第137回 (2014年8月) 「シンデレラ城という名の研究室 」

  

こんにちは。柴田美容皮膚科クリニックの柴田です。あっという間に梅雨も開け、夏本番ですね。皆様は夏バテなどされてませんか? 夏バテかな?と思ったら、早めに当院の疲労回復点滴をお試しくださいね。シャキッと元気が出る事請け合い!(なんかいきなり「リポD」のCMのような出だしですが・・・。)私も学会出張などで疲れた時にはプラセンタ点滴は手放せません。先日も暑い中千葉で美容皮膚科学会があり、学会中にいろいろハプニングもあってヘロヘロになりましたが、プラセンタ配合点滴を打ってなんとか回復しました。ただし、医者の端くれとしてのプライドを捨てて申し上げますと、プラセンタ点滴がなんで疲労回復に役立つのかはっきりした理屈は良く分かってないんです。もともとプラセンタは肝機能回復のための薬で、疲労と肝機能低下とは大きな関わりがあるため、肝機能の回復は疲労回復に役立つとは思います。しかし、良く分からないのが「即効性」がある事。単なる肝機能の回復であればここまで即効性はないのではないかと思うんですが・・・。
プラセンタのメーカーの学術件常務であるK氏(この通信ではお馴染みのK氏の本業は、グルメではなくこちらなんですよね・・・)に聞いても、疲労回復の評価基準は非常に難しく、メーカーでもプラセンタがなぜ疲労に効くかは分かっていないそうです。ただ、全国的に多くの人が疲労回復に効果を感じているという情報はメーカーも把握しており、実体験として私も疲労回復を実感してますし、当院でも10年以上に渡り色々な人に試していただいた結果、多くの方が疲労回復に大きな効果を感じると言われ、リピータも後を絶ちません。皆様も是非一度お試しあれ!

アトラクションも面白そうなものは人気があって1時間待ち。「せっかく来たからちょっとぐらい乗りましょか」と、結局「これはすいてるわな」というようなイマイチのアトラクションに2つほど乗って、あとは歩き回っただけでヘトヘトに。そうしているうちに閉園時間になってしまい、また出口は人の山。やっとの事でディズニーシーを脱出し、ホテルでバーでも・・・と思ったら、子供連れが多いためかまともなバーもありません。結局カフェのバーコーナーでやっとシャンパンにありつきましたが、あてがまたしょぼい。一瞬の夢がすっかり覚めてしまいました。
(ディズニーランドファンの皆様にはすいません。ただ、私の動機が不純だったという事で・・・。)

夢が覚めると言えば、もう一つ・・・。この学会では「国際シンポジウム」という企画がありました。抄録集を見ていると、なんとそのシンポジウムに、7年前の同じ学会で出会い、懇親会で一緒に写真を撮ってもらったH先生が講演される予定になっているではないですか! 香港の結構有名な先生で、7年前は「香港の貴公子」と呼ばれるほど人気の、めちゃカッコイイ先生でした。ミーハーな私は片言の英語で「先生のファンです」とか何とか言って、一緒に写真を撮ってもらった記憶があります。名刺もいただいたのですが、その後はバタバタして連絡を取ることもありませんでした。しかしまたこの学会に来られると知って懐かしくなり、苦手な英語でメールをしてみたら、’I do look forward to see you again’(あなたにまた会える事をとても楽しみにしています)という返事が来たんです!(社交辞令でしょうけど・・・^^;)講演の当日、ワクワクしながら会場へ。しかし前の演者の講演中、「次演者席」にH先生らしき姿が見当たりません。キョロキョロしていると、講演の直前に懐かしい後姿が次演者席に。(講演は最新の香港の美容の話題で興味深いものでしたが、内容はまた別の機会にお話しますね。)海外招待講演の後は大抵講師の先生に感謝状や贈呈品が贈られるのですが、この日の贈呈品はなんとかわいいディズニーキャラクターのぬいぐるみでした。

