるのが不思議です。そうだ! 秋はひやおろしの季節だという事を思い出しました! 4年程前の通信にも書きましたが、ひやおろしというのは、日本酒での製造過程で通常2回行われる「火入れ」という低温加熱殺菌のうち、2度目の「火入れ」をせずに出荷されるお酒の事です。その昔、冬にしぼられた新酒は劣化しないよう春先に火入れした上で大桶に貯蔵し、ひと夏を越して外気と貯蔵庫の中の温度が同じ位になった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷した事から、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されたそうです。夏に整形外科の集まりで会ったグルメの先輩が「これこれ。この酒美味いねん」と教えてくれた「鷹勇」のひやおろしを取り寄せてみよう!と思いつき、探してみるとありました、ありました。取り寄せて飲んでみると、やっぱり美味いじゃないですか! しかしひやおろしは秋にしかないので、すぐに売切れてしまいます。あるうちに買っておこうと、2回目はK氏のワイン10本買いのように(以前の通信にも書きましたが、東京のワイングルメK氏は美味しいワインを見つけると「なくなっちゃったらいやじゃないですか」と10本単位で買うそうです。おかげでK氏の自宅のワインセラーには3000本のワインが眠っているのだとか・・・)たくさん頼みました。



しかし、たまたま行ったお鮨屋さんで「ひやおろし、ありますか?」と聞いたら出てきた伯楽星のひやおろしがまた美味い! 次に行った和食屋さんで出してもらった写楽のひやおろしも美味い! その度に美味しかったひやおろしを取り寄せていたら、去年買ったワインセラーが日本酒でいっぱいになってしまいました。こらあかん、ええ加減にやめな・・・。と買うのをやめて飲む方に回ったんですが、ワインと違って日本酒は1日に1本も開けられません。これは不思議ですよねぇ。アルコール度数はほぼ同じなのに、シャンパンやワインだと二人で1本はあっという間に空いてしまうのに、日本酒だとちびちび・・・って感じで、なかなか減らないんですよね。それでも例のトロタクとイカの麹漬やちりめん山椒、いくらの醤油漬・・・なんかでちびちびやるのはたまりません。(なんかオヤジみたいですけど・・・(^_^;) 。)
なんだか・・・食べ物の話を書き出すとだらだらと書き続けてしまって、何にもお役に立てる情報が入ってないですねぇ。駄目だなぁ。でも、もうここまで来たら最後まで徹底的にグルメネタで押し通そう! しかしこんなどうでもいいお話に皆様をお付き合いさせてしまったお詫びと、この楽しみを皆様にもお裾分けしたいという事で、緊急企画を実施します! 12月中にクリニックでお顔の注射治療を受けられて、受付で秘密の合い言葉を告げていただいた方には、なんと美味しいひやおろしを1本プレゼントしちゃいます!(久々の太っ腹企画! まぁ・・・お酒の好きな方以外には反応してもらえないのがちょっと寂しいが・・・。)先着5名様とさせていただきますので、お早めにご来院くださいね! 合い言葉は「ひやおろしって美味しいですよねぇ~」です。お久しぶりの方にもお会いできる事を楽しみにしています!



後日談ですが、この「選べるギフト」で届いた「特別栽培米魚沼コシヒカリ」を早々に食べ尽くしてしまったのでネットで同じようなパックご飯を注文したのですが、どれももう一つ。やっぱりこの「特別栽培米魚沼コシヒカリ」が一番美味しいようです。ただ、普通に食べると他のメーカーの物でもまずいわけではないし、それなりに食べられるのですが、人間の感覚って恐ろしいですね。最初に美味しい物を食べてしまうと、それ以降に類似の物があっても満足できなくなってしまうんです。結局、ネットで検索しまくって同じ「特別栽培米魚沼コシヒカリ」を探し当てて買い込む事に成功。しばらくは美味しいご飯を食べる事ができそうです・・・(^_^)。



さて、今年も残り1ヶ月。この1年も、たくさんの患者様に来ていただいてありがたい限りです。中にはしばらく来られてないなぁと思っていたら、他のクリニックに行かれてたという方もおられました。昔から来ていただいている常連のT様もその一人。「友達がKクリニックでフェイスラインの脂肪吸引してスッキリしてたからやってみてんやん。そしたらえらい事になってしもて・・・」あらら・・・せっかくPRPやカクテル注射でふっくらしていた頬がげっそり。「もう、めっちゃいややねんやん。先生、なんとかしてぇな~」うむ・・・しかしここまでげっそりしたら、いくら強力なオーダーメイドエセリスカクテルでもなんとかなるかなぁ・・・。FGF(線維芽細胞増殖因子)を多くしすぎて膨らみすぎても困るし・・・と悩みながら計算して、オーダーメイドエセリスカクテルを4本打ちました。FGF長者番付に載るくらいFGFを多くしたので仕上がりをちょっと心配してたんですが、2週間後に「だいぶようなって、ええ感じやねん! そやけどもうちょっとふっくらしたいねん」と追加されました。その後「ようなってん! 整形したん?て言われたくらい!」効果があってほっとしてたら、「もう他のとこ行くのんやめとくわ・・・絶対行かへん!」そう言われると嬉しくなってしまいます。他にもありがたい事に「はじめここで治療してもらってたんですが、ちょっと浮気心が出て他のクリニックにも行ったけど、やっぱりここに戻って来ました」と言われる方もおられ、そんな日は一日中気分良く過ごす事ができます。逆にそう言われるように努力しないと駄目だな・・・というプレッシャーもひとしおではありますが・・・(^_^;)。美味しいご飯もクリニックも一緒ですね。「やっぱりここでないと」と言われるように、来年も頑張ります!