講演後、H先生は相変わらずの人気で、若い女医さん達が一緒に写真を撮ってもらっています。一段落した後、彼は私を覚えてくれていたようで、笑顔で話しかけてくれました。そしてまた一緒に写真を撮ってもらったんですが・・・。後でその写真を見て、やっぱり7年前と比べるとお互いにちょっぴり老けたなあと、ちょっと夢から覚めた気分。H先生はもちろんその辺の同年代のおっさんとは比べ物にならないほどダンディーでカッコイイのですが、やっぱり7年前の貴公子時代に比べるとちょっと落ち着いてしまってたんですねぇ。同時に横に写っている私も、久しぶりにお会いする患者様には10年前より若返ってるとか言っていただくこともあるんですが、自分の目で見るとやっぱり7年前にH先生と一緒に撮った写真よりもちょっと老けたなぁとガックリ。(7年前の写真が、写りが良かっただけかもしれませんが。)2枚の写真を比べて分析すると、2人ともちょっぴり太ったように見え、フェイスラインがシャープでなくなったのが一番大きな原因だなぁと思いました。やはりボトックスリフトと新リフトアップカクテルは必要だ! と考えながら少し夢から覚めた気分になり、もっと切磋琢磨しなくては・・・と思ったのでした。(またまた、なんか動機が不純な気もするが・・・。)

そしてさらにもう一つ。もっと夢から覚める出来事がありました。学会に行く少し前に、東京の病院に勤めている大学時代の後輩から連絡があり、最近できた彼氏と一緒に住みだして、彼氏が新宿にバーを開いたので飲みに来てくださいとの事。皆様には想像つかないかもしれませんが、私が医学生だった頃の女子医大生(一応女医の卵ですな)と言ったら、もうダサいやら奥手やらで世間一般の「女子大生」のイメージとは一線も二線も画していました。しかしどのような世界にも「突然変異種」というのは紛れ込むもので、彼女は男を手玉に取るのが上手く、学生時代は何人もの男が翻弄されていたんです。しかも彼女は恋愛にのめりこむ事がなく、常にクールでした。まぁいわゆる「悪い女」ですね。しかも彼女には申し訳ないですが、彼女は「絶世の美女」ではないんです。外見の魅力で男を落とすのではなく、恐らく「手に入らないと思うと追いかける」という男の本能を刺激するタイプというのでしょうか・・・。(・・・って男にそんな本能があるなんて、私も若い頃に知っていれば・・・^^;)遠距離恋愛中も、普通なら会いたくて会いたくて・・・というところでしょうけど、彼女は「月に1回以上会うのなんか、かなん、かなん」(彼女は京都出身)。私が失恋して元気をなくしていると、「そんな事もあったなぁ、ですよ。そんなん、さっさと忘れて次のに行かな! ネクスト、ネクスト(next)!」って励ましてくれるような子でした。(この名言から、私の友人達は彼女の事を「ネクスト」と呼んでいます。)

彼女は卒業すると当時花形と言われた循環器内科に進むだろうという皆の期待を裏切って、一見地味な病理医(病変部の組織を顕微鏡で見て診断を行う専門医)になったんですが、その理由は「内科医をあごで使えるから」・・・。そして彼女は医者になってからも結構ぶっ飛んでて、20歳くらい年下の彼氏を「子犬ちゃん」と呼んではべらしてたり、ニューヨーク在住のアメリカン航空のキャビンアテンダント(昔で言う「スチュワート」ってやつですな・・・)とつきあってしょっちゅうNYに行ったりしてたんです。

このクリニック通信で何度も書いたので昔からの読者の方は「センセ・・・よっぽど恨みあるね」って思われるのは承知の上でもう一度書きますが、男子医学生って、学生の頃はダサくてイケてなくて失敗ばっかりして「こいつ手術なんかさせたらヤバイんちゃうの?」と思われていたような奴でも、医者になって数年もすればなぜかモテるようになるんです。少なくとも彼女や結婚相手には困らないばかりか、老け顔のおっさんになっても若い子ナンパしたり、愛人囲ったりする奴もいて・・・「なんでなん?」って思うんですよ。(ちなみにすべての医者がそうという訳ではありません。ただ・・・実際に多い・・・^^;)それに引換え、女医ときたら・・・。なんでこんなにもてないんでしょうねぇ。不公平なんですよ。(私が単なる例外だとは信じたくないぞ! 実例一杯知ってるんだから。)そんな世界にあって、彼女の存在は私のウサを晴らしてくれる良い後輩だった訳なんです。そんな彼女がバーテンダー上がりのソムリエ君と一緒に住みだした(彼女曰く、彼氏が転がり込んできた)と言うので、今度はどんな若いイケメンだろうと思っていました。「彼氏、年いくつなん?」って聞くと、「実際に見て、当ててください」といつものように自信ありげ。学会後にぜひ彼氏のバーに飲みに来てと言われ、ディズニーランドのある千葉の舞浜から新宿まで出向いたのですが・・・。

「え?」・・・

意外や意外。紹介されたバーのマスターは、彼女よりも年上の、フツーのオジサンだったんです。彼女のぶっ飛んだ男性経歴からはかけ離れた感じだったのでびっくり。しかも彼女はそのオジサンを養ってるようなんです。「最近、大きなペットが家におるらしいね、とか『最後にダメ男引いたんちゃうん』って言われるんですよ」って自分でも言ってたけど・・・。驚きながら「どこが良かったん?」って聞くと、「楽なんですよねー。掃除洗濯、洗い物もしてくれるし」・・・。まあ、内科医をあごで使えるからと言って病理医になった彼女ですから、あごで使えて何でも言う事聞いてくれる人が良かったのかもしれません。しかし、いまだに彼女を忘れられないイケメン君たちが何人もいるって噂なので、彼らが知ったらショック受けるだろうなー。かく言う私も、あまりの意外さに夢から覚めて現実に引き戻された気分で、疲れ切って帰路に着いたのでした。心の中では「ブルータス、お前もか!」の言葉がなぜか渦巻いていました。(何でも継続するのは難しくて、最初は頑張っても最終局面では頑張りが継続できずに楽な方に走ってしまう人や会社が大半なので、私はぶっ飛んでいた彼女にはそうならず、そのままぶっ飛び状態を続けてくれる事を期待してたんですよね・・・。)

 「夢」・・・って一体何なんでしょうね。非現実的な事を「夢の世界」と言うのか、はたまた現実可能だけど「まだ実現していない将来」を夢と呼ぶのか。多くの人が「夢」という言葉を使いますが、人によって夢の定義は「実現するはずもない空想の世界」を夢と呼ぶ人、「100%実現しないと言い切れないが、極めて確率が低い事は知っている。でも宝くじだって買わなきゃ当たらないんだし、抽選の日までワクワクできるだけでもいいじゃない」って割り切った希望を「夢」と呼ぶ人。はたまた、「いつか必ずこれを実現させる!」と強い決心を持って実現させる可能性がある事だけを「夢」と呼ぶ人までさまざまです。美容医療や化粧品も夢を見させてくれるもの・・・とよく言われますが、私は美容医療は覚める「夢」であってはいけないと思うんです。現実に根付いた夢でなきゃね・・・って思います。私が目指す美容医療は、少し若返るという夢を実現させるもの。

 一方でディズニーランドの魅力は「おもてなしの心」。ディズニーリゾートは青空を背景にした巨大なステージで、ここでは観る物全てがショーだそうです。スタッフは「キャスト(出演者)」お客様はショーに参加していただく「ゲスト」と呼ばれます。ショーに参加してもらって夢を見てもらうという事なんでしょうね。そしてそのキャストたちは、全員がディズニーファンで、ゲストに対するおもてなしの心を忘れないそうです。ディズニーリゾートの「感動のおもてなし伝説」は数々ありますよね。アトラクションで川に結婚指輪を落としてしまったゲストのために、30人のダイバーが川に潜って指輪を探し出したとか、キャラクターのサインを集めたサイン帳をなくした子がいて、なくしたサイン帳を探し出せなかった時に、新しくサインを集めたサイン帳を作ってプレゼントしてくれたとか・・・。そういったおもてなしで夢を忘れられないものにしてくれるのがディズニーリゾートの魅力なんでしょうね。ディズニーランドがオープンして20年以上経った今でもトップを独走しているのは、明らかにこの努力の継続にあるんだと思います。その間に色々なテーマパークがオープンしたけど、結局ほとんど潰れています。それくらい人に夢を与えるって事は難しく、継続した努力が必要なんだと思います。

私のできる事は皆様が夢から覚めてがっかりしないために、心からのおもてなしができるように、そして、夢を実際に実現できるように日々研究に励む事だと思っています。そこで新たな当院のコンセプトを考えました。人呼んで「シンデレラ城という名の研究室」。(う・・・ん。なんかコンセプトのアイデアはいいと思うのだが、呼び方が付け焼き刃でイケてないなぁ・・・。ま、いっか。最終的には結果を出していくしかないですもんね。いつか誰かがそう呼んでくださる事を期待して・・・。)これからもご支援のほど、よろしくお願い致します。